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昔の女子の賞金は男子に比べて雀の涙!WTA年金基金の開設

写真は2019年「ウィンブルドン」でのビリー・ジーン・キング(左)とナブラチロワ(右)

アシュリー・バーティ(オーストラリア)は、2019年の「WTAファイナルズ・深セン」のシングルス優勝により、プロ大会の史上最高額である賞金442万ドル(約4億7,885万円)を獲得した。この額は、女子テニス界の先輩たちがよく知っているように、過去数十年のデータと比べても飛び抜けている。

ニューヨークタイムズ紙によると、1970~1980年代に活躍した選手たちが、昨今の華々しい女子テニス界を築き上げるために貢献した元プロ選手たちを、金銭的に支援する枠組みを生み出そうと尽力しているそうだ。米テニスメディアのBaselineが伝えている。


元選手たちの中には、WTAのCEOスティーブ・サイモン氏について、最近認められた支払いや進行中の協議や提案は彼の賛同なしでは実現せず、元選手たちの貢献に金銭的に報いたと評価する人もいる。


WTAレガシー基金は設立されたが、影響を受けた選手たちのための年金を生み出すという点では状況が遅れているとサイモン氏は言う。


このプロジェクトは、2016年に開始された。後にWTAとなる組織を立ち上げた最初の9人のうちの2人、ビリー・ジーン・キング(アメリカ)とロージー・カザルス(アメリカ)が他の仲間とともにインディアンウェルズでサイモンと会ったことが始まりだった。


ニューヨークタイムズ紙は、10月に行われた支払いですでに恩恵を受けた人とこれから恩恵を受ける人について、以下のように報じている。


・基金には現在243人が参加しており、未だに参加を要請中の人もいる。うち105人はアメリカ人で、その他にイギリス、オーストラリア、フランス、ドイツ、チェコ、スウェーデン、イタリアなどの元プロ選手が参加している。


・基金に参加している女性のうち30人は、グランドスラムで少なくとも1度は決勝に進出しており、合わせて17度優勝。54人は四大大会のダブルス決勝に進出した経験があり、合わせて38度優勝。重複している人もいるものの、参加者243人のうちの4分の1以上が、四大大会のシングルスかダブルスで一度は決勝に進出していることになる。


・WTAはレガシー基金の創設のために5年かけて125万ドル(約1億3,691万円)を拠出することに合意し、250人近い選手がそれぞれ5,000ドル(約55万円)を一括で受け取ることになっている。最初のグループへの支払いは10月に行われた。


基金の次の仕事は、選手への支払いを1人2万5,000ドル(約274万円)に増額することを目指して、グランドスラム主催者たちと再交渉すること。元プロ選手のTrish Bostrom氏によると、キング、カザルス、クリス・エバート(アメリカ)、イボンヌ・グーラゴング(オーストラリア)、トレーシー・オースティン(アメリカ)、そして1991年以降に活躍したため年金がなかったことの影響は比較的受けていないマルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)とモニカ・セレス(アメリカ)といった元選手たちも、その人脈と影響力を背景に、グランドスラムの主催者たちに手紙を送った。


この世界の一部の人々にとって、改革のための活動は果てしなく続くものだ。そしてフェアプレーを追求することは、未来にとっても、過去を遡ってのことでも、良いことに変わりはない。


※為替レートは2020年1月7日現在


(テニスデイリー編集部)


※写真は2019年「ウィンブルドン」でのビリー・ジーン・キング(左)とナブラチロワ(右)
(Photo by Karwai Tang/Getty Images)

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