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オフコート

15歳の天才少女ココ・ガウフをツアー初優勝へと導いた父のアドバイスとは

「全米オープン」でのガウフ

先日行われた「リンツ・オープン」で優勝し、弱冠15歳にして初のWTAツアータイトルを獲得したココ・ガウフ(アメリカ)。15歳でのWTAツアー優勝は、2004年のニコール・バイディソバ(チェコ)以来15年振りとなる。米CNBCのウェブサイトが伝えている。

7月には「ウィンブルドン」の最年少予選通過者として本戦に出場したガウフ。今回の「リンツ・オープン」では、元「全仏オープン」覇者であるエレナ・オスタペンコ(ラトビア)をフルセットで破り優勝。初のWTAツアータイトルと共に、43000ドル(約467万円)の賞金を獲得した。


熾烈を極めたオスタペンコとの決勝半ば、ガウフは父親でありコーチでもあるCorey Gauff氏から、オンコートでのアドバイスを受けた。自分よりも経験豊富な22歳のオスタペンコに第2セットを取られてうなだれるガウフを、励まし再度奮い立たせたCorey氏。ガウフが第3セットを5-2でリードし、あと1ゲームで試合に勝利するというタイミングでは、娘の隣にひざまずき、彼女を落ち着かせるためのアドバイスをするCorey氏の姿と言葉を大手スポーツメディアEurosportのカメラが捉えていた。


「ただリラックスすればいい。ゴールまで全速力で駆け抜ける必要はないんだ。歩いてゴールしよう」「頭の中を別の場所に持って行くんだ。練習試合をしていると思って、普通にプレーをしなさい。ネガティブなことは考えずに、ポジティブなことだけを考えるんだ」


Corey氏は「今おまえは優位に立っている。プレッシャーのことは考えず、落ち着いて、自分には相手に勝つ力があることを信じるんだ」と付け加え、オスタペンコのバックハンドボールを集めるように、などの技術的なアドバイスと共にガウフをコートへと送り出した。彼のアドバイスが効いたのか、ガウフはそのまま次のゲームを取って優勝。


ガウフは「父は私の気持ちを落ち着かせてくれました。あと一歩というところで私がナーバスになっていること、そしてあのタイミングでしっかりと勝利して終わる必要があることを、彼は理解していたのです」と、Corey氏のアドバイスが大切な局面で助けになったことを試合後米メディアCNN Sportのインタビューで語った。


気持ちを落ち着かせて、ポジティブな思考を持つことが成功につながるという考えは、もちろんCorey氏に限った戦術ではない。不安は心理的な疲労を引き起こし、テニスのトーナメントで優勝することであろうが、仕事における重要なプロジェクトを完了させることであろうが、どのような内容のタスクであってもその達成の妨げとなり得ると、スタンフォード大学の心理学者であるEmma Seppala氏は主張する。バラク・オバマ元アメリカ合衆国大統領も、逆境に打ち勝ち成功を収めるには「常に楽観主義」であれと提唱している。


ジョージア州アトランタ出身のガウフは、現在はフロリダ州デルレイビーチを拠点に練習している。今年の「ウィンブルドン」では、自身の憧れの選手であるビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を破り、最終的には4回戦までコマを進める快挙を成し遂げた。また、「全米オープン」でも3回戦まで勝ち進んだ。


「リンツ・オープン」での優勝により、ガウフの今季の年間獲得賞金は53万ドル(約5770万円)を超えた。


※為替レートは2019年10月18日時点


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全米オープン」でのガウフ
(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)

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