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セレナは超頭脳の持ち主?脳神経科医が語る「テニスは脳を活性化させるスポーツ」

Photo by Elsa/Getty Images

現在38歳、グランドスラム23冠を保持し、オフコートではビジネスも成功させている、大学の学位も取得し、自身のファッションブランドのデザイナーでもあり、数カ国語を話すセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)。彼女がこれほどまでに超人的な理由を説いたPhillippe Douyon博士による独自の理論を、米テニスメディアのBaselineが紹介している。

Douyon博士は「オープン化以降、最高のテニス選手であり、最高のアスリートの1人であるセレナが、これほどまで多彩な才能を持ちうる秘訣は、彼女の脳の進化によるものだと私は推測しています。恐らくアスリートの脳は、我々のようにデスクワークを主に生活している人間よりも、覚えが早く順応性が高いのです」と話す。


脳神経科医であり、『Neuroplasticity:Your Brain's Superpower(神経可塑性:脳の持つスーパーパワー)』の著者であるDouyon博士は、研究機関The Inle BrainFit Instituteの創始者であり同機関のCEOも務める。彼は『Dr. Douyon's BrainFit』という、子供から大人まで誰でも、エクササイズがいかに脳の健康を高めるかを学ぶことができるアプリも発表している。


「我々は、ある年齢に達すると新しいニューロンを生成することも接続させることもできなくなると考えていました。しかし実際のところ、必要な刺激を与え続ければ脳が活動を止めることはありません。その刺激の一端を担うのが、身体を動かし運動することなのです」とDouyon博士は言う。


その運動がテニスである場合、その効能はより高まると博士は続ける。「私はテニスをして育ったので、若干偏った見解を持っているかもしれません。しかしテニスは、人間の身体が必要とする有酸素運動であり、身体を巧みに動かすための身体能力も必要とします。このスポーツのそうした総合的な身体の動きが、脳を刺激してより活発に働かせることができるスポーツなのです」


「テニス選手に何カ国語も話せる人が多いことは、1つの例と言えるでしょう。彼らは何年も国を離れて暮らしているという訳ではなくても、他言語を聞いて覚えることに長けているのです」と博士。セレナはアメリカで育っているが、トロフィーの授賞式でイタリア語やフランス語を話すこともあり、「フランス語を学んだ理由は“全仏オープン”で優勝したかったからよ。優勝して、フランス語でスピーチがしたかったの」と、フランス語習得が簡単であったかのように2016年の米雑誌The Faderのインタビューで語っている。


ロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ファビオ・フォニーニ(イタリア)、スタン・ワウリンカ(スイス)、そしてクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)らは二カ国語以上を話す。彼らが数カ国語を話す理由の一部は、育った場所によるものだろう。しかし、その大部分は彼らの脳の働きによるものなのだ。「幼少期から学ぶことで、第二言語の習得は遥かに容易になると言われます。実際のところ、子供たちは常に身体を動かしているからなのです。少なくとも私の幼少期は、みな活発でした。常に体を動かし、新たなニューロンを生成し接続することで、より効果的に物事を学ぶことができるのです」とDouyon博士は続ける。「人間は生きている限り、そのように脳を刺激し続けることが可能なのです」


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全米オープン」でのセレナ
(Photo by Elsa/Getty Images)

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