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オフコート

錦織やフェデラーも進歩を実感。テニス選手が長期休養を取るメリット

「ATP250 ブリスベン」記者会見での錦織

2018年シーズンは、錦織圭(日本/日清食品)やノバク・ジョコビッチ(セルビア)が怪我による長期離脱から、時間がかかりながらも見事な復活を遂げた年だった。今年も長期離脱を経てツアーに戻り、復活を遂げつつある選手がいる。その一人がトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)だ。

ベルディヒは、キャリアハイ4位で全てのグランドスラムでベスト4進出の経験を持つ選手。しかし昨年は背中の故障に悩み、6月以降は休養にあててきた。


それでもシーズン開幕戦「ATP250 ドーハ」で復帰し準優勝を飾ると、「全豪オープン」では当時世界14位のカイル・エドマンド(イギリス)や当時世界16位のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を破りベスト16にまで進出。33歳のベテランながら順調な復活を遂げている。


そのベルディヒは「全豪オープン」中の記者会見で「6ヵ月の休養をとる決断は正解だったよ。おかげで身体も整えられ、新しい試みも上手くいってる」「試合にも勝ち始めたし、ポジティブな多くのものを収穫できているね」と、長期の休養を取ったことを前向きに捉えていた。


グランドスラムで20回の優勝を誇るロジャー・フェデラー(スイス)も、同じ「全豪オープン」中の記者会見で「ベルディヒや僕のように何年もフルシーズンで戦い長期休暇を取る場合、身体を修復できるし、精神的にも落ち着くことができる」「プレッシャーに対しても冷静に扱えるし、見えなかったものが突然鮮明になることがあるんだ」と話している。


そのフェデラーも2016年に左膝を故障し、半年ツアーを離脱したことがある。しかし復帰戦となった2017年「全豪オープン」でいきなり優勝。グランドスラム制覇自体、約4年半ぶりのことであり世界を驚かせた。フェデラーはその後も2度グランドスラムで優勝し、37歳にしてトップ10に君臨している。


また錦織も2017年に右手首を故障し、離脱中に出演した「日清食品ドリームテニスARIAKE」での記者会見では「トレーニングできて身体を作れるいい期間になったり、メンタル的にもリセットできた」とポジティブにコメント。


復帰後は本来の力を発揮するまでに時間がかかったものの、昨年の「全米オープン」からの最後の2ヵ月半は破竹の勢いで勝利を重ねたのは記憶に新しい。


そして2年ぶりの出場となったツアー最終戦後の記者会見でも、「怪我もそうだし、メンタル的なとこもそうだし体が強くなって痛みが出なくなったことも例年ではなかったこと。色んなことを怪我から復帰して乗り越えれた。良くなった部分は沢山あったと思います」と、さらに強くなった実感について話していた。


もちろん、長期休養のきっかけは怪我というネガティブなことであることが多い。復帰しても本来の力を発揮するのに時間がかかったり、時間をかけても発揮できない場合もある。


ただ一概に悪いことだけではなく、ほとんど1年中世界を転戦するハードなテニス選手にとって、長期休養は貴重であり、新たな活力を生み出す可能性もある。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「ATP250 ブリスベン」記者会見での錦織
(Photo by TPN/Getty Images)

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