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東海地区大会を終えて【第43回全国選抜高校テニス大会】

東海地区大会の様子

試合会場の東山公園テニスセンターへの入場が許可されるのは選手、監督、引率教員、大会役員、開催県である愛知の競技役員、SCUを務めた県内の各高校の生徒、幾つかのテニスメーカーの社員のみ。同じ学校の仲間を応援する部員も、子供の活躍する姿を見守る保護者も、日頃の指導をするテニスクラブのコーチもいない。高体連の競技役員として10年以上東海大会に関わってきたが、これだけ静かな寂しい大会は経験したことがない。チームへの応援は拍手のみで声援は禁止。ハイタッチもダメ。試合後の握手もなし。だが今やそれがテニスの「新しい日常」となりつつある。

すべての対戦を通じて、No3シングルスに勝負がかかったのは男女各1対戦(男子1回戦の静岡市立vs県岐阜商業、女子1回戦の椙山女学園vs県岐阜商業)で、あとは5対0、4対1、あるいは3試合勝って打ち切りである。実力の差と言ってしまえばそれまでだが、決勝戦の3セットマッチの他は1セットマッチの短期決戦、先に流れを掴んだプレーヤーが一気に勝負を決してしまう。もちろん選手が全力を尽くして戦ったのに疑う余地はない。勝った選手には心からの賛辞を送りたい。また負けても俯くことなく胸を張ってほしい。しかし、もしコートの外から声援を送るチームメートがいたら。応援の生徒はただ大声で騒いでいるのではない。自分はコートに立てないが選手とともに戦っている。コート上の選手も共に切磋琢磨した仲間の思いを背負いながら戦っている。だから団体戦は盛り上がる。それが団体戦の醍醐味である。今回の会場では見られなかったのが残念でならない。

写真2.jpg結果は男女とも三重県の1位校である四日市工業高校と四日市商業高校がほぼ完勝に近い形で優勝を飾った。ともに全国大会トップの実力を誇る。東海地区には他にも全国大会で常に上位進出するチームがある中での勝利は博多の森での活躍を期待させる。今年度は是非とも実施されることを願わずにはいられない。
それでも決勝戦はやはり白熱した好ゲームとなった。


男子の四日市工業vs名経大市邨はシングルス1、2がいずれもファイナルセットに入る接戦となったが、自力に勝る四日市工業が地元の名経大市邨を振り切って2年ぶり11回目の優勝を果たした。優勝が決まった瞬間も喜びを爆発させることなく、淡々と勝利を噛みしめるのは対戦相手への敬意の表れなのか、このような時勢に配慮してのことか。


女子決勝は四日市商業vs静岡市立。全体の結果こそ3-0だが、ダブルス1は2セットともタイブレーク、シングルス2も第1セットタイブレークになるなど四日市商業に迫ったがあと一歩及ばなかった。3年連続3回目の優勝は全国大会への通過点に過ぎないのかもしれない。


表彰式で開催県の顧問校長である県立犬山高等学校の祖父江泰浩先生が「豊かなテニス人生を送ってほしい」とのメッセージを送った。全国インターハイが中止となった今年は高校テニスの中でつらい思い出になるかもしれない。しかしこの困難を乗り越えることが人間としての成長の糧となると信じている。テニスを通じて豊かな人生となることを願っている。


愛知県高等学校体育連盟 テニス専門部 大会レフェリー 田中 学


※写真は東海地区大会の様子
(©全国選抜高校テニス大会実行委員会)

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