
中高一貫で寮生活を共にする麗澤瑞浪が、東海地区6位で5年ぶりに全国選抜の出場を果たした。四日市工業、名経大市邨、名古屋と強豪ひしめく中でのこの順位は、実力も十分あり、沖縄尚学に2-3で惜敗するも、その勝敗の行方は紙一重だった。
今回の目指すところとしては「あたりまえのことをあたりまえにやる」(杉江尚紀監督)こと。試合に入ったからといっていつも以上のプレーができるわけではない。今までやってきたことを堅実に行なうことを目標とした。
S1間宮が幸先のいい勝利で先陣を切るも、続くD1、S2、D2で敗退し、S3で勝利。5-7の接戦や、3-0リードから逆転されるなど、惜しい場面もあった要因を、杉江監督は「うちは東海の出場枠が増えたことによる他力での出場、沖縄尚学は全力で取りにいった6番目。苦しい場面で取りきれなかったところは、そういう違いが出た」と分析する。
しかし、キャプテンの細川祐希が「自分に必要なトレーニングを考えて練習後20分間、毎日必ず行なう」と言うように、身体はしっかりしており、基本に忠実なフォームから繰り出すショットは、東海地区で上位に食い込むだけのことはある。さらに、部員は「テニス部寮」で生活し、部活も、日常生活も共にしているため「苦しい時も楽しい時も、一緒に味わっている」(細川)ことから、チームワークも抜群だった。
「勝ち切れなかった悔しさを糧に、インターハイ予選はチーム全員で勝ち取りにいき、今度こそ全国の舞台で勝利を挙げたい」(細川)
チャンスは数少ない。自分の力でたぐり寄せなければ、あっと言う間にその手からすり抜けていく。勝ちへの執着、そして貪欲さをこの惜敗で学んだ。夏の全国へのスタートは今日からだ。
【結果】麗澤瑞浪高校 [2-3] 沖縄尚学高校
【日程】
3月21~25日/団体戦
3月23日/個人戦予選
3月24~26日/個人戦本戦
会場:博多の森テニス競技場、春日公園テニスコート
(©スマッシュ)
※写真は全国選抜高校テニス大会の様子