
初出場の法政二高が、第2シードとして参戦する。男子は昨年の今大会準優勝で、実績も歴史もある高校だが、男女共学になってからまだ3年。女子テニス部も創部3年目だ。高橋司監督は「昨年度のインターハイ予選、0.003ポイントで全国を逃し、そこから奮起してくれた」と言う。普段はスクールでプレーをしているメンバーが、朝練、昼練を行ない、行動をともにすることによって部内の一体感が一層増した。
強豪ひしめく神奈川県を制し、関東を制し、初出場で全国大会制覇の期待の声も上がるが、高橋監督は「第2シードはもらいすぎなくらいです。あまり入れ込み過ぎて悲壮感漂わせて良くなるチームではないので、楽しくいいプレーをしてくれれば」と、明るさを失わずに戦うことを目指している。
「もちろん学年の上、下はありますが、本当にみんな仲が良く、お互い支えあっています。関東大会でも一番声が出ていたはず」と主将の大川美佐は、胸を張る。そして「もちろん優勝をしたいとは思いますが、私たちも全国初出場なので、うまくいかないこともあるかもしれません。そんな時でも応援と選手が、一丸となって1試合ずつ戦っていきたいと思います」と目の前の1戦に集中する。
元気、笑顔の法政二高がどこまで行けるか?大きな挑戦となりそうだ。
また、この日はセンターコートにて開会式が行なわれ、北海道・立命館慶祥高校の佐藤洸祐が「私は震災を乗り越え、地域の代表として、テニスができることを誇りに思います」。仁愛女子高校の吉田華菜子が「先輩が築いてきた平成最後の年にコートに立てる喜びを感じています」と、声高らかに選手宣誓を行なった。
大会は21日から。明日は団体戦の1回戦が行なわれる。
【日程】
3月21~25日/団体戦
3月23日/個人戦予選
3月24~26日/個人戦本戦
会場:博多の森テニス競技場、春日公園テニスコート
(©スマッシュ)
開会式で選手宣誓をする佐藤、吉田