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「デビスカップ」から「ワールドカップ」への改変に対して厳しい意見も

今年の「デビスカップ」に出場した日本チーム

オーストラリア人は驚き、イギリス人は懐疑的で、フランス人は激怒している。

「『デビスカップ』を台無しにしてしまった」と、118年の歴史ある大会を18ヶ国が参加する1週間の「テニスワールドカップ」に変える大胆な計画に対して、フランス人テニス選手のニコラ・マウ(フランス)は語った。

国際テニス連盟 (ITF) は、このチーム対抗戦を魅力的で適切なものにし、過密なテニススケジュールの最中にある「デビスカップ」への不出場を選ぶことが多いトップ選手たちを取り戻そうとしている。

ITFが試みている最新の改変では「テニスワールドカップ」は2月、7月、9月、11月の週末4回にわたるのではなく、従来「デビスカップ」決勝が行われてきた11月の7日間にわたり1ヶ所で行われることになる。

「この歴史ある大会の最も重要なところは、アウェイまたはホームでプレーすることだ」と、昨年の「デビスカップ」を制したフランスチームの一員であるマウがフランスのレキップ紙に語った。「改善する必要があると私が最初に言った。でも壊せとは言っていない」

「テニスワールドカップ」の提案は、バルセロナやスペイン代表でプレーするサッカー選手ジェラール・ピケが設立した投資グループ「コスモス」と共に考案された。同社との提携は、25年にわたり30億ドルとなる。

ピケは土曜日、ITF委員会に対し個人的な提案を示し、ITFのデビッド・ハガティ会長は、ピケがアンディ・マレー(イギリス)やノバク・ジョコビッチ(セルビア)といったトップ選手から「肯定的な」反応を得た、とAP通信に話した。

この選手2人は計画についてまだ公式にコメントしていないが、ランキング2位のラファエル・ナダル(スペイン)はスペインのマルカ紙に「よい新提案だし、うまくいくかもしれない」というコメントを寄せた。

オーストラリアテニス協会のクレイグ・タイリー会長は、同協会が「発表に驚いている」と語った。また、「『デビスカップ』を設立した国のひとつとして、まだ答えの出ていない疑問がたくさんある。一般的に選手はどう考えているのか。現行大会の『ホーム・アンド・アウェー』という性質を無くしてしまうのか。わからないことがとにかくたくさんある」と疑問を呈した。

イギリスのレオン・スミス監督は、1900年に設立された「デビスカップ」の「継続と地位の確保」にこの変更が必要だと認め、ITFが他の資金源からの大きな投資に目を向けていることを喜んだ。

ただし、それでも留保を残した。
「もちろん、まず心に浮かんだことのひとつは『ホーム・アンド・アウェー』の試合がなくなることだ。他のスポーツではうまくいくが、デビスカップでうまくいくかはまだわからない。『デビスカップ』が、世界のテニスで最も重要なチーム対抗戦のままであることを願っている」とスミス監督は話した。

ITFのハガティ会長が、広い意味で「デビスカップ」の改変を試みるのは、これで2回目になる。ITFは昨年、当初の「テニスワールドカップ」の提案を、その考えについて「合意を形成する」ための努力として取り止めたのだ。「デビスカップ」と、相当する女子大会である「フェドカップ」を、大会の注目度を高めるために同じ傘の下でひとつにするという計画 (現在は中止) もかつてはあった。

(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は今年の「デビスカップ」に出場した日本チーム
(Photo by Kiyoshi Ota/Getty Images)

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