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ウィンブルドン

「ウィンブルドン」がフェデラーの確実な出場に向けて画策

2019年「ウィンブルドン」でのフェデラー

2年ぶりとなる「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月28日~7月11日/グラスコート)開催にあたり、新型コロナウイルスへの対応の中で選手の実力に応じた格差が生じていることは先日お伝えした通り。このほど、トップ選手たちの出場をより確実にするため、LTA(イギリステニス協会)がイギリス政府に働きかけていることが明らかとなった。英Express紙など複数のメディアが伝えている。

これまでも「全豪オープン」でのバブル形式や度重なるスケジュール変更など、コロナ禍における大会運営に対して多くの選手から不満の声が挙がってきた。滞在先が指定されるだけでなく、シード選手だけにスイートルームが割り当てられるという「ウィンブルドン」の対応もすでに物議を醸している。


そんな中、もし「ウィンブルドン」に出場する選手が新型コロナの陽性反応が出た人の濃厚接触者となった場合、イギリスに入国する際には10日間の隔離生活を送らなければならない。大会スケジュールが詰まっている時期とあって、それは選手が大会に出場できない可能性を意味する。そのため、LTAは10日間のプロトコルを緩和してもらうようイギリス政府に働きかけており、間もなく合意に至るという。その背景に想定されるシナリオは以下のようなものだ。


現在開催中の「全仏オープン」(フランス・パリ/5月30日~6月13日/クレーコート)に参加している選手の中には、「ウィンブルドン」のためにフランスから直接イギリスに向かう選手がいる。その場合、仮に10日間の隔離が必要になっても6月28日の開幕には十分間に合う。一方で、この間に他の国で開催されるグラスコートの大会に参加する選手もいる。例えば、「ウィンブルドン」歴代最多優勝(8回)を誇るロジャー・フェデラー(スイス)は「ATP500 ハレ」(ドイツ・ハレ/6月14日~6月20日/グラスコート)に生涯出場する契約を結んでおり、この大会で決勝まで進んだとすると、フェデラーがイギリスに到着するのは早くても6月20日。その場合に10日間の隔離が必要となれば、「ウィンブルドン」の初戦に間に合わず、棄権は免れない。


イギリス政府との話がまとまれば、代わりに行動がさらに制約されたり、追加の検査を受けたりする負担はあるかもしれないが、「ウィンブルドン」に出場する選手は検疫で優遇されるということになる。


これを「柔軟な対応」と捉えるか、「差別的な対応」と捉えるか。上述のシナリオでいくと、LTAが懸念しているのは、「全仏オープン」と「ウィンブルドン」の間に他国で開催される大会に出場し、その大会日程の後半まで残ることが想定されるフェデラーなどのトップ選手が「ウィンブルドン」に出場できるかだ。答えは自ずと導かれる。そしてLTAの要望に応じる姿勢を見せているイギリス政府も、テニス選手に対してだけ規制を緩めていいものだろうか。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2019年「ウィンブルドン」でのフェデラー
(Photo by Laurence Griffiths/Getty Images)

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