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全米オープン

18歳ラドゥカヌが金メダリストを破って歴史を作る。女子ベスト4は平均年齢21.5歳に[全米オープン]

「全米オープン」でのラドゥカヌ

現地9月8日に行われた「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)大会10日目、女子のシングルス、ダブルスのベスト4が決定した。「全米オープン」公式ウェブサイトが伝えている。

大会9日目にグランドスラム初のベスト4入りを決めた19歳の世界ランキング73位レイラ・フェルナンデス(カナダ)に続いて、10代で今大会2人目の準決勝進出を果たしたのは、18歳の世界150位エマ・ラドゥカヌ(イギリス)。「東京オリンピック」金メダリストの第11シードベリンダ・ベンチッチ(スイス)を6-3、6-4で下した。


予選から本戦のベスト4に進出した選手としては、オープン化以降の「全米オープン」では初、グランドスラム全体では4人目となる。また、トップ100圏外の選手による「全米オープン」ベスト4進出としては3人目。しかし、過去の2人は1979年のビリー ジーン・キング(アメリカ)と2009年のキム・クライシュテルス(ベルギー)と、いずれも一度は世界1位だった選手がその後プレーから遠ざかっていたがゆえの100位圏外なので、ニューカマーとしてこの記録を達成したのはラドゥカヌが初となる。


ラドゥカヌはこの準々決勝、最初のサービスゲームでアンフォーストエラーを連発し、やすやすとブレークを許してしまう。しかし徐々に立て直して第6ゲームと第8ゲームをブレーク、第1セットを6-3で取った。第2セットでは最初のゲームで再びブレークポイントを握られるが、2本続けてウィナーを決めるなどして凌ぐ。そしてゲームカウント2-2で迎えた第5ゲームでブレークチャンスを獲得、最後はベンチッチがこの日4回目のダブルフォールトを犯して3-2に。そこで得たリードをキープし、サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲーム、ダブルフォールトもあって0-30となるが、そこからフォアハンドのウィナーやサービスエースを決めてマッチポイントに。最後は相手のリターンがネットにかかり、準決勝進出を決めた。これで予選から数えて8連勝。そのすべてでストレート勝ちを収めている。


ラドゥカヌは、これまでで最もランキングの高い(世界12位)選手を相手に勝利したことについて「彼女は偉大な選手だから、難しい試合になると思ってた。最初はそのボール速度や攻撃的なスタイルに慣れるのに時間がかかった。でも一旦落ち着いたら、あまり押されることはなかったわ。勝つ方法は見つけたけど、これだけレベルの高い選手を相手に戦うのはとても大変だった」と振り返った。


また、予選参加時点ではこれだけの飛躍は予想しておらず、予選終了時のフライトを予約していたことを明かしている。


同じくベスト4に進出した19歳のレイラ・フェルナンデス(カナダ)についても言及。「レイラのことはジュニア時代、12歳以下でプレーしていた時から知ってるわ。“ウィンブルドン”のジュニア部門で対戦したこともあるのよ。子どもの頃から対戦してきた私たちがここでそろってベスト4に進出しているなんて、とてもクールね。彼女も本当に素敵な人で、昨日はカップケーキを配ってくれたの」


ラドゥカヌはさらに、今大会の活躍によって自身がイギリスNo.1のランキングにつく見通しだと告げられると、「考えてもみなかったけど、とてもクールね」と笑顔を見せた。


準決勝もう1試合では、第17シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)が第4シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)に6-4、6-4のストレート勝利。サカーリはファーストサーブでのポイント取得率が92%、セカンドサーブのそれは74%を数えるなど、ほぼすべてのスタッツで上回った相手にブレークポイントすら与えることなく、「全仏オープン」に続いて今年2度目のグランドスラム準決勝進出。サカーリは第10シードのペトラ・クビトバ(チェコ)、第6シードのビアンカ・アンドレスク(カナダ)も破っており、格上相手に強いところを見せている。


「サーブがとてもうまくいったわ。言われるまで気づかなかったけど、22ポイント連続で取っていたのよね?我ながらびっくりしたわ。試合を終わらせるのは大変なんだけど、今日はうまくやれたと思う。(次戦で対戦する)エマのことはよく知らないの。でも私が有力候補だとは思わない。準決勝に進出した4人それぞれに、優勝する確率が25%あるのよ」


また、今大会では18歳のラドゥカヌ、19歳のフェルナンデス、23歳のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)と若手が勝ち残っていることを受けて、「年がいってないのはたしかね。選手はそれぞれブレイクスルーを迎えるタイミングが異なっていて、私は26歳の今がその時だと思うの。ジュニア時代はパッとしなくて、19歳の時もスター選手じゃなかった。でも、多くのものを犠牲にしてきたことが今ようやく報われているわ。26歳になってこれだけの結果を残すことができてとても幸せよ」と述べている。


前日の準々決勝で全仏女王のバーボラ・クレイチコバ(チェコ)が敗れたことから、この「全米オープン」で新たなグランドスラム女王が誕生することが確定している。準決勝に残っている、平均21.5歳の若手4人の中でグランドスラム初の決勝に進み、タイトルを手にするのは誰だろうか。


また女子ダブルスでは、シングルスで早期敗退となったアメリカ勢が躍進。第11シードのココ・ガウフ(アメリカ)/キャサリン・マクナリー(アメリカ)ペアは第1シードのシェイ・スーウェイ(台湾)/エリース・メルテンス(ベルギー)ペアにストレート勝利、デザレー・クラブチェク(アメリカ)とアレクサ・グラーチ(チリ)が組んだ第7シード組も、準決勝行きを掴んだ。


大会10日目の女子シングルス、女子ダブルスの試合結果は以下の通り。(※[]内の数字はシード表記)


<女子シングルス>
【準々決勝】
カロリーナ・プリスコバ(チェコ)[4] 4-6 4-6 〇マリア・サカーリ(ギリシャ)[17]


エマ・ラドゥカヌ(イギリス) 6-3 6-4 ●ベリンダ・ベンチッチ(スイス)[11]


<女子ダブルス>
【準々決勝】
シェイ・スーウェイ(台湾)/エリース・メルテンス(ベルギー)[1] 3-6 6-7(1) 〇ココ・ガウフ(アメリカ)/キャサリン・マクナリー(アメリカ)[11]


マリー・ブーズコバ(チェコ)/ルーシー・ラデッカ(チェコ)[15] 4-6 6-4 1-6 〇ガブリエラ・ダブロウスキー(カナダ)/Luisa Stefani(ブラジル)[5]


〇アレクサ・グラーチ(チリ)/デザレー・クラブチェク(アメリカ)[7] 6-7(5) 6-2 6-3 ●モニカ・ニクレスク(ルーマニア)/エレナ ガブリエラ・ルース(ルーマニア)


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全米オープン」でのラドゥカヌ
(Photo by Elsa/Getty Images)

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