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全米オープン

ジョコビッチの全米制覇を阻む可能性のある5つのこと

2019年「全米オープン」を左肩の故障のため途中棄権した時のジョコビッチ

グランドスラム歴代最多優勝記録の更新、男子では52年ぶりとなる年間グランドスラム達成をかけて「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)に臨む世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)。大本命と見られる彼の優勝を阻む可能性のある5つのことをスポーツウェブメディア Sportskeedaが紹介している。

ロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)、そして前回王者のドミニク・ティーム(オーストリア)が不在の中、第1シードとして出場するジョコビッチは、第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)などからかつてないほど標的にされるだろう。彼らは皆、ジョコビッチの伝説を阻止した選手として歴史に名を刻みたいと思っているに違いない。


だがジョコビッチは理由なくしてGOAT(史上最高)と呼ばれているわけではなく、どんな困難も克服できる能力が備わっている。今大会には自動判定システムがすべてのコートに導入されたため線審はいない。つまり、昨年のように線審の首元にボールを当ててしまって失格になる心配はないわけだ。


ここでは仮にジョコビッチが「全米オープン」で優勝できなかった場合、その敗因として考えられる5つの事柄を紹介しよう。


敗因候補①:グランドスラム優勝と年間グランドスラムによる二重のプレッシャー
ジョコビッチはグランドスラムの記録更新が最大の目標であることを繰り返し明言してきた。今年3月に世界1位の通算在位期間でフェデラーを抜いて単独トップに立ったことで、彼の関心はいっそうグランドスラムの記録に向くことになった。一方の年間グランドスラムに関しては、「東京オリンピック」でゴールデンスラムの可能性を逃した今、せめてそちらだけでも達成したいと思っているだろう。しかし、2015年に年間グランドスラムがかかっていたセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)のように、ジョコビッチも「全米オープン」で勝ち進むにつれてメディアが過熱することが予想される。終盤になればなるほどプレッシャーも増してゆき、そこで上位の相手と対戦することになればジョコビッチのプレーにも影響するかもしれない。


敗因候補②:過酷なドロー
「全米オープン」1回戦で予選勝者の18歳、ホルガ ビートス ノディシュコフ・ルーン(デンマーク)を迎え撃つジョコビッチ。ほぼ死角のない王者が珍しく苦手にしているのが対戦経験やデータの少ない若手選手で、「ウィンブルドン」1回戦でもワイルドカードで出場した19歳のジャック・ドレイパー(イギリス)相手に第1セットを落としていた。その後も、3回戦では錦織圭(日本/日清食品)、4回戦では第14シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)か第21シードのアスラン・カラツェフ(ロシア)、準々決勝では第6シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、第10シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド)、第20シードのロレンツォ・ソネゴ(イタリア)、第28シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)といった実力者たちと対戦する可能性がある。そして準決勝でおそらく待ち受けるのは、「東京オリンピック」でジョコビッチに逆転勝利を飾ったズベレフだ。「東京オリンピック」後、1ヶ月にわたってまったく試合に出ていなかったジョコビッチのコンディションで、並み居る強敵を倒していけるだろうか。


敗因候補③:「全米オープン」決勝での冴えない戦績
ジョコビッチが「全米オープン」の決勝で負けた回数はなんと5回(2007年、2010年、2012年、2013年、2016年)。これは他の3つのグランドスラム決勝で負けた数の合計と同じだ。ジョコビッチはニューヨークの決勝でナダルに2回、フェデラー、アンディ・マレー(イギリス)、スタン・ワウリンカ(スイス)にそれぞれ1回負けている。3勝5敗(勝率38%)という相性の悪さをジョコビッチが気にしているかはわからないが、少しでも勝つ可能性を高めたいライバルにとっては自信になるだろう。


敗因候補④:ジョコビッチ本人
男子テニス界でトップを走るジョコビッチは最近、勝利さえもコントロールしているかと思われる反面、負ける時は相手が優れているというよりも自滅に近いことが多い。すべてがかかっている大会ではそれが大きく影響するかもしれない。失格という去年の失態も常に付きまとうだろう。ジョコビッチはほとんどの場合、自分を信じて冷静にプレーすることができるが、「東京オリンピック」の時のようにひとたび感情をコントロールできなくなると、自分自身が最大の敵となる。


敗因候補⑤:体調不良と厳しい環境の二重苦
ジョコビッチは「東京オリンピック」で肩を痛めており、当初は「全米オープン」に間に合うかわからないと話していた。もし肩の痛みが続いているとすれば、厳しい戦いを強いられるだろう。過去には何度か風、湿度の高さといったコンディションにも悩まされており、最悪のシナリオとしては、健康上の懸念とコート上の厳しい条件が重なって不利な環境になる可能性がある。ジョコビッチはこれまでも同じような壁を乗り越えてきているが、今まさに達成しようとしていることへの大きなプレッシャーを抱えていても同じことができるだろうか。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2019年「全米オープン」を左肩の故障のため途中棄権した時のジョコビッチ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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