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全米オープン

17回目の全米オープン本戦に臨む42歳ベテラン「失うものは何もない」

2019年「ATP1000 インディアンウェルズ」でのカルロビッチ

今年の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)を最後に引退すると伝えられるイボ・カルロビッチ(クロアチア)が、現在の心境を語った。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じている

元世界ランキング14位のカルロビッチは、42歳の今、221位まで順位を落としているものの、その実力は健在だ。「全米オープン」の予選3試合を勝ち抜き、17回目の本戦出場を果たしたことでそれを証明してみせた。ATPのデータベースによれば、カルロビッチは1977年12月に開催された「全豪オープン」本戦に42歳9ヶ月で出場したMal Anderson(オーストラリア)に次いで、オープン化以降のグランドスラム本戦に出場する2番目に高齢な選手(42歳6ヶ月)となる。


カルロビッチは2019年11月にヒューストンで開催されたチャレンジャー大会で決勝に進出して以来、どのレベルの大会でも連勝できていなかった。だが、今回の予選通過で自信を取り戻したようだ。


「最後に3連勝したのは2年前だった上に、去年はあまり大会に参加していなかったから、予選突破は大きな自信になったよ。2年近いブランクの後で1日も休まずに3日続けて勝てたのは、僕にとってとても大きなことだ。自分にはまだそれをできるだけのテニスのレベルと体力のあることがわかったからね」


「どの選手も強いからとても厳しかったよ。最近の競争はすごく激しいし、みんな高いレベルで戦う術を知っている。当然トップ100に100人を超える選手はいないけれど、200位でも300位でもあまり大差がないように思うよ。だからどの選手も手強いね」


カルロビッチは本戦1回戦で対戦するのは、第5シードアンドレイ・ルブレフ(ロシア)。先日の「ATP1000 シンシナティ」で準優勝したルブレフへの挑戦についてこう話す。「絶好調の彼と対戦できるなんて嬉しい限りだよ。すべてがうまくいけば僕にもチャンスはあると思っている。彼はきっと僕のゲームスタイルが好きではないから、そこにチャンスがあると思うんだ。それに、僕には失うものがないからね。とにかく一瞬一瞬を楽しんで、あとはなるようになるさ」


ルブレフに対する注意点としてサーブのパターンやパッシングショットを打つタイミングを挙げるカルロビッチだが、主に集中すべきは自分自身の武器を生かすことだと考えている。


「いつもそうだった。自分がコントロールできるといつも思っていたよ。心の準備ができていて、モチベーションがあって、頭の中がリラックスしていれば、誰にでも勝てるといつも思っていたんだ。年を取るとコート上で常に楽しむのは簡単なことではなくなってしまう。でも、僕はしばらく大会から離れていたから、今はコート上で気分良くプレーできているよ」


昨年と違って今年は観客の前で戦えることもカルロビッチは楽しみにしている。「多くの観客がいることはいつだって良いことだ。特に、去年や今年の初めに起きたことを考えるとね。無観客の大会がたくさんあったからそのありがたみがよくわかったよ。予選でさえも、観客がいないと違和感があったから」


カルロビッチの焦点はもちろん「全米オープン」だが、同大会が現役最後の大会になるかもしれないと以前話していた時とは心境が変わってきている模様。2児の父親でもある彼は、この大会を最後に現役から退くかをまだ決めておらず、大会終了後に決断を下すようだ。


「今週はとてもうまくいったし、コートにいることを楽しめた。でも(ランキングを上げるために)チャレンジャー大会に戻りたいかどうかは正直迷うところだね。五分五分と言ったところかな。今はなんとも言えないけど、“全米オープン”が終わったら決めないといけない。自分の順位とやりたいことを見極めて、線引きをする必要があると思っているよ」


ひとまず予選突破を果たし、優勝候補の一人に挑戦するチャンスを手に入れたカルロビッチ。彼は42歳かもしれないが、心情的にはずっと若いようで、笑いながら「僕は30代前半だよ」と話している。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2019年「ATP1000 インディアンウェルズ」でのカルロビッチ
(Photo by Kevork Djansezian/Getty Images)

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