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全米オープン

「全米オープン」の観客収容率、昨年の0%から100%へ

2019年「全米オープン」男子シングルス決勝の様子

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)が100%の観客収容率で開催されることが明らかとなった。伊ニュースサイト UBI Tennisなど複数のメディアが報じている。

AP通信によると、「全米オープン」を運営するUSTA(全米テニス協会)は、大会期間中の2週間を通して観客の収容率を100%にすることを認めているという。昨年は新型コロナウイルスの影響により無観客で開催されており、とりわけ2万3771席を誇るアーサー・アッシュ・スタジアムでのナイトセッションは、賑やかな観客がいないとあって試合の雰囲気にも大きく影響した。


さらに、無観客による経済的な打撃も大きく、昨年9月時点の情報によれば、同大会からの収益は推定で50%減少し、USTAの純利益は約80%減少すると予想されている。参考までに過去のデータをご紹介すると、2018年大会では3億ドル(約330億円)の収益を上げた。また、2019年の「全米オープン」では2週間で合計73万7872人のファンが足を運び、さらに開幕前週に実施された無料のイベント、ファンウィークには11万5355人が来場と、のべ85万人以上の来場者によって新記録を樹立していた。選手もファンも心待ちにしていた人数制限のない今度の大会で、記録は更新されるだろうか。


今週初めにニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、州内の成人の70%が新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1回接種していることを理由に、州内に残っている社会的距離を置く規制の多くを緩和すると発表した。ただし、大きな会場では当面の間マスクの着用が必要となる。最新の情報によると、ニューヨーク州では先週450人の新規感染者が報告されているが、パンデミックが起きて以来、これは最低の水準。同州に拠点を置くメジャーリーグベースボールのニューヨーク・メッツは早々に収容率を100%に戻すことを発表しており、USTAが下した決定の裏づけと言える。


今年のグランドスラムの運営は、新型コロナウイルスとの戦いの中で着実に歩みを進めてきた。2月開催の「全豪オープン」では選手たちは過酷な「バブル」による隔離生活を強いられ、約50%の観客収容率で開催するも、開催地のロックダウンに伴い大会後半は急遽無観客へと変更。一方、先日閉幕した「全仏オープン」では現地フランスの段階的な規制緩和に対応しながら、徐々に観客数を増やすことができた。今月28日から始まる「ウィンブルドン」は、選手や関係者の行動範囲は制限されるものの、初日から50%の観客収容率で開催され、男女シングルス決勝は満席の中で行うことが認められている。そしてついに「全米オープン」では2020年の「全豪オープン」以降、グランドスラムとして初めて2週間にわたり100%の観客収容率で開催される。


※為替レートは2021年6月18日時点


(テニスデイリー編集部)


※写真は2019年「全米オープン」男子シングルス決勝の様子
(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)

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