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全米オープン

ジョコビッチに朗報?「全米オープン」が自動ライン判定機能を本格採用

2020年「全米オープン」で線審にボールをぶつけた直後のジョコビッチ

今年の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)ではすべての試合で自動ライン判定システムが導入されると、USTA(全米テニス協会)が発表した。英スポーツメディアSky Sportsなど複数のメディアが報じている。

このほど、「全米オープン」の全試合をはじめ、アメリカで開催される9つのATP(男子プロテニス協会)およびWTA(女子テニス協会)の大会のうち7つの大会で「ホークアイ」と呼ばれる自動ライン判定システムが使用されることが明らかになった。


「ホークアイ」はコンピューターに接続されたカメラでボールの軌道を追跡し、インかアウトかを判断したり、フットフォルトを捉えたりすることができる高度なシステムだ。2006年の「全米オープン」から一部のコートで試験的に使われてきたが、「ホークアイ」の判定のみで進められたグランドスラムは今年の「全豪オープン」が初めてだった。大坂なおみ(日本/日清食品)や昨年の「全米オープン」を制したドミニク・ティーム(オーストリア)をはじめ、多くの選手が肯定的な反応を示しているが、判定が間違っていると思われるケースも散見された。


それでもシステム導入の利点は大きいと思われる。


世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が昨年の「全米オープン」で線審の首元に誤ってボールを打ってしまい、危険行為により失格となったのは記憶に新しい。一部のメインスタジアムが対象外だったその昨年とは異なり、今年は全試合でシステムが導入され、人間の線審は不在となるためこのような事態が起きることはない。また、判定をめぐって選手同士や選手と線審が揉めることもなくなる。新型コロナウイルスの影響がシステム導入の加速を促しているものの、このまま定着する可能性も高い。


一方で、線審の失業や、人にしかできないこともあるといったシステム化に対する反対の声とは別に大きな壁となるのが「ホークアイ」にかかる費用だ。一つのコートに導入するのに最低でも6万ドル(約650万円)かかると言われており、グランドスラムの全コート分ともなればその費用は莫大だ。これに対して「ホークアイ」の関係者は、「アウト」や「フォルト」のコールの代わりに、出資してくれたスポンサー名がコールされるという案を真剣に検討していると報じられており、「ラルフ ローレン」や「ロレックス」といったブランド名がコートに響き渡る日が来るのかもしれない。


※為替レートは2021年5月25日時点


(テニスデイリー編集部)


※写真は2020年「全米オープン」で線審にボールをぶつけた直後のジョコビッチ
(Photo by Al Bello/Getty Images)

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