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全米オープン

大坂なおみ 全米優勝までの3つのターニングポイント~2016年全米での涙の大逆転負け~

2016年「全米オープン」での大坂なおみ

2018年、「全米オープン」で日本人初のグランドスラムシングルス優勝という快挙を成し遂げた大坂なおみ(日本/日清食品)。まだ当時弱冠20歳の彼女がこの優勝によって日本のマスメディアでも多く取り上げられ、一躍「時の人」となったこともあり、テニスファン以外には彗星のごとく現れたと思っている方もいるかもしれない。

しかしそんな大坂も、いくつもの挫折やターニングポイントを経て成長してきた。今回は大坂が「全米オープン」で優勝するまでの3つのターニングポイントのうち、最初の「2016年全米オープンでの涙の大逆転負け」について紹介する。

大坂がプロに転向したのは15歳。そこから頭角を現し、2016年に18歳にして「全豪オープン」というグランドスラム本戦の舞台に立ち、いきなり3回戦まで進出した。グランドスラム初挑戦での3回戦進出は日本人としては52年ぶりと、実はこの時点で華々しいデビューを飾っていた。

また、続く2016年の「全仏オープン」でも3回戦まで進出。大坂は当時WOWOWのインタビューで「今年はうまくいく予感がありました。ジュニアを卒業して張り切っていたから」と話していた。

この年の「ウィンブルドン」は膝の故障により欠場していたが、「全米オープン」は出場。幼い頃から過ごしたアメリカでの憧れの大会で躍動し、グランドスラム3大会連続となる3回戦進出を決める。しかし続く3回戦、初めて踏み入れた「全米オープン」のメインコートであるアーサー・アッシュ・スタジアムでのマディソン・キーズ(アメリカ)戦は忘れられない一戦となる。

当時の大坂の世界ランキングは81位、対するキーズは9位と大きな差があった。第1セットを5‐7で落とすも、大坂は食らいつき、第2セットを6‐4で取り返してフルセットへ持ち込む。そして第3セット第1ゲームでブレークに成功すると、試合の流れは大坂に傾き、ゲームカウント5‐1とトップ10選手を追い詰めた。

しかしここから始まったキーズの猛反撃の前に、大坂の何かが崩れ始める。ショットが入らず叫んだり、涙を浮かべながら戦うもあと1ゲームが遠く、最後は6(3)-7で涙の大逆転負けを喫した。

大坂はこの時のことをインタビュー内で「あの時は早く終わらせたかった。トップ10プレーヤー相手にあんなにリードしたことがなかったから、ものすごく緊張しました」と話している。さらには「あの敗戦からもっと試合がしたい、もっと勝ちたいって思うようになりました」「メンタルを強くすることや試合後のことをあれこれ考えすぎないことも学びました」とより勝利への意欲が増したこと、そのために必要なことを学んだとコメントしている。

大坂はこの年、「東レ パン・パシフィック・オープン」でも準優勝と活躍し、「WTA最優秀新人賞」を受賞。年末ランキングは、2015年末の203位から2016年末は40位にまでアップした。

キーズ戦は悔しい敗戦となったが、この2016年に掴んだ確かな手ごたえは、2年後の「全米オープン」でも活きることになる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2016年「全米オープン」での大坂なおみ
(Photo by Elsa/Getty Images)

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