マイページ

全仏オープン

「18番に火がついた」激闘を演じた西岡をフランス紙が一面で取り上げる[全仏オープン]

試合終了後に抱き合う西岡とベルダスコ

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の1日目、男子シングルス1回戦で第30シードフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)と対戦し、4時間22分のフルセットに及ぶ死闘の末に7-6(4)、4-6、3-6、7-6(3)、5-7で惜しくも敗れた西岡良仁(日本/ミキハウス)の健闘を、フランスのレキップ紙が一面で取り上げた。

見出しには「18番に火がついた」とあるが、この18番とは西岡が戦ったコートのこと。18番コートは、今年から生まれた新しいコートで、ローランギャロスの一番端に設置されている。2000人収容可能で、入場無料という注目されながらも行きづらい場所にあるコートだ。

そんな18番コートで、まさかこんなにも長く、そして激しい戦いが繰り広げられることになるとは、誰も予想だにしなかっただろう。

第1セットをタイブレークの末に先取した西岡だったが、第2、第3セットを連取されて後が無くなる。そして第4セットをタイブレークの末に取り戻したのだが、ベルダスコが第8ゲームでコートに足を取られて転倒。しかし、テーピングをしながらも戦い続けるベルダスコに会場から大きな歓声が上がる。

そして第5セットになると、西岡も疲労からか太ももに痛みが出てくる。トレーナーのマッサージを受けるも、足を引きずり、ベルダスコのショットに一歩も動けない場面もあった。しかし、最後まで諦めず、力を振り絞ってネットに出るなどのプレーを見せ、その姿に誰もが驚き、感動した。

それまでは同じヨーロッパのベルダスコを応援する観客が多かったが、第5セットからは西岡を応援する「ヨシコール」が増えてきていた。

試合を決めた第5セットの第12ゲーム。ベルダスコのサーブに対して全く動けず、決まった瞬間にその場で大きくうなだれる西岡。一方、勝利の決まったベルダスコだが、ガッツポーズをするわけでもなく、複雑な表情でまっすぐにネットを越え、西岡の元に歩み寄って抱き合った。

総立ちとなった観客からは惜しみない拍手と歓声が両選手に送られ、その歓声は西岡が退場するまで鳴り止むことはなかった。

2017年3月に左膝の前十字靭帯を損傷し、その後ツアーを長期離脱していた西岡は、現在の世界ランキングは266位とまだまだ復帰途中ではあるが、その粘りとガッツ、そして最後まで諦めない姿をローランギャロスの人々の目に焼き付けた。

(テニスデイリー編集部)

※写真は試合終了後に抱き合う西岡とベルダスコ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

全仏オープンの関連記事

PAGE TOP
menu