マイページ

全豪オープン

キリオス、「全豪オープン」開催をめぐる発言で炎上

2019年「全豪オープン」でのキリオス

2022年1月17日に開幕する「全豪オープン」の開催をめぐるニック・キリオス(オーストラリア)の発言が、政府関係者も巻き込んで炎上した。米スポーツメディア ESPNなど複数のメディアが報じている。

来年の「全豪オープン」における新型コロナウイルスへの具体的な対策をめぐり、オーストラリア政府、ビクトリア州政府、そして大会を運営するオーストラリアテニス協会(TA)の間で議論が続いている。ビクトリア州首相のダニエル・アンドリュース氏は、ワクチンを受けていない選手やファンは会場敷地内に入ることはできないと再三にわたって発言しており、選手にとってワクチン接種が出場条件となる可能性が高まっている。一方で、「全豪オープン」最多優勝(9回)を誇る世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)をはじめ、トップ選手の何人かはワクチンの接種有無を明かしていない。そんな中、キリオスは自身のポッドキャスト番組で持論を展開し、選手へのワクチン接種強要は正しくないと主張、大会開催にも疑問を呈した。


「俺は2回目のワクチン接種も終わっているけど、誰かにそれを強要する、ましてやプロのアスリートにそんなことをしたり、受けていないから大会に出場できないなどと言うのはおかしい。(NBAのスター選手である)カイリー・アービングやノバクはたくさんのことを犠牲にして成功を収めてきた。彼らは何百万人もの人たちが憧れる世界的な選手だ。ワクチン接種を誰かに強要するのは道徳的に間違っている」


「ほかの解決方法があるはず」と話すキリオスは、アメリカのスポーツ界で導入されている迅速な抗原検査を例に挙げた。「結果がすぐにわかる検査はオーストラリアにも導入され始めている。その検査の感度は85%、15分で結果が出るんだ。それで陰性だとわかった選手は出場できるようにすればいい」


「個人的に“全豪オープン”は開催しない方が良いと思っている。メルボルンの人たちのためだ。彼らはロックダウンに275日くらい耐えてきたんだぜ。彼らを支持する姿勢を見せるべきだろう」とキリオスは述べていた。


これに対して政府関係者、ファン、引退した選手および現役選手らが異を唱えた。中でもいち早く反撃に出たのは、ビクトリア州内のスポーツ相を務めるマーティン・パクラ氏だった。


「私には彼の主張していることの意味がわからない。長い間ロックダウンに耐えてきたから“全豪オープン”を中止するべきだって?むしろその逆ではないか。メルボルンやビクトリア州に住んでいる人々、全オーストラリア国民は大きなイベントを待ち望んでいる。経済的にも精神的にも必要としているんだ。これは世界的なグランドスラムであり、中止されるようなことはない」


キリオスも素早い反応を見せており、パクラ氏の反撃を受けた同日の午後にはInstagramのストーリーズで「全豪オープン」への熱い思いを語って事態の収拾を図っている。「もちろん俺だって“全豪オープン”が中止になってほしいなんて思っていない。キャンセルするべきだと言ったというのは誤解だ。文脈を無視されて抜粋されただけだ。俺はただ、これまで散々辛い思いをしてきたメルボルンの人たちのことを一番に考えて、大会を開催してもらいたいということを伝えたかった」


しかしながら、キリオスは前回の発言を否定するような形で「メルボルンの人々が300日近く自由を制限されている中で、ワクチンを接種していない海外の選手が“全豪オープン”に出場したいからと俺たちの国に入ってきて、メルボルン中を自由に歩き回ることを受け入れなきゃいけないのは、道徳的に正しいとは思わない」ともコメントしている。


キリオスの発言はこれまでもTAの反感を買ってきたが、現在世界90位の彼には、母国で開催されるグランドスラムの本選に出場する資格がある。大会側からワイルドカード(主催者推薦枠)で招待してもらう必要はないというわけだ。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2019年「全豪オープン」でのキリオス
(Photo by Quinn Rooney/Getty Images)

今すぐテニスがしたい!そんな時は「テニスイッチ」
都度払いで入会金、月会費は0円、自分好みのスクールやレッスンを選んで通えるサービス。
現在、関東を中心にサービスを展開中。詳細はこちら>>

全豪オープンの関連記事

PAGE TOP
menu