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全豪オープン

怪我をカバーするフェデラーのテクニックと、ジョコビッチのクオリティの高さ

「全豪オープン」でのジョコビッチ(右)とフェデラー

「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~男子2月2日・女子1日/ハードコート)大会11日目。男子シングルス準決勝で、第2シードノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)を破り決勝進出を果たした。その試合をWOWOWの解説者であり日本テニス協会公認S級エリートコーチの坂本正秀さんが振り返った。

フェデラーは準々決勝で太ももを痛めていたが、そのことについて坂本さんは「誰の目から見ても明らかに動きに切れがなく、かばっているように感じました。特にフォア側に振られたときに力が入っていないように感じました」と語る。


ただ「ジョコビッチもそれを見てやりにくかったと思います。遠慮したとかではなく、やりにくそうな感じがしていました」「そうした中で、たとえ足が届かなくても、ラケットが届いたら、ラケットワークとテクニックで色々な球を打ち、カバーしていたのが印象的で、フェデラーの凄さを感じました」と、怪我をカバーするプレーを称えた。


しかし、それでもジョコビッチを破ることはできなかった。


「第1セットではそうしたテクニックでフェデラーがチャンスを作った場面もありました。しかしそこで取らせなかったジョコビッチの強さがあります。また、追いついてからの引き離し方、特にサーブの質の上げ方や、より力が抜けて伸びるボールなどがありました」


「ある程度の選手が相手であれば、今日のフェデラーのテクニックで切り抜けることもできたかもしれませんが、ジョコビッチは徹底的に振ってきたし、より届かないところに打ってきていました」


「フェデラーが第1セットを取り切れなかったというのが大きかったなと思います。でも、5セットを考えたら、やはり勝つのは厳しかったかなと思います」と分析した。


フェデラーはこの「全豪オープン」が今シーズン初の大会となったが、そのことについては「"ATPカップ"に出ず、実戦を積んでいなかったので1回戦、2回戦は意識していたと思います。ですが、勝ち上がりを見ても良いテニスをしていたと思います。昨年の成績も越えていますし、非常に良いスタートといっていいのではないでしょうか」と語った。


ジョコビッチは第5シードドミニク・ティーム(オーストリア)と第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の勝者と決勝で対戦する。


決勝で注目するポイントは「ジョコビッチは今、サーブが好調ですから、それを軸にオープンコートを作ってじっくり攻めていくやり方になると思います」と語る。


「ティームに対しては、さすがのジョコビッチでも打ち合うと彼の球を受け止めるのは怖さがあると思うので、同じようなラリーを作らずに崩していくのかなと予想します。一方のズベレフは、ジョコビッチに少し似てストロークがしっかりしています。ジョコビッチは彼のサーブに対してしっかりリターンを作っていけると思います。ティーム戦よりもネットを取るシーンが多くなると思います」


「5セットマッチということを考えると、ズベレフよりもティームの方に怖さがあるという印象を受けますね」と分析した。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全豪オープン」でのジョコビッチ(右)とフェデラー
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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