マイページ

グランドスラム

女子シングルス決勝は第31シード対ノーシードに。新女王になるのは?[全仏オープン]

「全仏オープン」でのパブリウチェンコワ

現地6月10日、「全仏オープン」(フランス・パリ/5月30日~6月13日/クレーコート)12日目が行われ、女子シングルス決勝の組み合わせが決定した。「全仏オープン」公式ウェブサイトなどが報じている。

第31シードアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)と世界85位のタマラ・ジダンセク(スロベニア)の準決勝は、要所要所できっちりポイントを重ねたパブリウチェンコワに軍配。ジダンセクは11回中10回が成功したネットプレーをはじめ、ウィナーの本数やファーストサーブ成功率でも相手を上回っていた。しかし、アンフォーストエラーの多さが響き、相手より多いブレークチャンスを作りながらそのほとんどを決められず。その結果、開始早々からブレークが多かった試合で、第1セットも第2セットも、相手より被ブレーク数が1つ多かったという僅差で、5-7、3-6で敗れている。


もう一つの準決勝は、最後まで目が離せない展開となった。第17シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)と世界33位のバーボラ・クレイチコバ(チェコ)は、試合を通して何度もデュースを繰り返したりブレーク合戦を繰り広げる接戦に。互いにセットカウント1-1として迎えた第3セットは特に盛り上がり、第3ゲームで先にブレークしたサカーリが第9ゲームでマッチポイントを迎えるものの、「あと1ポイントで決勝だと思うと緊張してしまった」ために決めきれず、相手にキープされると、直後にブレークバックまで許してしまう。試合はそのまま6-6となり、「全仏オープン」では最終セットでのタイブレークが採用されていないため、どちらかが先に2ゲーム差をつけるまで続くことに。


そんな中、サービスゲームが先のクレイチコバは楽々とキープするのに対して、後攻のサカーリは苦戦。ファーストサーブが入らず、何度もマッチポイントを与えては、それを首の皮一枚でしのぐということを繰り返す。ついには、クレイチコバのマッチポイントでサカーリのショットがわずかに長くなり、試合終了かと思われた。しかし、クレイチコバが勝利を確信して両手を挙げたのに対し、主審はコートについたボールの跡を確認して、サカーリのショットはベースラインにギリギリかかっていたと判定。ポイントのやり直しとなり、サカーリが一度はピンチを逃れる。その後も微妙な判定が続き、両選手が緊張を強いられるムードになったが、より安定感の光ったクレイチコバが最後は5つ目のマッチポイントでフォアハンドをコートの中央に決め、ゲームセット。「二人とも素晴らしい試合をしたから、どちらも勝ちにふさわしかった」(クレイチコバ)試合のスコアは、クレイチコバから見て7-5、4-6、9-7だった。


これらの熱戦は多くのテニス選手から称賛を集めており、元世界女王のマリア・シャラポワ(ロシア)やアナ・イバノビッチ(セルビア)、元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)などが反応している。


これで決勝はパブリウチェンコワ対クレイチコバに決定。ともにグランドスラム決勝進出が初となる両者は世界ランキングでは32位と33位だが、シングルスではこれが初対戦となる。シングルスでパブリウチェンコワは12回の優勝を誇るが、クレイチコバはわずか1回。しかしダブルスで実績を残しており、グランドスラムでの2度の優勝も含めて8つのタイトルを獲得。そういう意味では、経験値はさほど変わらないかもしれない。


グランドスラムでこれまでベスト8の壁を破ることができず、52回目の出場にして初めての決勝進出を果たした29歳のパブリウチェンコワは、「これまで長い道のりだった。今年決勝に進出するなんて思ってなかった。(グランドスラム優勝は)ずっと望んでいたことだったの。テニス選手なら当然だと思うわ。そのためにテニスをしているんだもの。テニスを始めて以来、ずっとそのことを考えてきたの」と優勝への思いを語る。


対するクレイチコバは「アナスタシアは経験豊富な、素晴らしい選手よ。決勝では間違いなくいいプレーをするでしょうね。この大会でこんなに勝ち進んだことがないから、楽しみたいわ。そして、最後まで戦うの。こういう舞台で戦いたいとずっと思ってきた。時間はかかったけど、正しいタイミングでチャンスが巡ってきたと感じているわ」と述べている。


「全仏オープン」で2016年大会から続く、グランドスラム新女王が生まれるというジンクス。6年連続でそれが実現することがすでに確定している今年、最後にトロフィーを掲げるのは誰だろうか。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全仏オープン」でのパブリウチェンコワ
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

全仏オープンテニスWOWOW生中継!

今回は例年の期間から約1週間遅れての開催となる"ローランギャロス"。センターコート、アザーコート共にパワーアップした大会の模様を連日生中継でお届けする。

【放送予定】 6/13(日)まで連日生中継
■詳細・放送スケジュールはこちら >>

グランドスラムの関連記事

PAGE TOP
menu