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前回覇者シフィオンテクが消える「ベストのテニスができなかった」[全仏オープン]

「全仏オープン」でのシフィオンテク

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月30日~6月12日/クレーコート)女子シングルス準々決勝で、前回覇者で第8シードイガ・シフィオンテク(ポーランド)が敗れた。これにより、2007年のジュスティーヌ・エナン(ベルギー)以来となる女子の大会連覇はお預けに。シフィオンテクのコメントをWTA公式ウェブサイトなどが伝えている。

2005年から2007年にかけてローランギャロスを3連覇したエナンが憧れだと語っていたシフィオンテクは、前回大会でノーシードながら7試合すべてストレート勝ちで優勝。第1シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)や第4シードのソフィア・ケニン(アメリカ)も下し、キャリア初のタイトルをグランドスラムで獲得というシンデレラストーリーの主役となった。


ディフェンディングチャンピオンであり、有力な優勝候補として臨んだ今年も、ここまでの4試合はすべてストレート勝ち。ベーグル(6-0)やそれに近いスコアで勝つことも多く、大会途中では元世界1位のアンディ・マレー(イギリス)とアンディ・ロディック(アメリカ)から「シフィオンテクの試合を見るのは楽しいね」「彼女は素晴らしいよ」などと称賛されていた。


しかしこの準々決勝では、第17シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)相手に苦戦。第1セットで早々にブレークするが、直後にブレークバックを許してしまい、続く第4ゲームで4回あったブレークポイントを逃す。4-4で迎えた第9ゲーム、シフィオンテクはダブルフォルトとバックハンドのショットがミスとなり0-30。そこで攻勢に出たサカーリにゲームを奪われ、第1セットを失った。


サカーリが安定したファーストサーブとパワフルなフォアハンド、そして卓越したフィットネスという「3つのF」を披露するのに対し、この日のシフィオンテクは相手の次の一手が予想できずにドロップショットに追いつけないといった精彩を欠いたプレーが目についた。試合途中でメディカルタイムを取って右腿を手当てしてもらったことも多少は影響したかもしれない。結局、第2セットの最初のサービスゲームを失うと、自分はブレークポイントすら得られぬままにゲームセット。「全仏オープン」での連勝は11でストップした。


試合後、シフィオンテクは「自分のベストのテニスができなかったのは事実ね。でも、私のフォアハンドがうまくいかない中、マリアがいい仕事をしたと思う。彼女の戦略が当たったわ」


実は準々決勝の前夜は数時間しか眠れなかったそうで、「今年は自分に多くのプレッシャーをかけてしまった。でも準々決勝という結果は悪くないと思う。継続性のあるテニスを見せられたし、今日よりもいいプレーができることは自分でわかってるの。みんなも知ってるでしょ。でも、時にはこんなこともある。去年はこういう日がなかったから、それが優勝できた大きな理由ね」


「今最も大事なことは、もうこんなことが起きないように、この敗戦から学ぶことよ」


今後は6月28日から「ウィンブルドン」が始まるが、シフィオンテクはそちらではなく別の目標を見据えている。「オリンピックが次の目標ね。というのも、グラスコートでどうプレーしたらいいのか覚えてないから。自分に期待や重圧をかけることなく、グラスコートでのプレーの仕方を学びたい。多分、これから2、3年かけてね」と、2018年「ウィンブルドン」のジュニア王者ながら、プロ転向後は2019年大会で1回戦敗退を喫し、ツアー通算でも3試合しかグラスコートでの実戦経験がないシフィオンテクは話す。


そんなシフィオンテクを破ってギリシャの女子として初のグランドスラム準決勝進出を果たしたサカーリは、「明日も試合があるから集中していないといけないけど、大きなことを達成したのはたしかね。自分のプレーを楽しんでいるわ」と述べている。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全仏オープン」でのシフィオンテク
(Photo by Tnani Badreddine/Quality Sport Images/Getty Images)

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