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「僕たちはテニス界の未来」二人の19歳選手がジョコビッチとナダルに挑む[全仏オープン]

「全仏オープン」でのムゼッティ

現在開催中の「全仏オープン」(フランス・パリ/5月30日~6月13日/クレーコート)で10代の選手たちが活躍している。その中でも特に注目されている二人、共に19歳の第18シードヤニク・シナー(イタリア)と世界76位のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)は、それぞれ準々決勝で第3シードのラファエル・ナダル(スペイン)、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。

シナーは、前回大会で敗れたナダルとの再戦。しかし、6-7(4)、4-6、1-6のストレート負けを喫した8ヶ月前の対戦からは大きく状況が異なる。シナーはその後、2度のツアー優勝を飾り、「ATP1000 マイアミ」で準優勝、そして世界ランキングでトップ20に入った。今シーズンここまでの成績は24勝10敗だ。


「ビッグ3と対戦するのは大変だけど、いいことでもある。いいテストになるからね。ラファとはすでに2回対戦した。今回はこれまでとは少し変わったものになるだろう」とシナー。


そんなシナーに対してナダルも「彼は若く、毎週成長している。強烈なショットも持っているから、タフな戦いになるだろう。僕はソリッドかつ攻撃的にならなければいけない。危険な相手だよ。僕たちはお互いのことをよく知っているんだ」と警戒している。


シナーがここまでの3試合でストレート勝ちしたのは、世界105位ミカエル・イーメル(スウェーデン)と対戦した3回戦のみ。世界85位ピエール ユーグ・エルベール(フランス)との1回戦でいきなり5セットまでもつれ込み、2回戦でも自国の先輩、世界87位のジャンルカ・マーゲル(イタリア)相手に4セットを戦った。優勝を目指すナダルとジョコビッチはここまですべてストレート勝ちしているのに対して、リカバリー具合が気になるところだ。


一方のムゼッティがジョコビッチと対戦するのはこれが初めてだが、実はシーズン中に何度も一緒に練習しているという。そのことを明かしたジョコビッチは、ムゼッティについて以下のように分析。「彼はフォアハンドバックハンドも強烈だし、スピンを利かせることもできる。ネットに出るタイミングもうまい。ドロップショットスライスフラットなサーブを打つこともできる。オールラウンドな選手だよ」


「彼が危険な選手であることはよくわかっている。簡単に倒せる相手ではないから、高いレベルでプレーしないとね」


そんなジョコビッチの言葉が示す通り、ムゼッティは今大会中も着実に成長している。1回戦でいきなり第13シードダビド・ゴファン(ベルギー)を6-0、7-5、7-6(3)で破ると、2回戦では1週間前に負けた世界57位の西岡良仁(日本/ミキハウス)に雪辱を果たす。そして3回戦では同国の先輩、世界83位マルコ・チェッキナート(イタリア)相手にキャリア初の5セットマッチを経験し、3-6、6-4、6-3、3-6、6-3で勝利した。そのロングマッチでは、背中越しに打ったボレーが見事に決まり、観客を大いに沸かせてもいる。そのショットは彼がこれまで何度かやりたいと思いながら一度も成功していなかったもので、本人も「魔法みたいだ」と自画自賛する出来だった。


3回戦後、ムゼッティは「僕とヤニクはイタリアテニスの未来だと思う。テニス界そのものの未来とも言えるね。僕は昨年の彼が経験したようなことをちょうど今経験しているわけだから、僕たちは一緒に成長しているようなもの。ヤニクが勝ち進んでいることを誇りに思うよ」と話していた。


すでに前回大会でベスト8という結果を収めていたシナーは「いろんな人が僕とロレンツォのどちらが上かと気にしているね。そういう風にイタリアのファンたちが話してくれるのは素晴らしいよ。僕たちはプレースタイルも、コート内外での人となりもまったく違うんだけどね」と、ムゼッティとの違いについて述べている。今回のビッグ3との対戦によって、その論争がさらに熱を帯びるかもしれない。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全仏オープン」でのムゼッティ
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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