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グランドスラム

「全仏オープン」記者会見中のジョークでメディアパス剥奪!?

2020年「全豪オープン」でのズベレフ

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月30日~6月13日/クレーコート)の記者会見で、世界ランキング6位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に対して奇抜な行動に出た記者が話題となっている。伊ニュースサイトUBI Tennisなどの複数メディアが詳細を報じた。

今年の「全仏オープン」では、新型コロナウイルスへの対策で記者たちはZoomを通じて会見室にいる選手とやり取りをしている。ズベレフが1回戦で世界152位のオスカー・オッテ(ドイツ)を3-6、3-6、6-2、6-2、6-0のフルセットの末に下した後で記者会見に臨んだ時、事件は起きた。


奇抜な行動に出たのは、イギリス人記者のジョナサン・ピンフィールド。彼はまず、この日の試合直前のズベレフの行動を指摘。というのも、コイントスに悪びれる様子もなく遅れたズベレフは、主審から注意を受けていたのだ。これに対してズベレフは、その数日前に罰金を科されることを承知の上で会見に応じない姿勢を示した大坂なおみ(日本/日清食品)を引き合いに出して、「遅刻するごとに僕にも罰金を科せばいいじゃないか」と言い返している。そのズベレフと同じように記者会見に遅れて参加したピンフィールドは、ズベレフに「次の大きなイベントに遅刻しないようにするにはどうしたらいいか、時間管理のアドバイスをもらえないかな」と投げかけた。


もともとピンフィールドとは顔なじみのズベレフは、この質問に笑いながらウィットのある返事を返したとのことだ。ピンフィールドは記者会見に遅刻したのはズベレフを真似するためにわざとやったことだと話しており、質問をした時には地元のスーパーマーケットにいた。「ここにいるついでに君の勝利を祝うために何か買っていこうと思うけど、何がいい?」とズベレフに聞いている。


問題は、この状況を面白いと思ったのが当事者の二人だけだったということだ。大坂の大会辞退が影響し、記者会見や選手の精神状態に対する風潮が一変した中で、ピンフィールドの言動はフランステニス連盟(FFT)には受け入れられなかった。この会見後、ピンフィールドはプロ意識の欠如を理由にメディア資格を剥奪されてしまう。これに対してピンフィールドもTwitterで謝罪の言葉を綴った。


2回戦に勝利した後、ピンフィールドへの対応について聞かれたズベレフは、「僕にとってジョナサンはいいヤツだよ。彼がメディアパスを取り戻せることを願っている。僕のせいでメディアパスを失ったというのは後味が悪いからね。ジョークでやったというのもわかっているし。僕だって時々ジョークを言うけど、それが誤って解釈されるとあなたたち(メディア)から散々叩かれてきた」とピンフィールドを擁護した。


それが功を奏したのか、FFTは剥奪処分を撤回、ピンフィールドは無事にメディアパスを取り戻した。大坂の一件があったことで、FFTは元来その奇抜な質問やヨークシャー地方の強い訛りで知られるピンフィールドの振る舞いに過剰に反応してしまったのかもしれない。豪ニュースサイト nine.com.auは、FFTの対応を「恥ずかしい失態」と報じている。いずれにせよ、しばらくはメディアに対してシビアな視線が向けられることは避けられないだろう。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2020年「全豪オープン」でのズベレフ
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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