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ハードコートでも全然違う!?全豪OPと全米OPのサーフェスの違い

写真は「全豪オープン」での会場の写真

テニスコートのサーフェスにはそれぞれに固有の特徴があり、それは球足の速さや選手のプレースタイルに影響する。「全豪オープン」と「全米オープン」はどちらもハードコートで開催されるが、この2大会の会場におけるサーフェスの組成には実は違いがある。米テニスメディアEssentially Sportsが報じている。

1988年から2007年まで、「全豪オープン」は「リバウンド・エース」と呼ばれるクッション入りのハードコートで行われていた。しかし2008年大会からは、最下層にアクリル加工を施した「プレクシクッション」という新たなハードコートのサーフェスが敷設された。このサーフェスの導入により、会場であるメルボルン・パークのコートの球足は中程度となっており、「全米オープン」会場と比べてバウンドは控えめで、スピンはかかりにくくなっている。


2019年の「全豪オープン」の後、大会側はコートのサーフェスの納入業者をグリーンセット・ワールドワイド社に変更したが、従来通り青色のハードコート(2/23訂正)が引き続き使用されている。グリーンセット社は、「ATP1000 パリ」や「ATP500 バーゼル」の会場、そして昨年まで「ATPファイナルズ」会場であったロンドンのO2アリーナのテニスコートを敷設した実績がある。


反対に、「全米オープン」会場では、1978年以来ずっと「デコターフ」というサーフェスが使われてきた。このサーフェスには、クッションの役割を果たす薄いゴムの層が含まれている。デコターフはプレクシクッションよりもやや球足が速く、より高くバウンドする。同大会の運営組織である全米テニス協会(USTA)は昨年、40年以上ぶりにコートのサーフェスを変更するという驚きの発表をした。


2020年大会の前に、アメリカのアドバンスト・ポリマー・テクノロジー社が製造する新たなハードコート「レイコルド(Laykold)」が、「全米オープン」会場であるUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターに導入された。大会が進むにつれてコートの球足は落ちるため、レイコルドは水蒸気を遮断する技術を使用し、球足と選手のパフォーマンスが安定するようにしている。


レイコルドのサーフェスは、関節への負荷を軽減し、選手が長く活躍できるように設計されており、「ATP1000 マイアミ」や「ATP250 ニューヨーク」を含む多くの大会で使用されている。


コートの球足の速さを示す球速指標(CPI)は、ボールがサーフェスに当たる前の球速と、サーフェスに当たって離れていく時の球速によって算出される。
※本記事は2月25日付に修正を行い、再公開となっております。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全豪オープン」での会場の写真
(Photo by Darrian Traynor/Getty Images)

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