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グランドスラム

【まるごと記者会見】大坂なおみ 全豪OP準決勝後(後編)

「全豪オープン」での大坂なおみ

「全豪オープン」準決勝でセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を6-3、6-4のストレートで下し、自身4度目となるグランドスラム決勝進出を決めた大坂なおみ(日本/日清食品)。彼女の試合後の記者会見の内容は以下の通り。

Q:昨年の8月に大会が再開してから現在までのこの期間を、この間にコート内外でご自身が達成したことを踏まえて、どのようにご覧になっていますか?今後の選手生活を意識した時に、この期間をどのように捉えていて、何を一番誇りに思っていますか?


「一番誇りに思っているのは、心理面で強くなったことね。以前は浮き沈みが激しかった。自分に対してたくさんの疑いを抱いていたの。


でも、わからないけど、隔離生活のプロセス、それに世界で起きていることの一つひとつを見ていて、たくさんのことを整理することができた気がする。つまり、以前の私は、テニスの試合で勝ったか負けたかによって自分の存在価値を計っていたの。でも今はもうそんな風には感じていないわ」


Q:心理面で強くなったと感じられるに至る鍵は何だったのでしょう?ご自身のどんな点が、自分を現在の状態まで高めてくれたと思いますか?


「正直に言って、チームに対して以前よりも自分をさらけ出しているということに尽きると思う。試合の会場に出ていく前に(コーチの)ウィム(・フィテッセ)と以前より長く話したり、自分が感じている重圧を全部溜め込んで一人で対処しようとする代わりに周りに表現したりしてね。一人の人間として自分に安心していられるし、私が愛する人たちは変わらず私を愛してくれると思える。例えば家族は、私がテニスの試合で負けたとかそんな理由で私を嫌いにはならないわ」


Q:あなたは20歳で初めてグランドスラムの決勝に進出しました。ご自身はすごいことをされたと考えていますか、それともこれは普通のことだと思いますか?


「私は自分自身を見つめることがないというか、なんだろう…私は人生を生きているわけでしょう。自分がしていることを自分の身体の外から見つめるのは難しいわ。何が言いたいか、伝わるかしら。私は統計とか業績とかそういうものはあまり見ないの。常に次に進もうと努めているタイプの人間なのよ。それは悪いことかもしれないし、いいことかもしれないけど。


もしかしてもっと後になれば、自分が成し遂げたことをもっと評価するようになるのかもね。でも今のところは、どれだけ努力しても破れない記録を追いかけているような気分よ。つまり、決して満足することのない人間の性ってところかな」


Q:今あなたがレイカーズのジャケットを着ているのは、ロサンゼルスに住んでいるからですか?それとも、以前お話しされていたように(元レイカーズの)コービー・ブライアント氏を敬愛しているからですか?それともただ身体を冷やさないために着ているのでしょうか?


「私は大会ではたいていナイキのパーカーを着ているの。前からね。なんでかしらね、今日はいつもよりも強さが必要なように感じたの。それが今これを着ている理由じゃないかな」


Q:私は現在、目標を達成するために、自分の周りを卓越したもので固めるということについて書いています。この考え方に賛同しますか?恋人も含めて、身の周りであなたに刺激を与えてくれる人に対して、こういう風に感じますか?


「そうね、それはとてもいい考え方だと思う。周りに刺激を与えられない人から刺激をもらうのは大変だと思うし、怠けた人たちに囲まれながら努力家でいることは難しいから。


そういう意味では、絶えず私に要求を課す人たちに囲まれているのが好きね。例えばユタカ(トレーナーの中村豊)。彼は私にたくさん要求するの。最初の頃はうまくできるか自信がなくて、ちょっとプレッシャーを感じていたの。言いたいことがわかるかしら。(2018年の)“全米オープン”の前の話だけどね。


でも、そうね。みんなが私に期待してくれていると思うし、もちろん自分でもいい結果を出したい。でもある意味、優しい要求って感じかな。私が全力を尽くしている限りは、みんなそれでいい、みたいな感じね」


Q:今日はサーブがすごく良かったですね。特にセカンドサーブはセレナが全くコースを読めていなかったように思いますが、最初からああいう作戦を立てていたのか、それとも直感だったのでしょうか?


リターンは本当に力を入れて練習してきたの。オフシーズンの間、たぶん一番優先して取り組んでいたんじゃないかな。彼女との対戦は本当に厳しかったし、彼女はおそらくエースを奪うことがわかっていて、そして私にはそれをどうすることもできない。


返すことができた球は、真ん中で打って、結構うまくスピードを無効化できたと思うわ。その練習をしていたの。


私自身のサーブについては、そんなにうまくいったとは思わなかった。もっとファーストサーブが入る確率を上げられたように思うわ。でも、セカンドサーブで叩きのめされなかったのは良かった」


Q:今日の自分のサーブには満足していないのですか?エースもたくさんありましたし、ファーストサーブのポイント獲得率はすごく高かったと思いますが。


「ファーストサーブが入る確率はかなり低かったと思う。他の試合と比べているからかもしれないけど、今日はダブルフォルトが多かった気がする。それはたぶん彼女が発するプレッシャーのせいだけど。どうかしら。わからないことはたくさんあるけど、もしこの試合をやり直せるとしたら、何よりもサーブを改善したいわ」


Q:先日、ロックダウンで「全豪オープン」が5日間無観客になったことを受けて、もし地元選手であるアシュリー・バーティが勝ち進んでもその決勝が無観客だったとしたら、彼女にとって悲しい意味で忘れられないものになるだろうと仰っていましたね。そういう意味では、ご自身が2020年の「全米オープン」で無観客だった時、そして2018年の「全米オープン」でセレナと対戦した時はどのような感じだったのでしょう?今回の決勝は観客が入ると思いますが、やはり観客の前で試合をするのは楽しみですか?


「そうね、(観客が再度入った最初の試合だった)今日は間違いなくとても楽しかったわ。ファンがいないのは想像できない。もしかしてファンがいない別の宇宙みたいなものがあるかもしれないけど。


でもとても楽しかった。実は、ファンがいない時は機械の音が耳に入ってこないんだけど、ファンが声援を送ったり盛り上がったりしてるのはいつだって耳に入るの。とても気分が良かったわ。


なんでしょうね、印象深い試合はたくさんあるけど…(具体的な例を思いつかず)ごめんなさい(笑)」


Q:大会が始まった頃、あなたのTwitterには新型コロナウイルスに関してアジア人コミュニティに対する攻撃やヘイトスピーチのようなものがあると書かれていましたが、実際にずっとメルボルンで和食を食べたりしていて、コロナ関連で嫌な思いをしたことはありましたか?


「その裏にはとても興味深い話があるの。私はあまりニュースというか、最新のニュースを見なくて、Instagramへの攻撃とかそういうものだけ目にしていたの。でもこの話はすごく興味深いと思った。なぜなら、メルボルンにすごく好きな中華料理屋があって、そこに行くのが本当に好きだったの。でも、中華料理を食べるとコロナに感染すると思ってお客が来なくなったせいで、そのお店は閉店してしまったと知ったのよ。そういう話だったわ」


Q:今回でグランドスラムの決勝は4回目ですが、今までの経験がアドバンテージになりそうですか?対戦相手は初の決勝なので、あなたにアドバンテージがあるように思いますが。


「それはあまり関係ないと思うわ。対戦相手が誰だろうと私が勝つと予想される状態で試合に臨むことになるかもしれないから、有利なのか不利なのかわからない。プレッシャーを感じるかもしれないから、そうしたら不利よね。


対戦相手は、もしかしたら失うものは何もないと思ってのびのび試合に臨むかもしれないし、どう転ぶかはわからない。グランドスラムの決勝で負けたくないっていう思いで私が参ってしまうかもしれない。そんな風に、考慮しなければいけないことはたくさんあるの。でも今のところはそれほどストレスを感じていないわ。もう少し後で感じるかもしれないけどね」


Q:メンタル面で大きく成長し、チームと色々話すようにしたとも話されていましたが、フィテッセコーチからの言葉で大事に思っているものがあれば教えてください。


「ウィムが言ったことで大事に思っていることは特に思いつかないんだけど…そうね、ウィムの最大の教えは、“フェドカップ”の後の言葉かな。ひどい負け方をして、私にとっては人生が変わってしまうような出来事だった。でも彼は、試合に負けたからって人生は変わらない、勝てば良くなるだけだって言ったの。それは私が完全にコントロールできることではないけど、最善を尽くす限り、勝つ確率やオッズは上がるって」


Q:これまでずっと試合の前日は日本食を食べていたそうですが、それはゲン担ぎのようなものだったのでしょうか?オンコートインタビューで昨日はギリシャ料理を食べたと話されていましたが、なぜ変えたのか、そして決勝前日の夜はどうしようと思っているのか教えてください。


「昨日の夜は、いつも注文するレストランが閉まっていたから日本食を食べなかったの。代わりになるお店は開いていたけど、毎日同じものを食べるのに飽き飽きしていたから、冒険してギリシャ料理を試してみたのよ。でもすごく美味しかった。


けど決勝前はたぶん日本食に戻ると思うわ(笑)。あれは一度きりのことだったの」


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全豪オープン」での大坂なおみ
(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)

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