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グランドスラム

【まるごと記者会見】大坂なおみ 全豪OP準決勝後(前編)

「全豪オープン」での大坂なおみ

「全豪オープン」準決勝でセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を6-3、6-4のストレートで下し、自身4度目となるグランドスラム決勝進出を決めた大坂なおみ(日本/日清食品)。彼女の試合後の記者会見の内容は以下の通り。

Q:試合開始直後は少し緊張しているように見えました。緊張が解けたきっかけは何でしたか?最終的に勝利に至るまで続いた好調の波をどのように掴んだのでしょう?


「間違いなく緊張していたわ。どうしてかしら。彼女がネットの向こう側にいる状態で最初のゲームのサーブを打つのはとても恐ろしい気分なのよ。甘い球を打ってしまったら彼女がどう出るかが心配で、アンフォーストエラーを連発してしまったように思うわ。


(ゲームカウント)0-2でリードされた時は、自分でコントロールできることをコントロールしようって自分に言い聞かせていたの。彼女がどんなプレーをするかとかそういうことを考えるんじゃなくて、自分に集中してプレーしようってね」


Q:ネットを挟んで反対側にセレナがいることで、なぜ恐ろしく感じたのでしょう?


「ごめんなさい(笑)。たぶん、甘いサーブに彼女がどう反応するかを(テレビで)見ながら育ったせいね。今日私のサーブが入る確率が低かったのもそのせいだと思う。完璧なサーブを打たなければどうなってしまうかしらって考えていたから。そのせいで、ある意味無理しすぎてしまったんじゃないかな」


Q:(女性に対して差別的な発言をしたと報じられた)森(喜朗)氏が東京五輪・パラリンピック担当大臣を辞任し、女性(橋本聖子氏)が後任に決まりました。最も著名な日本人女性の一人として、また女性アスリートとして、この件はあなたにとってどんな意味がありますか?


「昔言われていたようなことは当時は受け入れられていたけれど、若い世代が許容しないことがたくさんあるということがわかってきた、ということかしら。これはとてもいいことだと思うわ。若い世代が前に突き進んで、特に女性にとっての壁が崩れていっているわけだから。私たち女性は男女平等を達成するためにあまりに多くのことと闘ってこなければならなかったし、多くの面でまだ平等じゃない。だからこれはいいことだったと思うわ」


Q:試合中、第1セットを取って第2セットで先にブレークした後にダブルフォルトを3本犯し、セレナに4-4と追いつかれた場面がありました。こういうことが起こるとパニックになっても仕方ないと思いますが、この後あなたは試合終了まで1ポイントも失いませんでしたね。


「経験が間違いなく助けになったわ。正直言って、この大会中、(ガルビネ・)ムグルッサとの4回戦まではパニックになったことはなかったの。だからあの試合が役に立ったと思う。


今日はブレークされた場面もあった。その後、彼女のサーブをリターンするためにベースラインに立ったけど、頭の中では、彼女は最高のサーブを打つ選手で、私はたぶん彼女のゲームをブレークできない、というようなことを延々と考えていたの。でもこれは仕方のないことよね。


だから、そういう考えを頭から消し去るように自分に言い聞かせた。とにかくなんていうか…ある意味、一度に1ポイントしかプレーできないんだからそんなことどうだっていい、一つひとつのポイントで最善を尽くそうって言い聞かせたの」


Q:あなたはどうしてグランドスラムの決勝に強い(3戦3勝)のでしょう?


「まだ3度しか出場してないわ。私はね、準優勝選手のことは誰も覚えていてくれないと思っているの。覚えている人もいるかもしれないけど、刻まれるのは優勝選手の名前よね。決勝ではいつも最大限に激しく闘ってると思う。そこが違いと言えるかもしれない。自分と同じ数の試合を勝ち上がってきた人が相手だ、って思うから…なんていうか、最大の闘いという感じかな」


Q:先程の発言は、トロフィーに名前を刻んで認識されたいという意識なのか、それとも闘争心なのか、何が決定的な役割を果たしているのでしょう?


「わからないわ。今より若い頃、つまり2年前かそのくらいなら、私の目標は歴史的な偉業を達成することだった。自分にできることを、どうにかして何か一つでも持つ、みたいな感じかな?


私は日本人で初めてのグランドスラム優勝者になりたかったの。それが目標だったと思う。その後、もっとやることが出てきた。だから今の私にとっては、もちろんトロフィーや壁に自分の名前が刻まれているのを見るのはいい気分だけど、もっと大きな目標がある。この旅路には別の目的があるような気がするわ。


私はとにかく、自分のチームにとても満足しているの。長い隔離期間があったけど、その間もずっと一緒に過ごしてきた。なんていうか、彼らといると毎日が本当に楽しいの。私が頑張ることができているのはみんなの努力の賜物なわけだから、とにかく素晴らしい結果を出したい」


Q:決勝の対戦相手についてコメントをお願いします。(会見中に行われていたもう一つの準決勝、ジェニファー・ブレイディカロリーナ・ムチョバでは、今のところ)ブレイディがリードしています。


「もちろん。ブレイディとは(2020年)“全米オープン”の準決勝で対戦したわ。一番記憶に残っている試合の一つだと断言できる。最初から最後まで超ハイレベルな試合だったと思う。だから、また準決勝や決勝で彼女と当たるのは別に驚きではないの。試合はまだ続いているのかしら。そうね、また彼女と対戦するとなれば、とても厳しい試合になるのは間違いないわ。


ムチョバとは去年の“ウェスタン&サザン・オープン”の1回戦か、どこか最初の方のラウンドで対戦したわ(編集注:シードのため1回戦をスキップした大坂は2回戦で対戦)。同じことよ。彼女はとてつもなく身体能力が高い。彼女が追いつけない球を打つのは本当に難しいの。


だから、どちらが勝ったとしても楽しみよ。見ていて気持ちがいいから。この試合は私の好みだった。テニスを普段見なかった人たちもこの試合は見た。新しい人を呼び込んでテニスを発展させていくのは本当に大切なことだと思うの。


グランドスラムで新しい選手が台頭してくるのは嬉しいわ」


Q:もし決勝の相手がブレイディだった場合、「全米オープン」でのあの試合、昨年の女子テニスで最高の試合の一つと言える彼女との準決勝を、試合前や試合中に思い出しますか?


「ええ、たぶん思い出すでしょうね。思い出さないわけがないわ。彼女と(グランドスラムで)対戦したのはあの1試合きりだから。でも同時に、彼女の試合はあまりたくさん見ていないんだけど、私のプレーが当時と今とでは少し違うというのは確かよ。前よりもリターンがうまくなったと思うの。たぶん試合では…やっぱり暴露するのはやめておくわ(笑)。とにかく、私のプレーはあの時とは変わったと思う。全てにおいてあの試合を基準にすることはできないけど、間違いなく参考にはなるわ」


Q:セレナはあなたの憧れの人の一人だと以前から仰っていますが、今日の試合に勝利した後、彼女からハグされた時にはどんなことを感じていましたか?


「そうね、いつだって非現実的な瞬間に感じるわ。彼女が現実に存在しているのを間近で見るだけでね。正直に言うと、ほとんど会う機会がないから。練習時間が違うとかそういうことだと思うけど。でも、そう、間違いなく非現実的なものなの」


Q:決勝の相手はグランドスラム決勝に初進出という話がありましたが、ご自身が初めてグランドスラムの決勝に進んだ時(2018年「全米オープン」)のことを振り返ってもらえますか?どんな風に対処して、初めて決勝の会場に出ていく時にどう感じましたか?


「正直に言うと覚えてないの。間違いないのは、緊張していたということ。ストレスがすごかった。でもそれと同時に、グランドスラムで優勝できるかもしれない機会だから、本当に興奮していたと思う。対戦相手も同じように感じるんじゃないかな」


Q:セレナがあとどのくらい現役を続けるかは不透明です。グランドスラムでの2試合を含めて彼女と何度も対戦してきたことを踏まえて、このことはあなたにとってどんな意味がありますか?


「もちろんそれが意味することはたくさんあるわ。彼女と対戦する時はいつも、間違いなくこれからも何度も思い出すんだろうなって感じるの。なんていうか、そういう風に言われるとなんだか悲しいわ。だって私は彼女にずっと現役でいて欲しいから。私の中にいる小さな子どもはそう思っているの」


                                  後編へ続く                           


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全豪オープン」での大坂なおみ
(Photo by Andy Cheung/Getty Images)

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