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グランドスラム

5週間の間に行われる「全米オープン」と「全仏オープン」、選手たちの選択は

写真は2020年「ATP500 リオデジャネイロ」でのティーム

全世界的な危機状態により、テニスのシーズンはかつてなく混乱している。中でも最も特異なのは、グランドスラムの2大会がわずか5週間のうちに開催されることだろう。しかし、ドミニク・ティーム(オーストリア)はどちらか片方にしか出場しないという選択は考えもしないだろうと、ティームの父が語った。ウェブメディア Essentially Sportsが伝えている。

テニスの大会が次々と中止される中、主催者側でもパニックが続いた。大会がぎっしり詰まった年間スケジュールを思えば、多くの大会には日程を変更する余地はほとんどない。こうした混沌のただ中で、「全仏オープン」主催者は手の内を明かさずにいた。


時が来たのを逃さず、彼らは大会の新たな日程を発表した。新日程は9月、「全米オープン」が終わった1週間後。この決定はテニス界に波紋を広げた。


2つの四大大会の間に選手が得られる休息が非常に短くなるというだけではなく、多くの人に懸念を抱かせたのはサーフェスの違いであった。選手たちは、ハードコートからクレーコートという大きな変化に1週間で対応できるのだろうか。


しかし、選手たちはやるしかないという状況にある。他に選択肢がないのだ。もちろん、一方の大会に集中するためにもう片方のグランドスラム出場を見送ることを検討している選手もいる。得意なサーフェスで行われる大会を優先する選手がいるのは、もっともなことだ。


だが、ティームはどちらかを選びはしない。少なくともティームの父の言葉によれば、彼は両方のグランドスラムに出場するつもりのようだ。


ティームは以前からクレーコートでの強さを証明してきたが、昨シーズンの終わりまでにハードコートでの試合も完全に別次元のものへと変貌させている。「Nitto ATPファイナルズ」での一流の試合ぶりに続き、「全豪オープン」では決勝まで勝ち進んだ。その決勝では、あと一歩でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に競り勝つところまで迫った。


こうした最近の快挙を思えば、ティームがグランドスラム出場を逃すなどという考えを抱くはずもないだろう。その上、彼は現在26歳で身体的にも最高潮にある。もし彼が5週間に2つのグランドスラムで戦えないなら、他の誰にもできるはずがない。


ティームは「全仏オープン」決勝で2度、他ならぬ赤土の王者ラファエル·ナダル(スペイン)に敗れている。今年、ナダルは5週間の間に2つの四大大会のタイトル防衛に挑まなくてはならない。これはティームにとって大きく有利に働く可能性がある。


しかし、ナダルが「全米オープン」のタイトル防衛をあっさり諦めるとは思えない。もしこの見立てが正しければ、ティームは「全仏オープン」での最大の障壁に遂に打ち勝つことを思い描きながら、待ち構えていることだろう。


テニスシーズンの後半は盛り上がるに違いない。その頃までには新型コロナウィルス禍が終息し、待ちに待ったテニスが見られるようになっていることを願うばかりだ。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2020年「ATP500 リオデジャネイロ」でのティーム


(Photo by Buda Mendes/Getty Images)

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