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2017年、ナダルとフェデラーがトップ2に復活

今週発表の世界ランキングで1位と2位になった男子テニスのラファエル・ナダル(スペイン)とロジャー・フェデラー(スイス)(写真◎Getty Images/4月に撮影)

 2017年初めにラファエル・ナダル(スペイン)とロジャー・フェデラー(スイス)が、その年に行われる4つのグランドスラム・タイトルを分け合うことになると、いったい誰が想像しただろうか? そして、2018年が彼らに何をもたらすことになるかを知っていると、いったい誰が主張できるだろうか?

 ナダルが全米オープンの優勝杯の取っ手を噛んだ日曜日----それが彼の優勝を祝う際のいつものやり方だ----彼はグランドスラム大会の優勝回数を「16」に伸ばした。その内訳は全米で3度、全仏では前人未到の10度(この6月に31歳になったばかりのときに獲ったものも含め)、ウィンブルドンで2度、全豪で1度である。

 今回の全米優勝でナダルは、グランドスラム大会の優勝回数でフェデラーとの差を3タイトルに戻した。フェデラーは、男子では最高記録である「19」のグランドスラム・タイトルを保持する。内訳は、やはり前人未到のウィンブルドンで8度(36歳の誕生日直前に果たした7月のそれを含め)、全米オープンで5度、全豪で5度(今年1月のタイトルを含む)、そして全仏で1度だ。

「もちろん8、9ヵ月前には、僕らがグランドスラム大会で2つずつタイトルを獲るなど、想像し難かったことだ」とナダルは言った。「ところが、ご覧の通りだよ」

 実際、ふたりの"テニスの偉人"の全盛期は過ぎってしまったかに見えていた。ところがこの月曜日に彼らは世界1、2位になったのである。

 フェデラーは左膝を完治させるため、2016年シーズンの後半を丸々休養に充てたあと、今季を世界16位として始めた。ナダルは左手首の故障のため、昨年の全仏オープンの2回戦のあとに棄権を余儀なくされ、ウィンブルドンを丸々スキップして、世界9位として2017年に臨んだ。

「故障したときには、シーズンは散々なものになるように思える」とナダルは言った。

 2017年をスタートさせたとき、フェデラーは4年半もグランドスラム・タイトルから見放されていた。ナダルのメジャー・タイトルなしの年月は2年半だったが、その間、グランドスラム大会では準決勝に一度進んだだけだった。

 しかしながら、全豪オープンの終わりには彼らはタイトル争いをし、がっぷりよつで取り組んでいたのである。これは、ふたりの間で9度目のグランドスラム決勝だったが----全米オープンを例外に、各大会で少なくとも2度ずつ起きている。彼らは全米では一度も対戦していない----2011年全仏以来のものでもあった。

 ナダルは日曜日の決勝のあとで「驚いている」と言った。

 しかし彼は、2017年の後半に自分とフェデラーがやってのけたことに、あっけにとられてはいなかった。彼がこのスポーツでふたたび有力な存在であり得るということは、ナダルにとっても、そして皆の目から見ても明瞭なことだ。

「彼らがどれほど優秀であっても、カムバックして、(ふたりの間で)4つのグランドスラム大会のすべてに勝つというのは、かなりすごい成就だ。多くの非常にタフな戦いがあるからね」とケビン・アンダーソン(南アフリカ)は言った。全米で初めてグランドスラム大会の決勝を経験した彼は、ナンバーワンのナダルに3-6 3-6 4-6で敗れ、それほど善戦らしきものを見せることができなかった。

「ケガなく健康なときには、彼らには頼みとできる非常に多くのスキルがある。それに加え、彼らの経験の豊富さときたら......」とアンダーソンは言った。「このレベルでプレーしているとき、彼らは非常に心地よく感じているのだと思う。彼らもナーバスになるのかもしれないが、ほかのどんなこととも同じように、やればやるほど、より慣れてくるんだ」。

 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マレー(イギリス)、スタン・ワウリンカ(スイス)の3人が今年故障の問題を抱えて不調だったことも毒にはならなかっただろう。彼らは全米オープンを欠場し、来年、大舞台に戻ってくることになっている。

 彼ら3人がこれまでに獲得したグランドスラム大会のタイトル(ジョコビッチが「12」、マレー「3」、ワウリンカ「3」)を加えると、2005年の全仏以来、彼らトップ5が「51」のグランドスラム大会のうち「49」で優勝を遂げたことになる。

 これら長い年月が流れのあとに頂点に立っているのがラファとロジャーなのだ。

「おそらく僕らがシェアしていることが2つだけある。それは自分がやっていることへの情熱、テニスへの情熱、競うことへの情熱」とナダルは言った。「そして、常に向上し続けようとする精神だ」。

 その日曜日に彼に投げかけられた質問は、「グランドスラムのタイトル数でフェデラーに追いつくことは、あなたにとってどれくらい重要か?」というものだった。

「そのことについては、あまり考えたことがない。僕はただ自分の道を進んでいる。そして彼も彼の道を進んでいる」とナダルは答えた。「僕らが(キャリアを)終えたとき、どんなふうになっているかを見てみればいいだろう。そうだろ?」。(APテニスライター◎ハワード・フェンドリック)(翻訳◎テニスマガジン)

※写真は今週発表の世界ランキングで1位と2位になった男子テニスのラファエル・ナダル(スペイン)とロジャー・フェデラー(スイス)(写真◎Getty Images/4月に撮影)
Photo: INDIAN WELLS, CA - MARCH 15: Roger Federer of Switzerland shakes hands at the net after his straight sets victory against Rafael Nadal of Spain in their fourth round match during day ten of the BNP Paribas Open at Indian Wells Tennis Garden on March 15, 2017 in Indian Wells, California. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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