マイページ

USオープン

王者ナダル、圧巻の試合展開で強敵デル ポトロを撃破、4年ぶりの全米優勝へ向けて[全米オープン]

写真は「全米オープン」準決勝でデル ポトロを下し決勝進出を決めたナダル

「全米オープン」(8月28日〜9月10日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)が第24シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)と対戦。4-6、6-0、6-3、6-2でデル ポトロを下し、決勝進出を決めた。試合時間は2時間31分。

まるでグランドスラム決勝のような準決勝は、全米歴代優勝者同士の対決。ナダルはこれまで、グランドスラム優勝回数歴代2位の15回。全米では2010年と2013年に優勝している。対するデル ポトロは、2009年の全米チャンピオン。両者は今回が14回目の対戦、過去の対戦成績はナダルの8勝5敗。しかしデル ポトロは、直近の対戦である昨年のリオオリンピックで、ナダルを破っている。

デル ポトロは、準々決勝で第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)にセットカウント3-1で勝利しての準決勝。

◇   ◇   ◇

準決勝は、ナダルがフィジカルの強さを見せる圧巻の試合運びとなった。

序盤は強力なショット応酬のストローク戦。ナダルは、相手のバックに球を集めるのに対し、デル ポトロはそれをフォアハンドに回り込んで、強烈なカウンターショットを狙うという展開。準々決勝でフェデラーを終始苦しめた、あの強烈なフォアハンドストロークだ。ナダルは試合前インタビューで「恐らくデル ポトロのフォアハンドは、世界最速だろう」と話していた。

最初のサービスブレークはデル ポトロ。第5ゲームを奪うと、会場の熱狂的なデル ポトロファンは、まるでサッカースタジアムかのような大合唱による声援で、デル ポトロを後押しした。するとナダルは、次のリターンゲームで少し戦術を切り替える。相手のサービスを、目一杯ポジションを下げてスピン量多めのショットで返し、デル ポトロのフィジカルを削る狙い。全仏のクレーコートで、ナダルが見せる作戦だ。

ナダルはスーパープレーを繰り出しギアを上げてくるも、デル ポトロがロングラリーを制し第1セットを6-4で先取した。

ところが第2セットの第2ゲーム、ナダルはデル ポトロの強烈なショットを連続で凌ぎ、この日初めてのサービスブレーク。続くサービスゲームをラブゲームでキープした。第4ゲームまたもナダルがサービスブレーク。デル ポトロのペースがやや下がってきたところを一気に畳みかけ、そのまま相手に1ゲームも与えず第2セットを奪った。

第3セットもナダルが先行し、第2セット頭から9ゲーム連取。多彩なショットでデル ポトロを翻弄していた。デル ポトロも中盤からサービスエースや強力なフォアハンドのカウンターで追いすがるが、ナダルがこのセットを6-3で押し切った。

第4セットは、第3ゲームにナダルがサービスブレーク先行。デル ポトロは打てども打てども球が返ってくる展開に、ナダルへの焦りを感じさせた。今大会2回戦でナダルに敗れたダニエル太郎(エイブル)が、ナダルの強さについて「1本1本のショットの質自体は、トップ100の選手たちとそこまで大差ないように思う。しかし、非常に質の高いショットが、何本となく続けてくる」と評していた。

ナダルは終盤、驚異のフィジカルで尻上がりにペースアップ。今大会の台風の目だったデル ポトロを完璧に封じ、第4セットは6-2。自身4年ぶりの全米決勝戦進出となった。

試合後のインタビューでナダルは「本当に素晴らしいチームでやれている、今年はハッピー。また、素晴らしい観客の前でプレーが出来る、ここに戻って来れて最高だ」と話した。試合については、「第1セットを失ったことで、2つほどやり方を変えた。バックに集め過ぎて読まれていたので、フォアにも少し振るようにした。そしてもっと相手を動かす、相手が予期しないような振り方をした。それがうまくいったんじゃないかと思う」と振り返った。

決勝戦の相手ケビン・アンダーソン(南アフリカ)について聞かれると「非常にタフな相手だ。ケガからのカムバックをして、最高の結果を残している。彼とは12歳の頃から知り合っている。対戦するのが非常に楽しみだ」と意気込みを話した。

ナダルは決勝で、先に決勝進出を決めていたケビン・アンダーソン(南アフリカ)と優勝を争う。

(テニスデイリー/ワウコム)

※写真は「全米オープン」準決勝でデル ポトロを下し決勝進出を決めたナダル
NEW YORK, NY - SEPTEMBER 08: Rafael Nadal of Spain celebrates after defeating Juan Martin del Potro of Argentina in their Men's Singles Semifinal match on Day Twelve of the 2017 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 8, 2017 in the Flushing neighborhood of the Queens borough of New York City. Rafael Nadal defeated Juan Martin del Potro in the fourth set with a score of 4-6, 6-0, 6-3, 6-2. (Photo by Elsa/Getty Images)

テニスデイリーのおすすめ

PAGE TOP
menu

ランキング人気記事ランキング

※写真はデビスカップ・ワールドグループ・プレーオフ「日本対ブラジル」(大阪・靭テニスセンター)の第1試合で杉田祐一と対戦したブラジルのギジェルメ・クレザ(左)とジョアン・スベスナ監督(右) Photo:OSAKA, JAPAN - SEPTEMBER 15: Team captain Joao Zwetsch (R) of Brazil talks to Guilherme Clezar of Brazil in his singles match against Yuichi Sugita of Jap

2017.09.17

スポーツマンらしくない行為としてクレザに罰金 [デ杯ワールドグループ・プレーオフ 日本対ブラジル]

2017.09.16

ダブルスは雨で順延、17日に3試合を予定 [デ杯ワールドグループ・プレーオフ 日本対ブラジル]

新設のチーム戦「レーバー・カップ」に出場する(左から)ロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)、チーム・キャプテンのビヨン・ボルグ(スウェーデン)

2017.09.21

フェデラーとナダルはダブルスをプレーすることで合意、その決断はボルグ次第 [レーバー・カップ]

※写真は「ジャパンウイメンズオープン」(東京・有明テニスの森)で予選から決勝進出を果たした加藤未唯

2017.09.16

「フィジカル・バトルなら負けない」加藤未唯が激戦制し、初のツアー決勝へ [JAPAN WOMEN'S OPEN]

※写真は「ジャパンウイメンズオープン」(東京・有明テニスの森)のシングルスで予選からベスト4進出を決めた加藤未唯

2017.09.15

加藤未唯が自身初のツアー準決勝進出「最後まで気持ちがぶれずにできた」 [JAPAN WOMEN'S OPEN]