全仏オープン

自信を漲らせるワウリンカ「決勝で僕を倒すのは難しいと思う」 [全仏オープン]

「全仏オープン」準決勝で世界1位のアンディ・マレー(イギリス)を倒したスタン・ワウリンカ(スイス)。決勝で全仏9度優勝のラファエル・ナダル(スペイン)と対戦する。

 フランス・パリで開催されている「全仏オープン」(5月28日~6月11日/クレーコート)。

 大会13日目に行われた男子シングルス準決勝で、2015年大会優勝者で第3シードのスタン・ワウリンカ(スイス)は、2016年大会準優勝者で第1シードのアンディ・マレー(イギリス)を6-7(6) 6-3 5-7 7-6(3) 6-1の逆転で破り、2年ぶり2度目の決勝進出を決めた。この試合は4時間34分かかった。

 32歳のワウリンカの決勝進出は、1973年の全仏決勝でイリー・ナスターゼ(ルーマニア)に敗れた33歳のニコラ・ピリッチ(クロアチア)以来の決勝進出者として44年ぶりの最年長記録となる。

 この試合は、ワウリンカの攻撃とマレーの守備という両者の攻防が繰り広げられ、最後はワウリンカの攻撃が勝っての勝利だった。

「マレーが粘りをみせることはわかっていたけど、それは僕にとってうれしいことじゃないよ。彼のプレーがどんなものかわかっているし、本当にいいプレーをするからね。それを受け入れて自分自身を奮い立たせる必要があるんだ」とワウリンカは言った。

〈スタン・ザ・マン〉の愛称で知られるワウリンカは、このあと、さらに厳しい試練が待ち受けている。決勝では、全仏9度の優勝を誇る第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)と対戦するのだ。

 ナダルはこれが10度目の決勝進出となり、これまでの全仏決勝での通算戦績は9勝0敗だ。今大会の準決勝では、第6シードのドミニク・ティーム(オーストリア)を6-3 6-4 6-0のストレートセット、およそ2時間の試合で破っている。

 一つのグランドスラム大会で10度のタイトルを獲得する可能性について問いかけられたナダルは、「9から10になるのは、たった10%増えるだけだよ」と冗談交じりに答えた。

 昨年の全仏では3回戦を目前に左手首の故障のため棄権し、その後、シーズン離脱を余儀なくされたナダルだが、今大会では6試合をプレーして、まだ29ゲームしか落としていない。

「ゲームやセット数をいくつ落としたようなことに興味はないね。僕は、この大会でいいプレーができているかどうか、それだけ気にしているよ。」とナダルは言った。

 ナダルのグランドスラム大会決勝進出はこれで22度目となり、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)を抜き、28度決勝に進出しているロジャー・フェデラー(スイス)に次ぐ2番目となる。

 一方、ワウリンカは、これが4度目の決勝進出で、過去3度の決勝では、2014年全豪でナダル、2015年全仏と2016年全米でジョコビッチに勝利している。つまり3度の決勝は全勝だ。

「僕はこれまでずっと努力を続けてきたし、今自分がすること、感じることにかなりの自信を持っているよ。精神的にも、決勝で僕を倒すのは難しいと思う」と、キャリア最高となる10連勝中のワウリンカは答えた。

 昨年の全仏でワウリンカは、準決勝でマレーに敗れていた。今回のワウリンカは、3度にわたりグランドスラム大会のタイトルを獲得し、見た目は疲れ知らずのマレーを、卓越したバックハンドと強烈なフォアハンドでフィリップ・シャトリエ・コートの端から端まで振り回し、マレーの体力を消耗させた。

 第1セットのタイブレークでは、6-5でワウリンカがセットポイントを握った。この時点で両者ともにポイント獲得数は43対43だった。しかし、ワウリンカはバックハンドのミスをおかし、その後もマレーが2ポイントを連取して、第1セットはマレ-が先取した。

 第2セットはワウリンカが奪い、第3セットも3-0とワウリンカがリードした。

「集中力を少し失っていた」とマレーはそのときの心境を語った。

 しかし、そこからマレーは突然、集中力を取り戻し、第3セットを7-5で奪った。

 第4セットはタイブレークにもつれ込み、ワウリンカが6-3とリードしたセットポイントでは、ダブルスコートの外側へフォアハンドで回り込んだリターンエースが決まり、ワウリンカがこのセットを奪った。このときのワウリンカは、重要なポイントを奪ったときにみせる右側のこめかみを指さすポーズをした。

 第5セットに入ると、ワウリンカは序盤の21ポイントのうち16ポイントを奪い、5-0とリードして試合を決めた。

 ワウリンカは、この試合でマレーよりも51本多い、87本のウィナーを奪った。最後のショットはバックハンドのダウン・ザ・ラインだった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「全仏オープン」準決勝で世界1位のアンディ・マレー(イギリス)を倒したスタン・ワウリンカ(スイス)。決勝では全仏9度優勝のラファエル・ナダル(スペイン)と対戦する。(写真◎Getty Images)
Photo: PARIS, FRANCE - JUNE 09: Stan Wawrinka of Switzerland reacts during his semi-final match with Andy Murray of Great Britain, on day thirteen at Roland Garros on June 9, 2017 in Paris, France. (Photo by Ian MacNicol/Getty Images)

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