グランドスラム

男子の準決勝に向けて「僕が最低の立場」と言うガスケも闘志を新たに [ウィンブルドン]

 イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(6月29日~7月12日/グランドスラム/グラスコート)。

 今年のウィンブルドンのベスト4に残ったうちの3人、ロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マレー(イギリス)はそれぞれすでに優勝トロフィーにその名を刻んだ経験を持つ選手たちだ。

 もうひとり、リシャール・ガスケ(フランス)だけがその中に入れていない。

 また、4人のうちの3人は、グランドスラムで複数回の優勝経験がある。フェデラーに至っては17度の優勝実績があり、ジョコビッチが8度、そしてマレーも2度の優勝実績を持つ。

 ガスケはまだグランドスラムの決勝の舞台に立った経験もない。

 また、4人のうちの3人は、今大会ではトップ4シードの選手たちだ。第1シードはジョコビッチで、フェデラーが第2シード、マレーは第3シード。ガスケは第21シードだった。

 「僕が最低の立場だよ」とガスケは言い、自分以外のベスト4の選手たちの名前を挙げた。

 リシャール、そう自分を安売りすることはないよ。

 確かに金曜日にガスケと対戦するのはディフェンディング・チャンピオンのジョコビッチで、ウィンブルドンで3度目のタイトルを目指している選手だ。そして、もう一方の準決勝のカードは、片や大会単独最多となる8度目の優勝を目指すフェデラーで、その相手は2度目のウィンブルドン制覇を目指すマレーではある。

 だが、124人の出場選手たちはすでに大会を去った。そして、その全員がこの4人と立場を入れ替えたいと思っているはずだ。

 「僕がここに居られるというのはうれしいこと。すごいことだと思っているよ。僕はテニスのファンでもある。こういう選手たちの中に自分の姿を見つけられるというのは、とてつもないことだと思う」とガスケ。「ウィンブルドンのベスト4に自分がいるというのは、ものすごいことなんだ」。

 ガスケにとってもこれは初めての経験ではなく、今回が2度目のベスト4だ。ウィンブルドンでは、彼が21歳だった2007年大会にベスト4に進出し、そのときはフェデラーに敗れた。

 「あれから長い時間が過ぎた。長過ぎたとも言えるね」とガスケは言う。「何を考えればいいかわからない。まるで違う人生を生きたみたいだ」。

 今の彼は「新しいバージョン」のガスケなのかと聞かれると、「僕が試合に勝つたびに、そういうことを聞かれる」と話していた。

 「僕はベスト4に相応しい選手だと思っているよ。僕はどこからともなく突然やってきたわけじゃないと思っているからね」。

●フェデラー対マレー

大会単独最多となる8度目の優勝を目指すフェデラー


地元の声援をバックに2度目の優勝を狙うマレー


 もっとも注目されるカードがこの対戦だろう。それにはいくつかの理由がある。

 昨年のフェデラーは決勝でジョコビッチに敗れている。また、2012年大会の決勝で、マレーを破って挙げたタイトルが最後のグランドスラムでの優勝だ。その数週間後に、マレーは同じセンターコートでフェデラーを破ってロンドン五輪の金メダルを獲得した。

 マレーはこの2試合の経験を自信として、そのキャリアをステップアップさせた。2012年には全米オープンでも優勝し、2013年には77年ぶりとなるイギリス人選手の優勝をウィンブルドンで挙げている。

 フェデラーはマレーに対して12勝11敗。ここ3試合ではフェデラーが連勝している。ジョコビッチでさえ、どちらが勝つかはわからないのだと言う。

 「どっちが勝つかなんて選べないよ」とジョコビッチ。「50-50だろうね。本当に難しい」。

●ジョコビッチ対ガスケ

前年優勝、そして第1シードのジョコビッチ


 ジョコビッチは2011年と14年の優勝者。また、ガスケに対しては12試合戦って11度勝利している。ガスケの1勝は2007年に挙げたものだ。

 また、今年の全仏オープンでは、ジョコビッチがガスケをストレートで下している。ジョコビッチの生涯グランドスラム(異なる4つのグランドスラムをすべて制すること)はスタン・ワウリンカ(スイス)に阻まれたが、ガスケはそのワウリンカを準々決勝で倒してのベスト4進出だ。この試合の最終セットのスコアは11-9という大接戦だった。

 ガスケがジョコビッチを倒して、さらなる驚きをもたらすかどうか。ワウリンカはこう話している。「僕は彼(ガスケ)にはそんなに多くのチャンスはないと思っている」。(C)AP

※トップ写真はリシャール・ガスケ


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