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ATP(男子ツアー)

初日はジョコビッチ、ラオニッチが勝利 [ATPファイナルズ]

 イギリス・ロンドンで13日に開幕した「バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ」(賞金総額750万ドル/室内ハードコート)のシングルス・ラウンドロビン(総当たり戦)の初戦で、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がドミニク・ティーム(オーストリア)を6-7(10) 6-0 6-2で下した。

 第1セットで躓いたジョコビッチだったが、その後は打って変わってすべてが簡単すぎるくらいのプレーぶりだった。現在、世界2位のジョコビッチはこの大会の結果次第で1位に返り咲くチャンスを擁している。

 ジョコビッチは第1セットをタイブレークの末に落としたあとで試合の主導権を完全に取り戻して、続く10ゲームのうち9ゲームを取った。

 落としたタイブレークは、非常に競り合ったものだった。

 「ああ、スリルあるタイブレークだった」とジョコビッチ。「確か、僕がセットポイントを握ったのは1度だけだった。彼は非常にいいポイントをプレーしたよ。僕はラリーをしていたが、彼はただただショットを決めにきた」。

 ティームはタイブレーク6-3で3つのセットポイントを握ったが、2度ダブルフォールトをおかし、さらにそれからバックハンドをネットにかけてジョコビッチが6-6と追いつく手助けをしてしまった。

 9-8とリードするのに、ジョコビッチは運にも恵まれた。

 しかし、ティームのサービスだった次のポイントで最終的にバックハンドをアウトしたジョコビッチは、セットを取るチャンスを逃してしまう。ティームは7度目のセットポイントでフォアハンドのウィナーを決めて、ようやくセットを取ることに成功。そのときのジョコビッチは悔しさのあまり、ボールを客席に打ち込んでいた。

 だが、そのあとはジョコビッチの独壇場となった。彼は6ゲームを連取して勝負を第3セットに持ち込み、それから2度ティームのサービスをブレークして試合を終わらせた。

 「第1セットを落としたとはいえ、それほど多くの間違ったことをしたわけではないと思った」と試合後のジョコビッチ。「第1セットはただ、彼の非常に質の高いプレーがまさっていたのだと思う」。

 この世界トップ8による大会に初めて出場したティームは、「(2セット目から)少しエネルギーレベルが落ちてしまった。ほんの少しだったが…」と振り返った。「言うまでもなく、ノバクのような選手と対戦しているときにはそれが致命傷となりかねない。彼はすぐにギアを上げてきた。それが第2セットで起きたことだ」。

 ティームは試合後、観戦に訪れていたマンチェスター・ユナイテッド監督のジョゼ・モウリーニョに会う機会を得て、ふたりは少しの間、雑談を交わした。ティームはモウリーニョがかつて指揮していたイングランドのサッカークラブ、チェルシーのファンなのだ。

 より遅い時間に組まれた試合では、第4シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が第6シードのガエル・モンフィス(フランス)を6-3 6-4で下した。

 やはり初めてATPファイナルズに出場したモンフィスはその試合で2度ほど壮観な股下ショットを放ったが、サービスブレークを果たしたのはラオニッチのほうだった。

 ジョコビッチは先週、アンディ・マレー(イギリス)に世界1位の座を譲り渡したが、このロンドンの結果次第でその座をふたたび奪い返すことができる。もし、このふたりのどちらかが優勝すれば、その優勝者が1位の座を確保する。

 ジョコビッチが1位の座を奪い返すことになったら、彼は3年連続でシーズンを首位で終えることになる。それはまた、ここ6年で5度目のこと。マレーは初めてのシーズン末ランキング1位を目指している。

 優勝すればジョコビッチは、この ATPファイナルズで6度優勝している唯一の選手、ロジャー・フェデラー(スイス)と優勝回数で並ぶことになる。フェデラーは現在、膝の故障から回復するため今季の後半を休息にあてており、来季の準備をしているところだ。

 ジョコビッチもまた、今季は幾度か故障に苛まれており、例えば9月には肘の故障のため北京の出場を取り消した。この日の試合でも、彼はエンドチェンジの際にトレーナーを呼んで治療を受けている。それはコート上で返球しようと、思いきり手を伸ばした際に親指を痛めたためだった。

 「ファーストサービスをリターンできなかったときにやった、質の悪い切り傷なんだ」とジョコビッチ。「ただサーフェースで指をでこすって切ってしまい、血が出た。出血を止めたかっただけなんだよ」。(C)AP


【13日試合結果】

第1試合 ○ボブ・ブライアン/マイク・ブライアン(アメリカ)7-6(3) 6-0 ●イバン・ドディグ/マルセロ・メロ(クロアチア/ブラジル)

第2試合 ○ノバク・ジョコビッチ(セルビア)6-7(10) 6-0 6-2 ●ドミニク・ティーム(オーストリア)

第3試合 ○ジェイミー・マレー/ブルーノ・ソアレス(イギリス/ブラジル)6-4 7-5 ●トリート・ヒューイ/マックス・ミルニー(フィリピン/ベラルーシ)

第4試合 ○ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)6-3 6-4 ●ガエル・モンフィス(フランス)

【14日試合予定】※現地時間

第1試合(12時開始)ピエール ユーグ・エルベール/ニコラ・マウ(フランス)vs レイブン・クラーセン/ラジーブ・ラム(南アフリカ/アメリカ)

第2試合(14時以降)スタン・ワウリンカ(スイス)vs 錦織圭(日本)

第3試合(18時以降)フェリシアーノ・ロペス/マルク・ロペス(スペイン)vs ヘンリー・コンティネン/ジョン・ピアース(フィンランド/オーストラリア)

第4試合(20時以降)アンディ・マレー(イギリス)vs マリン・チリッチ(クロアチア)

Photo: LONDON, ENGLAND - NOVEMBER 13: Novak Djokovic of Serbia walks on court for his men's singles match against Dominic Thiem of Austria on day one of the ATP World Tour Finals at O2 Arena on November 13, 2016 in London, England. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

GAORA SPORTSは「ATPファイナルズ」シングルス全試合を13日から連日完全生中継

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