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清水映里が失セット0の完全優勝でジュニアを卒業 [第37回全日本ジュニア選抜室内/女子]

 兵庫県三木市のブルボン ビーンズドームで開催された「JOCジュニアオリンピックカップ 第37回 全日本ジュニア選抜室内テニス選手権大会」(12月9~11日)は最終日、順位別トーナメントの決勝と3位決定戦を実施。出場者全員が1位から16位まで順位づけされた。

 1位トーナメントの決勝を制し、今年最後の“全日本”タイトルを手にしたのは清水映里(山村学院高)。決勝ではノーシードの松本妃那(柳川高)を6-4 6-2で破った。なお、3位決定戦では第2シードの佐藤南帆(有明ジュニアTA)が第4シードの坂田季美佳(山梨学院高)を6-2 6-3で下した。

   ◇   ◇   ◇
 
 高校センバツ個人戦の優勝者で第1シードの18歳・清水と、全国大会では今年全日本ジュニア16歳以下のベスト16が最高成績の松本。インターハイの3回戦で直接対決して清水が勝っている。チャレンジする側とされる側、立場が明確な決勝カードは序盤、どちらに転ぶかわからないシーソーゲームで進んでいった。

 しかし第6ゲームでブレークポイントを2つしのいで3度のデュースの末にキープした清水が、直後のゲームをラブゲームでブレーク。日頃、テニスクラブで男子選手と練習しながら磨いたトップスピンの強打を次々に繰り出し、果敢にネットに出ていった。バックハンドのスライスも効果的に使い、足が武器と自負する松本を揺さぶる。ワンブレークを生かして6-4でセット奪うと、第2セットはダブルブレークで3-0までリードを広げた。

 「最後まであきらめずにポジティブに」という気持ちを忘れずに今大会をここまで勝ち上がってきたという松本も、簡単には引き下がらない。第4ゲームでブレークバックし、さらに積極的な展開を試みたが、勝負どころで清水のショットの威力、正確さが優った。すぐに清水がまたブレークして4-1とすると、最後は自分のサービスゲームできっちりと締めくくった。

 「大事なところで清水さんはギアを上げてきて、サービスやフォアの強打がすごかった」
 
 清水は昨年も第1シードとしてこの大会に臨んだが、1位トーナメントに進むこともできなかった。敗れた相手は年下が多く、悔しさばかりが残った大会だったという。この大会の性質上、今年もまた年下の選手と多く戦わなければならないことはわかっていた。11月は国際大会(賞金総額10万ドル)の安藤証券オープンを含めたプロ大会を国内外で戦い、向かっていく立場だっただけに、なおさら今回のプレッシャーは大きかったに違いない。

 「それはありました。でも上のレベルとやる中で、負けてもしっかり自分のテニスができているなという実感があって、自信もついてきていました」

 そんな清水に、試合前日に聞いたJTA強化本部長でデビスカップ監督の植田実氏の講話での内容が響いた。

 格上も格下もない。相手や立場にかかわらず、チャレンジャーの気持ちになることが大切------。

 昨年は忘れていた気持ちだった。あらゆる経験、挑戦、練習が詰まった、ジュニア最後のタイトルである。

テニスマガジン/ライター◎山口奈緒美)

※写真は全日本ジュニア選抜室内を制した清水映里(山村学院高)

全日本ジュニア選抜室内テニス選手権大会|日本テニス協会ホームページ

全日本ジュニア選抜室内テニス選手権大会|関西テニス協会ホームページ
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