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年内最後のジュニア栄冠は誰の手に? JOCカップが開幕 [第36回全日本ジュニア選抜室内DAY1]

 一年を締めくくる国内ジュニア大会『JOCジュニアオリンピックカップ/第36回全日本ジュニア選抜室内テニス選手権』(12月11~13日)が兵庫県三木市のブルボン ビーンズドームで今年も開幕した。


 この大会は、全国選抜個人戦、全日本ジュニアのU18とU16、インターハイの成績を基に、高体連およびJTAが推薦する選手、全国9地域のテニス協会が選出する選手を合わせて男女各16人が出場。合宿形式で皆が寝食をともにしながら力を競い、ともに学ぶという、特色ある大会だ。

 まず1組4人のラウンドロビンで組内の順位を決め、その後、同順位の選手ごとにトーナメントを実施。最終的には1位から16位まで明確に順位づけされるシビアな形式でもある。初日の10日はラウンドロビンの前半戦(各選手2試合)が行われた。

初日の試合結果|テニスデイリー

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【男子】全日本ジュニアU18覇者の小林雅哉、インターハイ準優勝の高村佑樹ら、順当の初日2勝

 年内最後のジュニア大会ではあるが、今年でジュニアを卒業する18歳は出場資格があってもこの大会を辞退する傾向がある。インターハイや全日本ジュニアで高い実績を得て、すでに進路も決まっているとなると、この大会に出場する意味を見出せないからだ。

 そんな中、全日本ジュニアU18優勝の小林雅哉(グリーンテニスプラザ)やインターハイ準優勝の高村佑樹(フミヤエース市川TA)は辞退しなかった。ともに所属クラブ名で登録しているが、高校は同じ東京学館浦安高。今年の国体はこの2人で千葉の〈少年男子の部〉を制し、揃って早稲田大への進学も決まっているそうだ。

 しかし、「出ないという選択肢は自分にはなかった」と高村。「今の力を試したい」という気持ちに年齢は関係ないという。そんな高村のこの日の相手はともに年下。一人は今年のインターハイ団体優勝メンバーだった2年生の白藤成(西宮甲英高)と、もう一人は今大会男子唯一の中学生……全中準優勝の市川泰誠(ACE TC)だ。白藤は覚悟していた通り手強く、第1セットはタイブレークにもつれたが、これをものにした高村が第2セットを6-2で片付けた。市川もチャレンジャーらしい思いきりのいいプレーを見せたが、やはり高村が6-2 6-4で勝利。手堅く2勝で初日を終えた。

高村佑樹

 一方の小林は、全日本ジュニア優勝によりワイルドカードで出場した全日本選手権でも3回戦に進出し、第1シード添田豪(GODAIテニスカレッジ)に善戦するなどステージアップした一年だったが、大会本部によると、この大会のエントリー一番乗りだったという。
 「去年、リーグ戦で島袋君(島袋将/四日市工業高)に負けて1位トーナメントに進めなかったのが、すごい悔しくて……。だから今年も出場するって決めてました」
 モチベーションの高さは誰にも負けていない。地域協会選出の2人に対し、いずれも危なげないストレート勝利で会心のスタートを切った。

小林雅哉(左)と川橋勇太(町田ローンテニスクラブ)

 そのほかの組のシード選手、高校総体ベスト4の今村昌倫(清風高)とセンバツ準優勝の恒松優也(MTSテニスアリーナ三鷹)も揃って2勝。恒松もまた高校3年生だが、インターハイは1回戦途中棄権、全日本ジュニアも出場しておらず、この大会への意気込みはやはり大きい。
 明日はラウンドロビンの最後の試合と、各順位別トーナメントの初戦が行われる。
 

【女子】16歳の平田歩がセンバツ準優勝の松田美咲を破って2勝

 女子はやや波乱のスタートになった。
 センバツ準優勝者で、世界スーパージュニアでもベスト4入りした松田美咲(浦和学院高)がJTA推薦の平田歩(柳生園テニスクラブ)に4-6 3-6で敗れる黒星スタートだ。また、昨年優勝した大河真由(秀明八千代高)も東北協会選出の伊藤萌夏(日大東北高)に4-6 4-6で敗れた。

 松田を破った16歳の平田は、これまで全国大会では昨年の中牟田杯でのベスト8が最高成績だというが、2試合目も勝利。北信越協会選出の山田菜津子(大聖寺高)を6-3 6-4で退けた。山田には昨年のMUFGジュニアで敗れていたことから、「2試合ともチャレンジャーとして思いきりプレーできた」という。松田に対しては、左利きの回転がかかったショットに打ち負けないよう「重心を低くして返し続けるように心がけた」ことが功を奏した。


 一方、粘りのテニスで立ち上がりの不安定だった大河からミスを誘った伊藤は、しかし全日本ジュニアU18準優勝でこの組トップの千村もも花(TTC)には1-6 3-6で完敗。千村は1試合目では中学3年生の坂本陽菜(シーガイヤテニスアカデミー)を7-5 6-0で下し、貫禄の2勝を挙げた。「全日本選手権以来の久々の大会なので、試合勘を取り戻しながら、まずは1位通過するのが目標です」と話した。


 インターハイ・チャンピオンの小堀桃子(UTPあたごテニスクラブ)も失セットなしの2勝。2試合目に対戦した田巻日菜乃(ライジングTC)は今大会最年少の中学2年だが、この田巻を含めて女子は中学生が4人いる。その中では宮本愛弓(志津テニスクラブ)が唯一2勝で頭一つ抜けた印象だ。一昨年は当時中学3年生だった小堀が大会を制したが、宮本もまずは1位通過を果たせるか。明日はセンバツ優勝の清水映里(山村学園高)に挑む。

※トップ写真は初日に2勝を挙げた小林雅哉

テニスマガジン/ライター◎山口奈緒美)


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