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連載第7回 堀江亨【世界へはばたけ、日本のジュニア】

Fly to the World

~世界へはばたけ、日本トップジュニアの横顔~

【第7回】

 3年前の全小チャンピオンであり、昨年の全中チャンピオン。堀江亨が同世代のトップランナーであることは間違いないが、こうしたタイトルを手にしたのはいずれも最終学年だった。しかし最近では、上の年代とも優勝を争える存在になっている。昨年の全日本ジュニアは15歳で出場した16歳以下の部で決勝に進出、高校3年生まで出場した年末の全日本ジュニア選抜室内でも準優勝した。国内での活躍と並行するように、昨年終盤からは国際大会でも出れば出るだけ結果を残している。この3ヵ月でのITFジュニアランキングの変動も、うなぎ上りの中学3年生だ。



堀江 亨(ほりえ・とおる)

♥プロフィール

生年月日◎1999年5月18日生まれ(15歳)

所属◎関スポーツ塾・T 

身長/体重◎170cm/57kg

利き手◎右利き(両手バックハンド)

世界ジュニアランキング◎最新/115位(2015年2月23日付)、最高/115位(2015年2月23日付)

主な成績◎2011年全国小学生大会優勝、13年全日本ジュニアU14優勝、14年全国中学生大会優勝、マニラ・グレード4・2週連続優勝、15年クライストチャーチ・グレード4優勝、オークランド・グレード3準優勝など

◇   ◇   ◇
 
 ITFジュニアランキングは115位(2月23日付)。現在地をその数字だけで見るなら、国内で9番目ということになる。だが、この数ヵ月での上昇率に、来月中学を卒業する15歳という年齢を掛け合わせれば、堀江亨は今一番の注目株といってもいいだろう。

 昨年10月の世界スーパージュニアに出場したときは、500位台だった。しかし翌月、フィリピンのマニラで行われたグレード4の大会で2週連続して単複で優勝。ダブルスパートナーは同じ15歳でも1学年上の田中優之介(秀明英光高)だった。

 ジュニアのランキングは単複両方のポイントで決まるため、単複優勝の意味は大きい。年が明けてからもニュージーランドのクライストチャーチでグレード4の大会を制し、翌週のウェリントンでは14歳の田島尚輝(TEAM YONEZAWA)とのダブルスで優勝。続くオークランドではシングルスの決勝で日本人の伊藤雄哉(Peter Smith Tennis Academy)に敗れたものの、3週連続の大活躍でランキングをさらにグングン上げた。

 オーストラリアに留学中の18歳、伊藤に敗れた試合は見ていないが、年の離れた相手にも怯むどころかガッツむき出しで食らいついていった様子は目に浮かぶ。昨年末の全日本ジュニア室内選抜での戦いぶりがそうだったからだ。堀江は最年少ながら準優勝。決勝では2年前に完敗した同郷の先輩、島袋将(四日市工高)と大接戦を繰り広げ、敗れた瞬間はラケットをぶん投げて悔しがった。

 まだ線は細く、月並みな表現をするなら「ジャニーズ系」のルックスだが、コートに入れば、がっつり根性系。速いテンポの攻撃的なプレースタイルに加え、本人が自身の長所に挙げるように「最後まで勝負をあきらめない」というしぶとさが、体格のハンデを補っている。幼い頃に空手で鍛えた闘争心が生きているようだ。

 昨年は全中のタイトルで同世代のナンバーワンをアピール。当面の大きな目標は、16歳以下の国別対抗戦『ジュニアデビスカップ』の代表になることだという。

 「まずは選ばれることが目標ですけど、選ばれたら、アジア予選をちゃんと勝って、頑張って世界で優勝したいです」

 積極的な海外転戦は、そのための武者修行でもあった。2年前、14歳以下の国別対抗戦であるワールドジュニアの代表にはなれなかった堀江だが、世代のトップに躍り出た今、代表切符はほぼ手中にあるといっていいだろう。
 
 将来の話をしたとき、「まだ(プロを)あきらめてないです」と言ったのが印象的だった。例えば25歳がそう言うならわかる。15歳なら「世界一になるのが夢」と大言を語っても許されるはずだが、大人が思うよりはるかに真剣にプロという生き方を考えた証なのかもしれない。小学6年のときから参加している『修造チャレンジ』では、〈プロ〉や〈世界〉の厳しさを教えられてきた。自分にできるのか……繰り返す自問に不安も芽生え、それでも「あきらめてない」のだ。

 春には高校生になる。「インターハイよりグランドスラム・ジュニアに出て成績を残したいです」と明確に外へ視点を定め、挑戦していく覚悟を見せた。
 
 

 
【オフコートQ&A】

------試合前に聴く音楽は?

BIGBANGが好きで、その中でもG-DRAGONをよく聴きます。試合前はテンポのいい曲で勢いをつけて、試合後は気持ちを落ち着かせるためにバラード系を聴くのがパターンです。

------遠征に必ず持って行くものは?

空手をしていたときに参加賞でもらったタオルをバッグに入れてます。なんか、気合が入るので(笑)

------テニス以外で好きなことは?

モールでブラブラしたり、友達とワイワイしゃべったり。家でゲームとかはあんまりしない。田舎育ちで昔から山とか川で遊んでいたので、今でも外に出て行くのが好きです。

※インタビュー詳細はテニスマガジン2015年3月号に掲載

Tennis Magazine/ライター◎山口奈緒美)
 



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