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連載第4回 福田詩織【世界へはばたけ、日本のジュニア】

Fly to the World

~世界へはばたけ、日本トップジュニアの横顔~

【第4回】

 日本人としては恵まれた体格とパワフルなテニスで、中学3年の頃から全国レベルで一気に頭角を現してきた福田詩織。2014年は全豪オープン・ジュニアで初めてグランドスラムの舞台を経験し、秋の世界スーパージュニアでは日本女子最高のベスト8入りを果たした。バラエティー番組への出演で話題になったこともあり、特徴のあるプレースタイルもさることながら、自分自身を「オバサン」「デブキャラ」などと称して笑い飛ばすユニークな”愛されキャラ”で、応援したくなる期待の17歳だ。


福田詩織(ふくだ・しおり)

♥プロフィール

生年月日◎1997年12月30日生まれ(17歳)

所属◎堀越高校2年、自由ガ丘インターナショナルテニスカレッジ(東京都)

身長/体重◎169cm/60kg

利き手◎右利き(両手バックハンド)

世界ジュニアランキング◎最新/166位(2015年1月5日付)、最高/118位(2014年11月17日付)

主な成績◎2012年中牟田杯全国選抜ジュニア優勝、2013年MUFGジュニア優勝、2014年世界スーパージュニア・ベスト8

◇   ◇   ◇

 日本人としては恵まれた体格、そして次に目がいくのは相当に厚いフォアハンドのグリップだ。たとえるなら、かつて全仏オープンで決勝までいったスペインの男子選手、アルベルト・ベラサテギのような…。

 「ベラ…サ……誰ですか?」

 申し訳なさそうに聞き返した。そうだった、ベラサテギが準優勝したのはもう20年も前のことで、年の瀬に誕生日を迎えた福田は17歳になったばかりだ。

 わかる人にはわかるはずだが、確かそのベラサテギもそうだったように、福田はバックハンドも同じ面で打っている。かなり稀有なスタイルであることは間違いない。

 「いつも大会の役員の方にまで、直したほうがいいんじゃないかとアドバイスされます(笑)」

 口ぶりからすると、直す気はないらしい。

 中学3年のときに15歳以下の全国大会、中牟田杯で優勝し、翌年は16歳以下のMUFGジュニアを制した。そんな才能あるジュニアに、いや、才能があるからこそ、外部の大人たちは余計なことを言ってはいけないと思いつつも口を出してしまう。

 そんな声をよそに、2014年は全豪オープン・ジュニアで予選を突破して初のグランドスラム・ジュニア本戦入りを果たし、10月の世界スーパージュニアでは日本女子最高成績となるベスト8に進出した。フォアハンドはグリップの厚さを生かして豪快に叩くが、よりテクニックの幅を見せるのはバックハンド。その点で「錦織圭選手がお手本」と語る。

 テニスを始めたのは両親のアイディアだった。いわゆる転勤族だったため転校を繰り返さなくてはならない娘にとって、校外での活動や友達を通じて世界を広げることが何かと役立つだろうと考えたのだ。その甲斐あってか、溌剌と明るく、日本の選手たちが内輪で行動する傾向がある中、海外の選手といっしょにいるところもよく見かける。

 「これくらいの歳で、外国にも友達ができて、話をしたり連絡をとり合ったりなんて、なかなかできないじゃないですか。せっかくそんなチャンスをもらっているので、積極的に生かしたほうがいいかなって」

 人生を豊かにしてくれるツールとしてテニスをとらえながら、人一倍の負けず嫌いでここまでの力をつけた。世界スーパージュニアでは日本女子で唯一ベスト8に残ったにもかかわらず、準々決勝で敗れると「ベスト8では喜べない。自信にはつながらなかった」と話し、少しも満足していないのが印象的だった。

 外国選手の勝負への執念を見るたび、自分の甘さや未熟さを痛感するという。海外のライバルたちと世界の舞台でもっと戦いたいが、日本の高校生には地理的にも金銭的にもそうたやすいことではない。それならいっそ、国内であってもプロの大会に移行したほうが力をつけられるのではないかという思いもある。

 「実はまだなんにも決めていなくて…進路のことも」

 舵の方向を定めるには、今少しの時間と自信が必要のようだ。 





【オフコートQ&A】

-------テニス以外で好きなことは?

オフの日はひたすら韓国ドラマを見てます。お母さんの影響で見始めたらハマってしまって…。だから、普段はほんとにオバサンみたいな生活なんですよ(笑)。

------試合の前に必ずすることは?

とりあえず会場に着いたらまずコンビニに行きます。だから、大会中に痩せるって人が理解できないんですよ。ストレスで痩せるのもわからない。私、最近は『デブキャラ』とか言われてますから(笑)。

------食べ物は何が好き?

食べるものは基本なんでも好きなんですけど、特に米が好きです。それと肉です!

※インタビュー詳細はテニスマガジン2015年2月号に掲載

Tennis Magazine/ライター◎山口奈緒美)




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