
第31回第一生命全国小学生テニス選手権大会
日程◎7月28日(日)~31日(水)
会場◎第一生命相娯園グラウンドテニスコート/東京・世田谷区
全国小学生大会の3日目は、第一生命相娯園グラウンドテニスコートへ会場を戻し、3セットマッチで男女シングルスの準々決勝、ベスト4をかけた戦いが繰り広げられた。
女子では波乱があった。選抜ジュニアU12準優勝で第1シードの犬塚あおい(東京/八王子市立陶鎔小6年)が肥田唯花(大阪/松原市立中央小6年)に敗北。「大事なところで相手が強気にきて、自分は弱気になってしまった。チャンスやピンチでミスが多かった」と敗因を振り返った。また、ノーシードとして唯一ベスト8に駒を進めていた内島萌夏(東京/小平市立小平第六小6年)は、第5~8シードの武部せな(茨城/つくば市立谷田部小6年)にフルセット勝ち。武部の鋭いストロークを巧みにいなしてベスト4入りを決めている。
接戦を制した池田
男子のベスト8の戦いは白熱した。小柴遼太郎(兵庫/神戸市立西脇小5年)は第1セットを奪われながら逆転で吉野郁哉(石川/野々市市立菅原小6年)を振り切り、5年生でただ一人、ベスト4入りを果たした。横田大夢(埼玉/行田市立南小6年)と池田朋弥(愛知/阿久比町立草木小6年)の一戦は一進一退のシーソーゲームに。ファイナルセットは横田が5-6からブレークに成功してタイブレークにもち込み、そのタイブレークでも先にマッチポイントを握ったが、そこから池田が鮮やかに逆転。第1セットを奪われながら必死に食らいついて勝利を引き寄せるという、試合全体の流れを象徴するようなタイブレークだった。
ベスト8に名を連ねたもうひとりの5年生、稲田幸一郎(福岡/志免町立志免西小5年)は第1シードの松下龍馬(埼玉/さいたま市立栄小6年)に善戦。第1セットはタイブレークにもち込むなど、深さのあるストロークで松下を自由にさせなかったが、局面でネットプレーを交えてくる相手を崩し切るには至らず。それでも、「深く打ち返してライジングで攻めることができた」と手応えも感じられた様子。「(来年は)優勝したい」と、さらなる成長を誓っていた。
最終日の31日は男女シングルスの準決勝・決勝が行われ、小学生日本一が決まる。準決勝の開始は9時の予定だ。
本戦試合結果
【男子シングルス準々決勝】
○松下龍馬(埼玉/さいたま市立栄小学校)[1] 7-6(4) 6-2 ●稲田幸一郎(福岡/志免町立志免西小学校)
○池田朋弥(愛知/阿久比町立草木小学校)[5~8] 2-6 6-4 7-6(5) ●横田大夢(埼玉/行田市立南小学校)[3~4]
○小柴遼太郎(兵庫/神戸市立西脇小学校)[3~4] 5-7 6-3 6-3 ●吉野郁哉(石川/野々市市立菅原小学校)[9~12]
○赤西大樹(千葉/千葉県流山市立東小学校)[2] 6-4 6-1 ●田辺健(東京/町田市立南成瀬小学校)
【女子シングルス準々決勝】
○肥田唯花(大阪/松原市立中央小学校)[9~12] 6-2 6-3 ●犬塚あおい(東京/八王子市立陶鎔小学校)[1]
○内島萌夏(東京/小平市立小平第六小学校) 7-5 2-6 6-2 ●武部せな(茨城/つくば市立谷田部小学校)[5~8]
○光崎楓奈(愛知/みよし市立三好丘小学校)[5~8] 6-2 6-2 ●吉田朋夏(兵庫/明石市立和坂小学校)[3~4]
○川村茉那(茨城/牛久市立岡田小学校)[2] 6-1 6-2 ●小出涼音(神奈川/小田原市立三の丸小学校)[5~8]
※[ ]数字はシード順位
※トップ写真は試合終了直後の犬塚(左)と肥田
(Tennis Magazine)