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大坂が第2セット0-5からの大逆転でベスト4進出 [東レPPO]

 「東レ パン・パシフィック・オープン」(WTAプレミア/本戦9月19~25日/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/ハードコート)のシングルス準々決勝で、大坂なおみ(日本)が予選勝者のアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)を6-3 7-6(6)で下して準決勝進出を決めた。

 世界ランキング66位(9月19日付、以下同)の大坂が今大会1回戦で倒した土居美咲(ミキハウス)は日本人最高の34位、2回戦で下したドミニカ・チブルコバ(スロバキア)は12位とランキングでは格上の相手。この日対戦したサスノビッチは107位で、格下になる。「コートに立てばランキングなど関係ない」という大坂も「ちょっとやりづらかった」と漏らしていた。

◇    ◇    ◇

 第1セットの大坂のファーストサービスの確率は36%と低く、2度もブレークを許した。ただ、サスノビッチも「リターンのほうが得意だから」と、コイントスではリターンを選ぶ手に出ている。

 そういうサスノビッチのサービスに対して、大坂は甘いサービスを見逃さず、コーナーに鋭く返球して4度ブレークに成功、6-3で第1セットを奪った。

 第2セットは立ち上がりからサスノビッチが反撃する。よりアグレッシブに、大坂のパワーにも引くことなく戦い、一気に5ゲームを連取した。だが「そこまでは最高だったのに、集中力が切れてしまった」と、あと1ゲームとなってからのプレーを悔いる。

 このとき大坂は「全米オープンの(マディソン・キーズ戦の第3セットで5-1とリードした)ときと逆の立場だなって思った」という。そして意を決して怒涛の反撃を開始した。不調のサービスは強さ、スピードよりもコントロール重視に変え、徐々に自分のリズムを取り戻していく。「結果がどうなるかは気にせず、自分のプレー、ショットに集中した」ことも流れを好転させた。

サービスに変化を加え、苦しい状況を打開した大坂

 4-5になったところで大坂は、ふたたびサービスを力強く打ち始め、タイブレークに持ち込んだ。その後も強気のサービスで攻めて相手にプレッシャーをかけ続け、最後は時速193kmのサービスエースで試合を締めくくった。

 「彼女のリターンが素晴らしかったから、サービスのコースや球種をいろいろミックスしてみた。徐々に自信が回復したから、最後はまたハードヒットに挑戦したらうまくいった」と、大坂は第2セットでサービスに変化を加えながら逆境をはね返した。

 サスノビッチは「負けて本当に悲しい。自分のファーストサービスがカギだと思っていたけど、なかなか決まらなかった。それが第3セットに持ち込めなかった要因だと思う」と肩を落とした。

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 この日の有明コロシアムは完全に大坂を応援するムードだった。だが、本人は「日本の観客はニュートラルだと思う」と言い、その声援、期待感に、いい意味で左右されていないようだ。それだけ自分のプレーに集中していた証拠かもしれない。

 大坂にとってツアー初の準決勝進出。今大会での日本人選手のベスト4入りは2005年の浅越しのぶ以来、11年ぶりとなる。24日はセンターコートの第2試合で、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)と準決勝を戦う。

テニスマガジン/編集部◎池田晋)

※トップ写真は「東レ パン・パシフィック・オープン」でベスト4入りを果たした大坂なおみ


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