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日本女子とクアードは3位入賞 [第32回車いすテニス世界国別選手権]

 「BNPパリバ ワールドチームカップ 車いすテニス世界国別選手権」(5月23~28日/ハードコート/有明コロシアム、有明テニスの森公園コート)の大会5日目は、女子とクアード、ジュニア決勝が行われた。

 日本チームは、女子とクアードが3、4位決定戦に登場。ともに2勝1敗で対戦国を倒して3位入賞を果たした。

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 準決勝・中国戦に敗れた日本女子チームは、ロシアと3、4位決定戦を行った。シングルス2に田中愛美(ブリヂストンスポーツ/世界ランク41位)を投入。前日の敗戦から流れを変える目的で大高優コーチがふるった采配だったが、ビクトリア・ルボワ(25位)に0-6 2-6で敗れた。


 続くシングルス1の上地結衣(エイベックス/3位)は、ルドミラ・ブブノワ(16位)に6-1 6-2で勝利し、勝負の行方はダブルスへ。日本は、ここまで上地/堂森佳南子(ケイアイスター不動産/17位)で多くの試合を戦ったが、この日は上地と二條実穂(シグマクシス/22位)がペアを組んで試合に挑んだ。

 勝てば3位、負ければなにもないというプレッシャーの中でも、上地と二條はコンビネーションよく動く。チャンスがあれば攻撃的に仕掛ける二條のプレーにロシアのルボワ/ブブノワ組も攻めあぐねていた。スコアを6-4 6-1で決め、日本チームの3位を確定させた。

 日本での開催、そして大声援の中での勝利に選手たちは一様に「応援が力になった」と語った。大高コーチは、「これほどの観客の声援の中で戦ったことがなかった。いい経験ができた」と話す。日本選手たちがチームでつかんだ3位という成績は、今年のリオデジャネイロ・パラリンピックに必ずつながることだろう。

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 日本クアードの3、4決定戦、対イスラエル戦は、シングルス2に古賀貴裕(ヤフー/22位)が起用された。しかし、相手はロンドン・パラリンピックのシングルス金メダリスト、ノーム・ガーショニー。古賀は0-6 1-6の完敗で、まずはイスラエルが先勝する。

 続くシングルス1でイスラエルは、世界ランク5位のイタイ・エレンリブが出場。対する日本は世界ランク6位の諸石光照(フリー)だ。諸石は、第1セットこそ1-6であっさりと奪われたが、ここから諸石が勝負強さを発揮する。第2セットはシーソーゲームとなり、諸石がエレンリブから7-5でセットを奪うと、ファイナルセットは一気に6ゲームを連取して勝利した。日本女子と同様に、クアードもダブルス勝負となった。

諸石光照


 諸石/川野将太(シーズアスリート/9位)組とエレンリブ/シャラガ・ワインバーグ(12位)組のダブルスは、白熱したものとなった。第1セットをエレンリブ/ワインバーグが6-2で奪うも、第2セットは諸石/川野がゲームを終始リードして6-4で逃げきり、セットカウントは1-1へ。

 この時点で、時刻はすでに20時を過ぎてコートには照明も点き、観客も増える中、日本への声援がますます熱くなった。

 ファイナルセットは10ポイント先取のスーパータイブレーク。4ポイントを連取した諸石/川野だったが、その後、エレンリブ/ワインバーグが5ポイントを連取し返すし、さらに、7-6、8-7とリードを奪った。しかし、諸石/川野がそこから3連続ポイントで勝利を収めた。最後のポイントは、川野のバックハンドスライスのウィナーだった。

川野将太


 諸石と川野のペアは、4年前のロンドン・パラリンピックの3位決定戦でイスラエル選手に敗れて、銅メダルを逃している。「(ロンドンのときと相手チームの)メンバーは違うが、同じイスラエル選手だったので、“絶対に勝とう”という気持ちがあった。昨日からそう思っていた」と、諸石は勝利への執念をうちに秘めていた。

 今大会の日本クアードチームの戦いぶりは、3位という栄誉とともに、車いすテニスの「クアードクラス」を多くの人に認識してもらう、大きなきっかけになっただろう。

【試合方法】

 車いすテニス世界国別選手権は、各カテゴリーで予選リーグを戦い、その後、順位決定トーナメントを実施して順位を確定。シングルス2本、ダブルス1本を戦い、2勝以上したチームに1ポイントが与えられ、獲得ポイント数で順位を決定する。
 
 試合方式は、シングルス2→シングルス1→ダブルスの順に行う。また、男子(1、2部)と女子のリーグ戦は、それぞれ3ヵ国ずつの4リーグ。クアード、ジュニアは4ヵ国ずつの2リーグに分かれて試合を行う。

テニスマガジン/ライター◎酒井朋子、構成◎編集部)

※トップ写真は、日本女子の二條実穂(左)と上地結衣

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