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「総合的に悪くなかった」というクルム伊達、尾﨑、日比野の3選手が2回戦敗退 [JAPAN WOMEN'S OPEN]

「JAPAN WOMEN’S OPEN」(9月14日~20日本戦、12日~14日予選/賞金総額25万ドル/有明テニスの森公園コート)は、16日、シングルス2回戦、ダブルス1、2回戦が行われた。
 シングルスで本戦2回戦に進んだ日本勢は、クルム伊達公子(エステティックTBC)、尾﨑里紗(江崎グリコ)、日比野菜緒(フリー)の3選手が敗退。残るは、明日17日に2回戦を迎える奈良くるみ(安藤証券)のみとなった。

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 日比野とクルム伊達は、いずれもワイルドカード(主催者推薦枠)での出場で、尾﨑は予選を突破しての本戦2回戦進出。それぞれ、ツアーレベルの“壁”と同時に、手応えを感じた大会となった。

 ツアー初出場となった21歳の日比野は、15日に行われた1回戦では、予選を勝ち上がった桑田寛子(島津製作所)を破ってツアー初勝利を挙げたが、「観客席のないコートだったので、全日本のような感じで、WTAで勝ったという実感がない。次はできれば観客にゆっくり自分のプレーを見てもらいたい」と話していた。
 この日は、四方を観客席で囲まれたナンバーワンコートでの試合。待ち望んだ舞台だったが、第3シード、世界ランク42位のマディソン・ブレングル(アメリカ)に対し、1-6 2-6のストレートで敗退。「終始やられている感じで、ずっとどうしたらいいか考えさせられていた」と試合を振り返った。


 持ち味のトップスピンをかけたグラウンドストロークを軸に、ドロップショットやボレーで揺さぶるなど攻撃的に組み立てるも、ポイントを奪うまでには至らない。
 「今まで対戦した中で、もっともランキングの高い相手。自分の得意パターンにはめさせてもらえなかった。ブレークしたゲームでさえ、こうやったらポイントが取れるという気づきがあったわけではない」と、トップ50の壁を痛感した。

 一方、1回戦で世界ランク114位のボヤナ・ヨバノフスキー(セルビア)を破った尾﨑は、2回戦では第6シード、世界ランク60位のクリスティナ・マクヘイル(アメリカ)と対戦。今大会でテーマとしてきた「ポジションを上げて(ベースラインの前に入って)のプレー」が序盤は思うようにできず、第1セットを1-6で失うが、第2セットは先にブレークし、接戦に。しかし、5-4のサービスゲームで40-0と3つのセットポイントを奪いながら、これを逃すと、「チャンスで落としたあと、がっくりきてしまった」と3ゲームを連取されストレートで敗れた。


 日比野と尾﨑は、ともに1994年生まれの21歳。奈良くるみ(安藤証券)や土居美咲(ミキハウス)に次ぐ、期待の世代でもある。それぞれツアー大会ならではの高いレベルを実感しながら、自身の〈現在地〉を知る貴重な経験になったのは確かだろう。
 全米オープン予選で最終ラウンドまで勝ち上がった日比野は「ボールの質としては負けていないというのは感じた」と言い、予選前から体調がよくなかったという中で本戦2回戦まで勝ち上がった尾﨑は「疲労もありながら予選突破できたというところは自信になる」と、手応えを得た。

 このあとも続くアジアシリーズ。実りの秋に、さらに自信を深めたい。

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 クルム伊達は第7シード、世界ランク61位のアイラ・トムヤノビッチ(クロアチア)と対戦。第1セット3-0とリードしたものの、22歳のビッグサーブに手を焼き、追撃を許す。タイブレークの末にこのセットを失うと、勢いのついたパワーヒッターに対して盛り返すことは難しく、ストレートで敗れた。

 第2セットでは不利なジャッジに声を上げ、3-5のマッチゲーム前に小雨が振り出したところでは、試合の中断を主審にアピールするなど最後まで勝利への執念を見せたが、それでも試合後は「今の私にはできる限りのことをやり尽くすのみ。やろうとしていることができているところもあったし、ほんのちょっと勝負運がなかった。総合的には悪くなかった」と敗戦をサバサバと振り返った。

 ダブルスでは土居/奈良のペアが、第4シードの中国ペア、シュー・イーファンジェン・サイサイを破り、ベスト4入り。18日に行われる準決勝に進んだ。

テニスマガジン/ライター◎田辺由紀子)

※トップ写真はクルム伊達(左)とトムヤノビッチ

JAPAN WOMEN'S OPEN|公式サイト


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