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女子個人は清水映里がライバル対決を制して優勝 [第37回全国選抜高校テニス]

 第37回全国選抜高校テニス大会(3月21~27日/団体戦、個人戦/博多の森テニス競技場、春日公園テニスコート)の最終日、27日(金)は男女個人戦の準決勝・決勝が行われた。

 女子個人は、松田美咲(浦和学院)と清水映里(山村学園)が決勝へ進出。松田は団体優勝を果たした京都外大西(京都)の1年生エース、大塚芽生を6-0 7-6(5)で退け、早々と決勝への切符を手にした。敗れた大塚は、団体におけるロングゲームの連続のダメージが抜けきらず。「一戦一戦のつもりで臨んだが、体がついていかなかった…」と声を落とした。

連戦の疲労を隠せなかった大塚

 一方の清水は、リュー理沙マリー(沖縄尚学)とフルセットの激戦を展開。第1セットを5-7で落としながら、第2セットから6-2 6-2でリューを振りきった。リューは第1セットを奪いこそしたが、清水の重いスピンに押し込まれ、早いタイミングでボールをとらえる得意の展開に持ち込めず。「(相手の)逃げる、切れるボールを打つのに体力を消耗して、あまり踏み込んで打てなかった」というように、第2セットに入ると急激に失速してしまった。

昨年準優勝のリューはベスト4で敗退

 清水と松田。ともに1年生にしてチームのエース。レフティー対決であり、埼玉対決。ジュニアの頃から互いをよく知り、コートの外では仲がよいが、松田いわく「小さい頃はお互いに倒してやろう」という気持ちで戦ってきた真のライバル同士の決勝となった。

 第1セットは清水が第3ゲームから5連続でゲームを奪取して5-2とリードを奪ったものの、そこから松田が逆襲。糸を引くようなバックハンドクロスフォアハンドのストレートへの切り返しと、仕掛けるアタックがことごとく面白いように決まり、結局タイブレークの末に松田が第1セットをモノにする。

 しかし、第2セットに入ると徐々に流れが変わっていく。アタックが身上の松田だが、「勝てるという気持ちが出てしまって、ミスをしないようにとつないでしまった」と、自分のスタイルを崩してしまった。その変化を清水は逃さない。「フォアのドライブで相手の苦手を狙った」というように、重く深いスピンで松田から甘いボールを引き出しては、次々とアタックをかけていった。時折蘇る松田の鋭いカウンターに手こずる場面もあったが、第2セットからは6-3 6-2で清水がライバルを圧倒し、逆転で優勝を決めた。

松田はライバルに屈して準優勝

 準決勝に続く、逆転のフルセット勝ちに「すごくうれしい。USオープン・ジュニアに行けるのはめったにない機会。このチャンスをつかみたいと思っていた」という清水。高校生になってからは、松田との対戦機会がさらに増えたが、「入学以降は7連敗、でも県選抜の団体からは連勝して、この決勝だった」。

 明日28日には、すぐに埼玉県ジュニアの戦いが始まる(大会自体は本日よりスタート)。第1シードは清水、第2シードは松田。「2人でまた決勝を戦って、今度は勝ちたい」と松田はリベンジを誓う。これからも、2人のライバル物語は続いていく。


【全米オープン・ジュニア女子派遣選手】※丸数字は学年

清水映里①(山村学園)

【日中韓ジュニア交流会女子出場選手】

松田美咲①(浦和学院)

大塚芽生①(京都外大西)

リュー理沙マリー②(沖縄尚学)

向井マリア②(城南学園)

補欠◎上田らむ②(相生学院)

男女個人戦の準決勝・決勝の結果はコチラ

※トップ写真は優勝を果たした清水

テニスマガジン/編集部◎杉浦多夢)

 


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