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エキスパートパワーシズオカ2連覇、近藤が有終の美 [第31回テニス日本リーグ]

 東京体育館で開催された「第31回テニス日本リーグ」決勝トーナメント(2月10~12日/室内カーペットコート)の最終日は男女決勝が行われ、男子はエキスパートパワーシズオカが2連覇を、女子は島津製作所が4連覇を達成した。

   ◇   ◇   ◇

 両チームのオーダーが交換されるのは試合開始の1時間前。男子決勝のエキスパートパワーシズオカと三菱電機の対戦では驚きがあった。すでに現役引退を発表している近藤大生の名前がS2にあったからだ。

 昨年初優勝を飾ったエキスパートパワーシズオカは、今年はケガ人続出となり、予選リーグ3位からの決勝トーナメント出場。チームの誰も優勝できるなんて思っていなかったと言う。

 前日の準決勝でダブルスに出場した近藤は、「チームのベストメンバーは、S1にルー・イェンシュン、S2に鈴木昴、ダブルスに長尾克己/奥大賢。僕は試合に出る予定はありませんでした」と言っている。しかし、近藤の緊急登板でエキスパートパワーシズオカは決勝進出を決めた。

 後藤監督は「もし、決勝トーナメントで三菱電機と当たることになったらS2は近藤に任せようと予選リーグのときから決めていた」と言う。戦力的には三菱電機のほうが圧倒的に上。負けても仕方がない。それなら最後の試合は近藤にかけてみたいと思っていたという。

 エキスパートパワーシズオカで星が計算できるのはダブルスの長尾克己/奥大賢のペア。一方の三菱電機には、S1で圧倒的な存在感を見せる杉田祐一がいる。助っ人のジェイソン・ジュンも世界ランキング147位の強豪だが杉田には勝てないだろう…そうなると、エキスパートパワーシズオカが三菱電機を破るためにはS2を取るしかない。そこに引退を決めている超ベテランの近藤を持ってきたのだから、エキスパートパワーシズオカも腹が据わっている。一か八かの起用だった。

三菱電機のS1杉田がシングルスで1勝を挙げる

 S2は「仁木(拓人)君がくると思っていましたが福田(創楽)君がきて、意外でした」と言った近藤は、一昨年の全日本選手権で福田に敗れている。試合前は「勝てるまでのイメージはなかった」と言う。

 しかし、テニスの神様は、これが最後の試合となる近藤に最高の試合をプレゼントした。「サービスが完璧で自分でも驚いたほど。こんな試合ができるなんて」。近藤は自分のサービスゲームを一度も落とすことなく、7-5 6-3のスコアで福田を破った。テニス選手として最後の試合でこんな煌めきを放った選手が過去にいただろうか----いいものを見せてもらった!----それは会場を訪れたテニスファンの誰もが思ったことだろう。

 シングルスを1勝1敗で乗りきったエキスパートパワーシズオカは、最後は、昨年のMVP長尾と、今年MVPに輝いた奥のダブルスで三菱電機の福田健司/廣田耕作を7-6(4) 6-3で下し、望外の日本リーグ2連覇を達成した。

最後のダブルスを決めたエキスパートパワーシズオカの長尾克己(右)/奥大賢のペア

【男子決勝】

エキスパートパワーシズオカ(レッドブロック3位)2-1 三菱電機(ブルーブロック1位)
S1 ●ジェイソン・ジュン 4-6 4-6 ○杉田祐一
S2 ○近藤大生 7-5 6-3 ●福田創楽
D  ○長尾克己/奥大賢 7-6(4) 6-3 ●福田健司/廣田耕作

テニスマガジン/ライター◎井山夏生)

※写真は「第31回テニス日本リーグ」の男子決勝でS2に出場して大きな勝利を挙げた近藤大生(エキスパートパワーシズオカ)

最終日男子結果|テニスデイリー

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