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「ノープレッシャーでプレーできた」大学生の諱五貴と古田伊蕗がシードを倒して3回戦へ [第91回 三菱 全日本テニス選手権]

 「三菱 全日本テニス選手権91st」(本戦10月22~30日/2846万円/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/ハードコート)の本戦3日目は、男女単複の2回戦と男子単複1回戦の残り試合が行われた。

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 男子シングルス2回戦では第6シード片山翔(伊予銀行)、第10シードの菊池玄吾(福井県体育協会)が相次いで敗れる波乱があった。

 その波乱を起こしたのは、いずれも大学生プレーヤー。片山は諱五貴(明治大学)に4-6 4-6で、菊池は古田伊蕗(早稲田大学)に3-6 5-7で敗れた。

 それぞれ大学日本一を決める大学王座に出場。ともに10月16日に行われた決勝に進んだが、諱も古田もその王座を終え、今大会ではのびのびとプレーできたことを勝因に挙げた。

「学生の大会を終えて背負うものがなくなって、楽にテニスができた。解き放たれた感があって(笑)、楽しもうと。1回戦から調子がよくて、今日も持ち味でもあるフォアのクロスラリーからストレートに打ち切れて、そこで攻め切れたのがキーだったと思う」と番狂わせを振り返ったのは、明治大4年の諱。

 大学卒業後の来春にはプロには進まず、就職することを決めている。

「今年は学生大会で昨年の成績を下回り、パッとしなかったし、腰のケガの再発も考えたら決断は間違っていないと思う。今大会はノープレッシャーのまま、やり切りたい。去年はベスト16だったので、最後は去年の成績を上回るベスト8に入りたい」

 早稲田大2年の古田のほうは諱とはまた立場が違うが、それでも12連覇がかかっていた王座のプレッシャーは相当なものだったようで、「(今大会では)プレッシャーがないのが大きい。まったく緊張しなくて、ノープレッシャーでどんどんコートの中に入って打てた。格上相手だったので自分ができることをして、それで勝ちにつなげられたらと考えていた」と、心身に充実したプレーを見せた。

「ノープレッシャー」と、奇しくも同じ言葉を口にした二人。プレッシャーのない学生プレーヤーたちがどこまで勝ち進むかも、全日本の見どころになりそうだ。

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 その意味でもっともプレッシャーがかかるのは前年優勝者のはずだが、ディフェンディング・チャンピオンの内山靖崇(北日本物産)は、「特別気負いはない。プレッシャーも普段の大会以上に感じているということもない」と、初戦の2回戦を快勝で突破した。

 近年ではATPポイント獲得を優先し、全日本選手権期間にも国際大会出場を選択する選手も多い中で、「昨年、いろんな人に祝福してもらって全日本というものの大きさを確認した。こんなに喜んでもらえるなら、また出たいと。昨年末には決めていた」と、迷うことなく出場を決めた。

 ダブルスは自ら声をかけたという今井慎太郎(東通産業)とペアを組んで第1シードに座り、4年ぶりの優勝も狙っているという。

 そのほか男子シングルスでは、第5シードの竹内研人(北日本物産)、第7シードの今井、第9シードの岡村一成(ストライプインターナショナル)、第11シードの江原弘泰(日清紡ホールディングス)、第12シードの高橋悠介(フリー)が3回戦に進出している。

 山﨑純平(日清紡ホールディングス)と小林雅哉(早稲田大学)の19歳対決となった1回戦は、山﨑がファイナルセットで両足のケイレンに襲われながらも「最後は気持ちで」と粘り、6-4 3-6 6-3で勝利して2回戦に進んだ。

テニスマガジン/ライター◎田辺由紀子)

※写真は男子シングルス3回戦に進出した早稲田大学2年の古田伊蕗


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