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劇的結末! アルゼンチンがクロアチアを3勝2敗で倒し、初のデ杯獲得

 男子の世界国別対抗戦、デビスカップ・ワールドグループ決勝「クロアチア対アルゼンチン」(11月25~27日/クロアチア・ザグレブ/室内ハードコート)の最終日。フェデリコ・デルボニス(アルゼンチン)がイボ・カルロビッチ(クロアチア)を6-3 6-4 6-2のストレートで下してアルゼンチンが驚くべき挽回劇の末にクロアチアを破って、初のデビスカップ・タイトルを獲得した。

 デルボニスは勝利を決めたあとコートの上にあおむけに倒れ、そこにチームメイトたちは駆け寄り、抱き合い、ザグレブ・アリーナに詰めかけた何千人というアルゼンチン・ファンの前で優勝の喜びを分かち合った。

 選手たちはデビスカップ・トロフィーの周囲で踊り、そしてサッカーの偉人、ディエゴ・マラドーナをはじめとするアルゼンチン・サポーターたちもまた歌い、踊り、国旗を振った。

 これはアルゼンチンにとって1981年以来、5度目の決勝での初めてのデビスカップ・タイトルだった。クロアチアは2005年に一度優勝を遂げていた。

 3日目のシングルスが始まる前、2日目に行われたダブルスを制したクロアチアは2勝1敗でリードしていた。

 しかし3日目の最初のシングルスでフアン マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)が2セットダウンの劣勢を覆してマリン・チリッチ(クロアチア)を6-7(4) 2-6 7-5 6-4 6-3で倒し、アルゼンチンが2勝2敗と追いついたのである。

 「デル ポトロはほとんど負けたかに見えていた試合を覆し、大きなハートを持っているところを示して見せた」と、アルゼンチン・チームのダニエル・オルサニック監督は言った。

 「フェデリコはとてつもないプレッシャーの下、完璧な試合をした。私はこの素晴らしいチームの一員であることを本当に誇りに思う」

 この勝利でアルゼンチンは1981年に現在のデ杯フォーマットが導入されて以来、1勝2敗から挽回して優勝した3番目の国となった。

 デルボニスは最初の2セットをワンブレークずつで取り、第3セットでさらに2つのブレークを加えて勝利をつかんだ。最後のポイントはカルロビッチのフォアハンドがラインを割った。

 世界ランク41位のデルボニスは2時間9分の試合を通してビッグサーブが武器のベテラン、カルロビッチを比較的楽に抑えることができていた。

 「本当に素晴らしい」とデルボニス。「ダブルスのあと劣勢に立たされたにも関わらず、僕らはなぜかきっとやってのけられると感じていた」。

 4年の不在のあとクロアチア代表に戻ってきたカルロビッチは、「心底がっかりしている」と言った。「たぶん明日には少しはましな気持ちになっているだろうが、今夜は本当にひどい気分だ」。

 アルゼンチンの挽回劇は、チリッチに対するデル ポトロの4時間53分の試合でスタートした。

 「僕は落ち着いていた。常にきっと勝てると願い続け、実際にそうすることができた」とデル ポトロ。彼は試合中に故障して絆創膏を張った左手の小指を見せながら言った。本人によれば、そのケガは第5セットでボールをつかもうとした際に起きたのだという。

 「チームに勝つチャンスを手渡すことができて、本当にうれしい」とデルポトロ。

 この試合は誕生日が5日違いという28歳同士、同じようなプレースタイルを持つふたりの選手たちによって生み出される多くのドラマに満ちていた。

 「これほど重要な試合に負けるというのは、本当に辛い」とチリッチは言った。「とても失望している」。

 チリッチはデル ポトロの最初のサービスゲームでブレークを果たし、いきなり3-0でリードを奪う勢いのあるスタートを切った。彼はフォアハンドのウィナーを叩き込み、3つあったブレークポイントの最初をものにした。

 しかしデル ポトロも奮起して、第7ゲームでチリッチをプレッシャー下に置く。そしてデル ポトロは6度目のトライでブレークバックを果たした。

 タイブレークでチリッチはすぐに5-0とリードを奪い、そのあとスライスバックハンドをダウン・ザ・ラインに沈めてゲームを終わらせた。

 タイブレークを落としたあとプレッシャー下に置かれたデル ポトロは、第2セットに入ってもエンジンがかかり切らず。ダブルフォールトによって第5ゲームを落とし、それから第7ゲームでもラブゲームでブレークを許してしまう。

 チリッチは疲れの見えるデル ポトロが唖然として見送るほど素晴らしいショットを何度か見せ、勝利に向けて突き進んでいるように見えた。

 しかし、そこからデル ポトロはデビスカップ準決勝の「イギリス対アルゼンチン」戦で、今や世界1位のアンディ・マレー(イギリス)を倒したときに見せたような調子を見せるのである。彼は第3セットの第12ゲーム、第4セットの第10ゲームでブレークを果たし、勝負を最終セットにもち込んだ。

 「彼(デル ポトロ)が疲れているように見えたので、第3セットを落としたあとも僕は変わらず勝てると自信を持っていた」とチリッチは言う。だが、「僕はやや強引に押そうとしすぎてしまった。彼にカムバックのチャンスを渡してしまった」。

 第5セットの第8ゲームで15-40とリードされたチリッチはフォアハンドをアウトして、デル ポトロに勝負を分けるブレークを許してしまう。すると、デル ポトロは最後にきっちりサービスをキープして勝利をつかみ、アルゼンチンの希望の灯を守り、デルボニスにバトンを渡したのだった。(C)AP(テニスマガジン)


クロアチア 2-3 アルゼンチン 

11月25日(第1日)

第1試合 ○マリン・チリッチ 6-3 7-5 3-6 1-6 6-2 ●フェデリコ・デルボニス


11月26日(第2日)


11月27日(第3日)



※写真はデビスカップ表彰式にて、優勝したアルゼンチン(手前)と準優勝のクロアチア
Photo: Tennis - Croatia v Argentina - Davis Cup Final - Arena Zagreb, Croatia - 27/11/16 Argentina's Leonardo Mayer, Guido Pella, Federico Delbonis, Juan Martin del Potro and Daniel Orsanic react during the victory ceremony. REUTERS/Marko Djurica TPX IMAGES OF THE DAY

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