マイページ

ウィンブルドン

「自分でもどうやったのかわからない」ジョコビッチがフェデラーを倒して2度目の優勝 [ウィンブルドン]

 イギリス・ロンドンで開催されていた「ウィンブルドン」(本戦6月23日~7月6日/グラスコート)で、日曜日に男子シングルスの決勝が行われた。

 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、史上最多となる大会8勝目を目指していたロジャー・フェデラー(スイス)を破り、2度目の優勝を果たした。

 ジョコビッチは第4セット5-2リードであったマッチポイントを逃したものの、6-7(7) 6-4 7-6(4) 5-7 6-4のスコアで勝利を決めた。また、この優勝により、ジョコビッチは世界ランク1位に返り咲くことが決まっている。

 ジョコビッチにとっては7度目のグランドスラム制覇だが、2012年全仏の準優勝以来、6度の決勝進出で5敗。また、決勝では3連敗中だったのを、この勝利で終わらせた。

 最終セットの最後となったゲームでは、フェデラーの4本のミスにも助けられての勝利だった。

 優勝を決めたあと、ネット越しにフェデラーに挨拶をしたジョコビッチは、再びコートの真ん中に戻り、コートの芝を口に含んだ。彼は2011年に初優勝した際にも、似たようなパフォーマンスをやっていた。

 第4セット5-4の場面では、フェデラーがダブルフォールトなどで30-30となり、その後、さらにフェデラーがバックハンドをネットにかけて、ジョコビッチのチャンピオンシップ・ポイントとなった。



 だが、32歳のフェデラーはサービス力でこのピンチをしのいだ。ジョコビッチはチャレンジ・システムによるビデオ判定を要求したが、結果は判定の通りサービスエース。フェデラーが29本奪ったサービスエースのうちの1本だった。フェデラーはこのあとのジョコビッチのサービスゲームをブレークし、試合を最終セットに持ち込んだ。

 「ロジャーがファーストサービスをミスしてくれないかと思っていたよ。でも、そんなことは起きなかった」とジョコビッチは言う。「そういうのは滅多になかった。それが彼が17度もグランドスラムで勝てた理由だと思うし、大事な場面でベストショットが打てて、最高のプレーができるということが、彼がこれまでにもっとも成功した選手になれた要因なんだろうと思う」。

 また、最終セットは集中力を保つのがたいへんだったと、ジョコビッチは話している。

 「第4セットを落としたからというのはもちろんだけど、第5セットを立て直して勝利に結びつけるためのエネルギーを取り戻すのは、そう簡単なことではなかったんだ」とジョコビッチ。「自分でもどうやったんだかわからないよ」。

 フェデラーは「素晴らしい試合」だったと話している。

 「ノバクとの試合はいつもタフになる」とフェデラー。「時にはフィジカルがもたなくなることもある。お互いにすごく動いてやっと取るようなポイントが多くなるからね。今日の僕に言えるのは、おめでとうという言葉だけだよ」。

 ジョコビッチのコーチを務めるボリス・ベッカーは、両者のプレーを讃えている。

 「今日のロジャーのプレーは信じられないものだった」とベッカー。「ここ数年で見てきた中では、最高のロジャーだった。どちらにせよ、最終セットにもつれていただろうと思う。ノバクは絶対に諦めない心で何とかして突破口を見つけ出した。彼はいつでもそうやって挑戦し続けるんだ」。

 ジョコビッチが犯したアンフォーストエラーは27本で、フェデラーは29本。ジョコビッチはフェデラーのサービスゲームを4度破り、フェデラーは7度のブレークチャンスを握って3度モノにしている。

 第3セットまでは一度しかなかったサービスブレークだが、第4セットでは3ゲーム続けてお互いのサービスをブレークし、先にキープに成功したジョコビッチが4-2とリードを広げた。

 ジョコビッチの世界ランク1位返り咲きは昨年の9月以来のことで、月曜日に発表されるランキングでは、4回戦で敗退したラファエル・ナダル(スペイン)を抜くことが決まっている。

 第2セットの序盤にジョコビッチは左足首の異常を訴えてトレーナーによる治療を要請。最終セットの第3ゲームでも再びトレーナーを呼んで、右脚のふくらはぎの治療を受けていた。

 この決勝のロイヤルボックスにはイギリス王室のウイリアム王子とケイト夫人、元サッカー選手のデビッド・ベッカム、俳優のブラッドレイ・クーパー、サムエル・L・ジャクソン、クリス・ヘムズワースなどの姿があり、二人の決勝を見守っていた。(C)AP



※トップ写真は優勝したノバク・ジョコビッチ

ウィンブルドンの関連記事

PAGE TOP
menu