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全米オープン

錦織がアジア出身男子選手として初のグランドスラム決勝進出 [全米オープン]

 8月25日~9月8日の日程で、アメリカ・ニューヨークで開催されている全米オープン(グランドスラム/ハード)。

 土曜日に行われた男子シングルス準決勝で、日本の錦織圭(日清食品)が世界ナンバーワンで第1シードノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-4 1-6 7-6(4) 6-3で倒し、アジア出身の選手として初となるグランドスラムの決勝に進出した。

 「すごい気持ちです。ナンバーワン選手を破るなんてすごい気持ちです」と錦織はオンコートインタビューで話している。

 錦織はこの試合前の2試合では続けて5セットマッチを戦い、8時間半以上コートに立っていた。しかし、ツアーでもっともフィットしていると言われるジョコビッチよりも、よりフレッシュな状態で戦っているように見えた。

「歴史を作れたことは、とてもうれしい」と錦織は言う。

 1989年全仏オープンのチャンピオン、マイケル・チャンが24歳の錦織のコーチ。チャンは錦織とともに彼のメンタルを磨き上げ、今大会のような勝利を可能にした。

「彼はここに来てメンタル面でとても成長しきている」とコーチのチャンは話していて、また、錦織はチャンは「厳しいコーチ」なのだと話している。「でも、時には何かが必要だと思う」と錦織は続け、「何人かの人たちが僕をブッシュできる。そしてそれが今はとてもうまく働いている」と話す。

 「僕たちの仕事はものすごくうまくいっていますよ」と錦織はチャンとダンテ・ボッティーニの2人のコーチとのコンビネーションについて話す。「僕がここに居られるのは、そのおかげです」。

 第10シードの錦織が決勝で対戦するのは、マリン・チリッチ(クロアチア)となった。

 午後のアーサー・アッシュ・スタジアムは猛暑に見舞われ、華氏100度(摂氏37度戦後)近くを記録しており、湿度も70%と高い過酷な状況だった。

 「この環境の下で、彼の方が僕よりいいプレーをしたということだ」とジョコビッチは話している。

 ジョコビッチは全米では4大会続けて決勝進出を果たしていた。今大会では2度グランドスラムを制したアンディ・マレー(イギリス)を準々決勝で下していたが、この土曜日のジョコビッチの調子は決してよさそうには見えなかった。勝負を仕掛け続ける錦織に対して、ジョコビッチはほとんどの時間を慌てたようなプレーに終始させられていた。

 「僕らしくなかった」とジョコビッチは言う。

 第3セットのタイブレークでは、ジョコビッチが4本のアンフォーストエラーとダブルフォールトを犯して落とし、その次のゲームではジョコビッチが3本握っていたブレークのチャンスを逃している。

 錦織は7本あったブレークチャンスのうち、5度を生かしての勝利で、対するジョコビッチは13本のブレークチャンスを4度しかモノにできなかった。

 「第2セット以外は、今日の自分がやりたかったプレーに近いとも言えない状態だった」とジョコビッチは言い、「アンフォーストエラーが多すぎたし、ボールが浅すぎてしまった」。

 錦織のコーチのチャンはニュージャージー生まれの台湾移民。17歳のときにステファン・エドバーグイワン・レンドルを破って全仏に優勝。グランドスラム優勝の最年少記録をつくった。

「彼(錦織)にはまた明日も"まだやることが残っている"と思わせないとね」とチャンは話し、「あと1試合あるからね」と続けている。

 錦織は右足の親指部分にできた膿疱を除去するための手術を全米前に行い、前哨戦は欠場。全米直前までコンディションに不安があり、この全米でもここまで活躍できるとは考えていなかったという。だが、彼はまだ勝ち続けている。

 「僕は、ロングマッチが大好きなんでしょうね」と錦織は笑顔で話している。

 また、錦織はこうも話している。「そもそもニューヨークに来るべきかもわからない状態だった。何の期待もせずにここに来たのは事実」。そして「でも1回戦と2回戦の後は、自分の足にも自信がわいてきた」と錦織は続け、「次のグランドスラムでも、大会前には3週間休むようにすべきかもしれないですね」と彼は笑いながら話した。(C)AP




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