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全米オープン

“ショーマン”モンフィスがディミトロフを破る。女子複でウイリアムズ姉妹敗退 [全米オープン]

 前日の錦織圭(日清食品)とミロシュ・ラオニッチ(カナダ)の4回戦を受け、やはり気になるのは、もう一人 〈同世代組〉 に欠かせないグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)。ウィンブルドンでラオニッチとともにベスト4入りした23歳は、4回戦で今大会好調のガエル・モンフィス(フランス)を迎えた。

 7-5 7-6(6) 7-5で勝ったのはモンフィス。ディミトロフは過去4回の全米オープンで1回戦を突破したことがなく、今回は大きな前進だったが、もはやそれは満足の材料ではない。「ガエルは確かにいい試合をしたけど、僕がひどかったことも確かだ。満足にはほど遠いレベルだった」と自分への失望を隠せなかった。

 モンフィスは第1セットも第3セットもたった一度のブレークポイントを生かし、第2セットのタイブレークは4-6から2つのセットポイントをしのいだ。3セットを通じて握られたブレークポイントは計7回。そのうち6回をしのいだ。

 観客を引き込むパフォーマンス力、ショーマンシップは健在。時に柔軟に、時にアクロバティックに繰り広げるプレー……ポイントを取るときはもちろん、ポイントを捨てるときも「何か」やる。第2セットでは癇癪を起こし、リターンのときにサービスラインのところまで出てきて、一瞬戸惑うディミトロフに「打て」と手で指図。やけくそに打ったリターンは大きくアウトし、ディミトロフはゲームを取ったが、こんなモンフィスのペースに次第にのまれていったのかもしれない。

 モンフィスにとっては2010年以来の全米ベスト8。次の相手はロジャー・フェデラー(スイス)、見逃せない一戦だ。

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 男子ボトムハーフはそのほか、トマーシュ・ベルディヒ(チェコ)、マリン・チリッチ(クロアチア)が勝ち上がった。

 女子はボトムハーフの準々決勝が行われ、ペン・シューアイ(中国)とベリンダ・ベンチッチ(スイス)のノーシード対決はペンが6-2 6-1で圧勝。09年の準優勝者カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)も一昨年の全仏オープン準優勝のサラ・エラーニ(イタリア)を6-0 6-1と寄せつけなかった。

 また、女子ダブルスでセレナ&ビーナスのウイリアムズ姉妹がエカテリーナ・マカロワエレナ・ベスニナのロシアペアに敗れた。これで、クルム伊達公子/バルボラ・ザーラボバ ストリコバ(日本/チェコ)が準々決勝に勝ってもウイリアムズ姉妹と対戦することはなくなった。少々残念だ。セレナがシングルスで今年のグランドスラム初のベスト8に勝ち残っていることが、ダブルス敗退に影響したのだろうか。

 前日のシングルスでセレナは、カイア・カネピ(エストニア)に勝ったあとのオンコート・インタビューで「途中まで危なかったけど、『まあ負けても私にはダブルスがあるわ』って思いながらやってたわ」などと上機嫌でダブルスをアピールし、試合も相当必死に見えたが…。やはり、ツアーでもフェドカップでもいつも組んで実績をあげてきたペアに、“ガチ”で負けたと見るべきか。マカロワは単複で勝ち進んでいる。
 
Tennis Magazine/ライター◎山口奈緒美)


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トマーシュ・ベルディヒ vs ドミニク・ティーム 男子シングルス4回戦 全米オープンテニス2014

ベリンダ・ベンチッチ vs ペン・シューアイ 女子シングルス準々決勝 全米オープンテニス2014


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