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全米オープン

ビーナスはクルム伊達に苦戦の末に勝利 [全米オープン]

 8月25日にアメリカ・ニューヨークで開幕した「全米オープン」(グランドスラム/ハード)。

 ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は厄介な対戦相手を前に、ソフトにフォアハンドを打ち、バックハンドもていねいに打ち始めた。

 コート上に現れた蜂が、ビーナスを助けてくれたのだという。「あの蜂はチャレンジだったわね」と2度全米を制したビーナスは振り返る。ビーナスはクルム伊達を2-6 6-3 6-3で破り、1回戦を突破した。

 試合前の話題は二人の年齢に関することばかりだった。ビーナスが34歳で、クルム伊達は43歳。二人合わせると77歳だ。WTAは、グランドスラムでは最年長の試合だろうとしている。

 「キミコは、私にもう10年を与えてくれたような気がするわ」とビーナスは言う。「間違いなく、今日の試合では私の方が若手だったんですもの」とビーナスは言いながら、「でも、コートに立ったら誰も歳のことなんて気にしない。それはただの数字なのよ」と続けている。

 試合中にコート内に飛んできた蜂が、クルム伊達のサービスを中断させた。彼女は蜂を殺すのを嫌い、蜂を交わし続けていた。そのあとの第3セットではビーナスが3-0とリードを広げた。蜂はビーナスのサービス時にも飛んできていた。

 クルム伊達が上品に蜂をなんとか捕まえようとしていたこともあって、「私がはたき落としたら、それは怠慢だと思ったのよ」とビーナスは言う。「だから彼女に従ったわ」。

 ビーナスは1分以上かけて蜂を追い払おうとした。観客席のファンからは「叩き落とせ」などという声も上がっていたが、ビーナスはそうしなかった。

 最終的には2人のボールパーソンたちがタオルで蜂を捕まえて追い払うと、観客席から歓声が起きた。

 ビーナスが全米オープンで最後に優勝したのは2001年のこと。近年は健康問題もあってややスローダウンしている。しかし、先月のモントリオールでは妹のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を破るなど、力を見せているのもビーナスだ。この試合のあと、自分も歳をとったと感じるかと聞かれた彼女は「まだ感じないわ」と答えている。

 クルム伊達は来月には44歳となる。2時間以上の試合の末にビーナスに敗れた彼女は、ビーナスにはこれで4連敗だ。
 
 第3セットでは0-5とリードされたクルム伊達だったが、そのあとの3ゲームを奪い返して逆襲に転じた。最後となったゲームもデュースにもつれ、そこで簡単なボレーをミスしたクルム伊達は、ネット際で10秒はしゃがみこんでいた。これでチャンスを逃したと考えていたのだという。

 次のポイントで試合を決めたのはビーナスだった。試合後のクルム伊達の表情には笑顔が見えた。

 「毎日、時々は考える。いつかもし大きなケガをしたら、カムバックするのは難しいだろうなと」とクルム伊達は言う。「ただ、まだ情熱がある。だから私はまだここにいる」。

 「私のコートはいつも、毎年の終わりには、これが最後の年だと言います。いつもですよ。だから私も"たぶん止める、これ以上は続けられないわね"と言うんですが、まだ1年、いやもう数年はとなっているんですよ」とクルム伊達は言って笑っていた。(C)AP


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クルム伊達 公子 vs ビーナス・ウイリアムズ 女子シングルス1回戦 全米オープンテニス2014

クルム伊達公子 1回戦終了後記者会見 全米オープンテニス2014




Photo:Ball persons attempt to swat away a bee from Kimiko Date-Krumm, of Japan, during the opening round of the 2014 U.S. Open tennis tournament against Venus Williams, of the United States, Monday, Aug. 25, 2014, in New York. (AP Photo/Elise Amendola)

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