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全仏オープン

荒れ気味の女子シングルスに対して、男子は比較的順当な大会4日目 [全仏オープン]

 大会4日目に入り、男女シングルスで2回戦がスタートしているが、第1、第2シードが消え、若手の台頭が目立つ女子シングルスに対して、男子シングルスは今のところ順当と言った方が適当だろう。

 シード勢ですでに姿を消したのは、全豪オープン優勝後は「強豪のルーキー」として精神面でのリビルドに悩んでいる第3シードのスタン・バブリンカ(スイス)と、下半身に故障を抱えた第9シードの錦織圭(日清食品)、好調のイボ・カルロビッチ(クロアチア)と当たるという不運のドローを引いた第11シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が敗れた他は、故障で棄権した第16シードのトミー・ハース(ドイツ)と第21シードのニコラス・アルマグロ(スペイン)がいる程度。だが、これらも言わば予想されていた範囲のことで、「予想外の波乱」とまでは言えない。

 大会4日目も目立った番狂わせはなく、シードダウンではあるものの、ラデク・ステパネク(チェコ)が第15シードのミカエル・ユーズニー(ロシア)を6-0 6-3 3-6 6-4で破った試合や、マルセル・グラノイェルス(スペイン)が第20シードのアレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)に1-6 3-6 6-3 6-0 6-2 で勝った試合、あるいは故障から復帰途上の段階の第30シードのバセック・ポスピショル(カナダ)がテイムラズ・ガバシュビリ(ロシア)に4-6 2-6 3-6で敗れたのを「波乱」と呼んでいいかどうかには多くの議論の余地があるだろう。

 第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)の2回戦の相手は地元期待のジェレミー・シャルディ(フランス)だったが、ジョコビッチが6-1 6-4 6-2のスコアで一蹴と言える勝利で3回戦に進み、第4シードのロジャー・フェデラー(スイス)も予選から勝ち上がってきたディエゴ セバスチャン・シュワルツマン(アルゼンチン)にやや手こずりつつも、6-3 6-4 6-4のストレートで下している。



 また、地元勢では第13シードのジョーウィルフライ・ツォンガ(フランス)は左肩の故障からの復活を目指しているユルゲン・メルツァー(オーストリア)を6-2 6-3 6-4で、第29シードのジル・シモン(フランス)もアレハンドロ・ゴンザレス(コロンビア)を6-4 6-0 6-2で下してそれぞれ3回戦に駒を進めた。

 他にこの日の試合で3回戦進出を決めたのは、第6シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)、第8シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)や、第18シードのエルネスツ・グルビス(ラトビア)、第17シードのトミー・ロブレド(スペイン)が主だったところとなっている。

 大会4日目は時折晴れ間は覗いたものの、朝から雲が立ちこめる寒い一日で、午後7時以降は雨模様となった。明日はやや回復する予報だが、それでも時折にわか雨が混じると予想されている。

 ジョコビッチは「グランドスラムの1回戦あたりでは、低いランキングの選手たちのほうが、より大きなモティベーションを持ってトップ選手たちに襲いかかってくるもの。セレナ(ウイリアムズ)が負けたのを僕も見たけれど、彼女のような優勝候補が負けてしまうのは確かに驚きだった。でも、グランドスラムでは対戦相手を過小評価しては絶対にいけないんだ。なぜならこれはグランドスラムだからで、テニス界では最大のイベントだからだ。選手たち全員が最高のパフォーマンスを見せ、いつも以上の強さやひらめきを最大限に発揮する舞台なんだからね」と話している。

 また、フェデラーは「僕はノーマルな状態かな。ノバクやラファ(ナダル)がどうなのか本当のところはわからないけど、僕らはこういうレベルの試合に慣れているからね。いつも通りだよ」とコメントしている。


 男女の違いはあるが、波乱のムードは伝染しやすい。10年前の2004年大会は、男女で大荒れとなったが、あの年の大会も今年のように不安定で寒い日が続く大会だった。
(TennisMagazine/ライター◎浅岡隆太)

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Photo:Serbia's Novak Djokovic returns the ball to France's Jeremy Chardy during their second round match of the French Open tennis tournament at the Roland Garros stadium, in Paris, France, Wednesday, May 28, 2014. (AP Photo/David Vincent)

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