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全仏オープン

奈良くるみが快勝で初戦を突破も、土居美咲はペトコビッチに敗退 [全仏オープン]

 大会2日目を迎えた全仏オープン(グランドスラム/クレー)。日本女子の二人が1回戦を戦い、44位の奈良くるみ(安藤証券)がアンナ・タチシュビリ(アメリカ)を6-1 6-4で破り、2回戦に進んだ。
 
「自分たちができるクレーでの戦い方を見つけようというテーマで、この5週間やってきました」と話していたのは奈良の原田夏希コーチだ。身体が小さな日本女子が、クレーの経験が豊富で、クレー特有のしっかりとした打ち合い得意とする大型の強豪選手たちと同じ戦い方をしても勝てない、と割り切って、自分たちの戦い方を模索しながらのクレーシーズンだったのだという。

 奈良の相手のタチシュビリは、クレーを得意とするタイプというよりも、奈良と同じカウンターパンチャータイプ。深く強いボールで返球を浮かせたり、あえて相手に打たせながらその隙を突きたいという選手だったのも、奈良には有利に働いた。

 早いテンポでの仕掛けに対しての能力は奈良の方が上で、また、角度をつける能力、仕掛け時の見極めでも奈良が上回っているという相性で、試合は序盤から一気に奈良が飛ばして引き離し、そのまま押し切っての勝利だった。

 奈良にとっては全仏オープンでの初勝利だったが、「ほっとした気持ちと、勝てたうれしさでした」と勝利の瞬間の気持ちについて話している。
 奈良は春のシーズンで好調。リオデジャネイロのクレーでツアー初優勝を飾っている。原田コーチは「あれは出来過ぎでした」と笑っていたが、これで感じた手応えは大きかったようで、自分たちが取り組んでいることが正しいと思えるキッカケになったという。

「今やっていることは(この後の)ハードコートでもできる。足を使って、足でカバーしながら、自分で展開していくのが自分のテニス」と奈良。トップ50の壁を破ったのは「トップ100の時より簡単だった」と笑う今の彼女は、選手間での知名度も上がり、ツアーを自分の居場所として確たるものとしつつある。そして同時に自分が選手として伸びているのを実感できていることもまた、充実感に繋がっているようだ。

 プロ転向直後から、結果よりも内容を重視してきたのが奈良。苦しい時期も長かったが、ようやく本格的な収穫の時期に近づいているのかもしれない。2回戦の相手はエレナ・ヤンコビッチ(セルビア)とシャロン・フィッチマン(カナダ)の勝者だが、ヤンコビッチから5-7 5-1の時点で日没順延となっている。どちらが来ても、面白い戦いを演じてくれそうだ。



 一方の土居美咲(ミキハウス)は、元トップ10で今季は本格的な復活を遂げている第28シードアンドレア・ペトコビッチ(ドイツ)に3-6 3-6で敗れた。

 序盤からペトコビッチに圧倒され、0-5とリードされて流れを失った土居だが、その後、3ゲームを取り返して追いすがり、第2セットは競った展開を作った。

「最初は自分のボールが浅かったこともあり、相手に圧倒されてしまった」と土居。追い上げていた時間帯では、「少しでも相手に打たせて、フォアハンドで形を作っていこう。浅かったボールも深くコントロールしよう」と意識したことがうまくいったのだという。

「これを最初から最後までやりきらないダメ」と土居。「クレーをこなすことで自分のレベルが上がっていく可能性はあると思っているので、今後もトライしたい」。どんなサーフェスでも通用するフォアハンドという武器を持っているのが土居の強さ。経験を積み重ね、得意の芝、そして夏のハードコートシーズンでの巻き返しを期待したい。

(TennisMagazine/ライター◎浅岡隆太)

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