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全豪オープン

「人を楽しませる試合ができたかな」とグランドスラムデビューの穂積 [全豪オープン]

 オーストラリア・メルボルンで開幕した「全豪オープン」(グランドスラム/1月16~29日/ハードコート)の女子シングルスでグランドスラムの本戦デビューを飾った穂積絵莉(橋本総業ホールディングス)は、カリナ・ビットヘフト(ドイツ)に5-7 6-7(6)で敗れた。

 過去3年間を含め、12回目のグランドスラム予選に挑戦した穂積は、3試合を勝ち抜いて初めて本戦の舞台に上がった。1回戦の相手、世界ランク89位のビットヘフトとは今回が初対戦だった。

 この日登場した日本人選手6人のうち、フルセット3時間半の勝負を制した錦織圭(日清食品)以外は全員敗退の結果となった。6番目に登場したのが穂積だったが、1時間54分の試合で敗れはしたものの、その様子は一番晴れやかだった。

「負けたのに楽しかった。最初から最後まで自分のテニスが9割くらいできた。終わったときは悔しかったけど、落ち着いて考えると予選を上がって本戦でプレーしたことは、今コーチたちとやっていることが通用するんだと強く思えることだった」

 第1セット第4ゲームで先にサービスを落としたのが穂積だ。第8ゲームで2度目のサービスダウンのピンチを迎えたが、2つのブレークポイントを跳ね返してキープする粘り強さを見せた。

 すると次のゲームでビットヘフトにプレッシャーがかかり、穂積がブレークバックして追いつく。だが、穂積はなかなかリードが奪えない。5-6の第12ゲームで0-40。1ポイントを返すのがやっとでゲームとセットを落とした。

 劣勢でも気迫で勝る穂積に、ビットヘフトが冷静に耐えている印象だった。

 第2セット第3ゲームで穂積がついにブレークを果たして初めてリードを奪ったが、ビットヘフトは負けていない。第8ゲームでブレークバックしてふたたびイーブンとなる。

 その後、第10ゲームの穂積のサービスで15-40とビットヘフトがマッチポイントを握り、第11ゲームのビットヘフトのサービスでは30-40と穂積がブレークポイントを握った。どちらもピンチをしのいでタイブレークへ入ると、ビットヘフトが着実にポイントを重ね、タイブレークで2つ目の、合計5つ目のマッチポイントを決めた。

 「セカンド(セット)で先にブレークして、このままいけるかと思ったが甘くなかった。ここというときに消極的ということではなく、一本を取りきる力がなかった」

 勝負の世界に、もし、はないが、でも、もし穂積がこの試合に勝っていれば、次の相手は世界1位のアジェリック・ケルバー(ドイツ)だった。

 「ドローを見たときは、1回戦でシードに当たらなかったのでチャンスがあると。(ドロー番号が)3番だから、1回勝てば1位とできると思った。ケルバーとやってどこまで通用するか試したかった」と穂積。

 穂積がプレーした5番コートは小さなコートだったが、そこに集まったファンは時間とともに穂積の側に引き寄せられ、大きな声援を送るようになっていった。

 「見ている人を楽しませる試合ができたかなと思う」と胸を張った。

 ビットヘフトは2回戦で、ディフェンディング・チャンピオンで第1シードのケルバーと対戦する。ケルバーは1回戦で、レシヤ・ツレンコ(ウクライナ)を6-2 5-7 6-2で下して勝ち上がった。

 穂積は加藤未唯(佐川印刷)とのペアでダブルスにもエントリーしており、初戦の対戦相手はワイルドカード(主催者推薦枠)のエレン・ペレス/オリビア・チャンドラムリア(ともにオーストラリア)となっている。


※写真は全豪オープンでグランドスラムの本戦デビューを飾った穂積絵莉(橋本総業ホールディングス)


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